現在のお墓はそのほとんどが御影石で出来ており、磨き上げられた状態で建立されています。以前のようにコケが付くことも少なくなりましたが、それでも定期的なお手入れは必要です。
1.お手入れ
- やわらかい布に水を含ませて洗うだけで十分です。硬いタワシなどで強く擦ると傷がつく恐れがあります。墓石は自然石で化学変化に弱いので、車のようなワックス掛けはできません。お酒などもシミの原因となりますので注意が必要です。
2.草取り
- 広い面積の墓所では定期的に草取りが必要となります。そのままにしておきますと草に覆われ見た目も悪く、隣の方に迷惑がかかったりします。害虫が発生することもありますので、こまめに取り除くようにしましょう。どうしても頻繁にお参りができない場合は、有料のサービスを行っている所も多いので管理事務所に相談してみましょう。
3.植木
- お墓によっては植栽を植えているケースがありますが、こちらも草と同様に定期的なお手入れが必要です。また大きく成長する植栽は根が張り、お墓に影響を与えることもありますので、あまりお勧めできません。
4.お供え物
- お供えした果物やお菓子類は持ち帰るようにしましょう。置いたままにするとカラスが食べ散らかしたり、腐敗したりしてお墓が汚れます。コーヒーやビールなどの缶類も、長期間放置したままですと石との接着面にサビが発生し取れなくなってしまいます。また飲料のフタを開けてお供えすると風などで倒れた時に、中身がこぼれてシミの原因となりますので注意して下さい。
5.その他
- 墓石の汚れについては石自体のサビによる色の変化もあります。御影石は自然石なので水分を吸収することにより、石の中の鉄分が変化をおこし変色することがあります。これは自然石ですので防ぐことは難しいです。御影石によっては水分を吸収しにくい石もあるので、石材店に相談して決めるのが良いでしょう。