「平服でお越しください」と言われたけれど、普段着でよいの?家族だけなら喪服は不要?
初めての納骨式では、季節・天候、会場(屋外/納骨堂)、男女・年代別、子どもの服装やアクセサリー・メイク、さらに持ち物や香典まで、判断に迷う場面が続きます。
「家族のみの納骨式」に即した実務ガイドとして、平服=略式喪服の基準、四十九日前後の目安、春夏秋冬の正解コーデ、アクセ・メイクの可否、持ち物チェックリスト、香典の表書きと相場、場面別(屋外/納骨堂/会食)の注意点までを一括で整理。
最後に油山平成御廟の「法要・納骨」「資料請求」「霊園見学」への導線もご用意しています。
まずは全体像をつかみ、不安を一つずつ解消していきましょう。
まず押さえる「納骨式の服装」基本
納骨式では、四十九日前は喪服、四十九日後は平服(略式喪服)が目安です。
平服は“地味で礼を失しない装い”で、黒・濃紺・グレーが中心。家族のみの場合も、普段着やカジュアルは避け、男女ともに光沢や派手色を控えます。家の方針に合わせ、事前確認が最も確実です。
四十九日前/後でどう変わる?
四十九日前=喪服の目安
-
男性:ブラックスーツ・白ワイシャツ・黒無地ネクタイ・黒靴下・黒の紐革靴
-
女性:ブラックフォーマル・膝下丈・黒パンプス・ストッキングは黒または肌色(無地)
四十九日後=平服(略式喪服)の目安
- 男性:濃紺/チャコールのスーツ、白または淡色ワイシャツ、無地系ダークネクタイ
- 女性:黒・濃紺・グレーのワンピース/セットアップ、光沢・透け感は避ける、カーディガン可
家族のみの場合の合意形成(事前確認のコツ)
施主の意向/寺院の方針/会食の有無を確認しましょう。招待文に「平服(略式喪服)で」と明記すると迷いにくいです。
季節・天候別の納骨式 服装(男女・年代別)
季節と天候で“崩し方”が変わります。
夏は半袖や軽素材を取り入れつつ、男性は基本ネクタイ着用、女性は羽織りを用意しましょう。冬は防寒を優先しつつ、毛皮・ファー・起毛の華美装飾は避け、黒・グレー基調に。
雨天・屋外は足元と防寒(防水・滑り止め)を重視します。年代によっては丈感・露出にも注意しましょう。
夏場の装い(暑さ対策と崩しNG)
男性(半袖・ネクタイ・素材)
- 半袖ワイシャツ可(無地・白)。ネクタイは原則着用、外す場合は施主合意を。軽量ウール/トロピカル、通気性裏地のスーツが無難。
女性(半袖・羽織り・ストッキング)
- 五分〜七分袖や半袖+カーディガン可。素足見えは避け、ストッキングは薄手無地。リネン風の強いシワ感・光沢は控える。
(雨天対策) 折り畳み傘は黒・紺、レインパンプスや防水革靴。
冬場の装い(防寒とマナー)
コートの色素材/毛皮NG
- 黒・濃紺・チャコールのウールコート。ダウンはシンプルなマット質感なら可。毛皮・ファー・襟元のボリューム装飾はNG。
ブーツ可否と足元対策
- 屋外・寒冷時はショートブーツ可(光沢・金具装飾は避ける)。屋内ではパンプスへ履き替えがスマート。温感インナーは無地で。
子どもの服装・アクセサリー・メイク
子どもは“制服があれば制服、なければ落ち着いた色”が基本です。
ローファーや黒スニーカーなど控えめな靴を。アクセサリーは最小限、メイクは中高生以上でもナチュラルに。髪色・髪飾りは派手を避けます。家族写真を意識し、全体のトーンを整えましょう。
子ども—制服/落ち着いた色を基準に
- 紺・グレー・黒のワンピース/シャツ+カーディガン。ロゴやキャラクターは避ける。
アクセサリー(パール一連、避けるべき多連)
- パールは一連まで可。多連・大粒・光沢強は避ける。
メイク(控えめの基準・カラー注意)
- ベース薄め・色物は抑える。ネイルはクリアまたはオフ。
持ち物・香典マナー(実用チェックリスト)
当日の持ち物は、数珠、袱紗、香典、ハンカチ、予備ストッキング・絆創膏、折り畳み傘、場面に応じた履き替え靴など。
香典は表書き(御霊前/御仏前)と金額相場を地域や宗派に合わせて準備します。現地の動線(屋外→納骨堂→会食)に合わせ、手提げは無地で落ち着いた色を選びましょう。
持ち物(数珠・ふくさ・予備ストッキング等)
ふくさは無地の寒色。男性は黒の数珠入れ・薄型財布、女性は小さめの黒サブバッグ。
【チェックリスト】当日の持ち物(共通・場面別)
共通(必携)
数珠(宗派に合うもの)
香典/不祝儀袋(薄墨は不要・黒墨で可)
袱紗(無地の寒色系・紫/緑など)
ハンカチ(白〜ダーク無地・タオル地は避ける)
ティッシュ・常備薬
携帯スリッパ(堂内・会食会場への履き替え用)
マスク(必要に応じて無地・ダーク系)
小さめの無地サブバッグ(黒/濃紺)
現金(小銭含む)・身分証
男性向け
黒の数珠入れ
薄型財布(会計時の出し入れ簡便)
予備の黒無地靴下
予備ネクタイ(無地・ダーク)
女性向け
予備ストッキング(無地・肌色または黒)
ヘアピン・予備ゴム(派手色は避ける) 最小限の化粧直しセット(色物は控えめ)
香典の相場・表書きの目安(御霊前/御仏前 ほか)
家族のみは相場を抑える傾向も。宗派により「御仏前/御霊前」を使い分け。迷う場合は施主へ確認。
【早見表】香典の表書き
| 時期の目安 | 宗派の目安 | 表書き | 補足 |
|---|---|---|---|
| 四十九日前 | 仏式(一般) | 御霊前 | 地域差あり。宗派不明時は施主に確認。 |
| 四十九日以後(納骨式含むこと多い) | 仏式(一般) | 御仏前 | “四十九日後は御仏前”が一般的。 |
| 通夜〜葬儀・法要全般 | 浄土真宗 | 御仏前 | 即成仏の教義により通夜から御仏前を用いることが多い。 |
迷う場合の対処:施主(喪主)へ確認が最も確実。金額は新札を避け、シワのない使い古しを用意。
【目安】香典の相場(家族のみの場合)
| 関係 | 目安金額(相場) | 補足 |
|---|---|---|
| 配偶者・子・親 | 1万〜3万円 | 家の慣習次第で増減。供花等と調整可。 |
| 兄弟姉妹 | 5千〜2万円 | 同居・続柄・年齢差で幅あり。 |
| 孫・甥姪 | 3千〜1万円 | 学生・未成年は無理のない範囲で可。 |
| 施主(喪主) | 不要 | 供養側のため香典は出さないのが一般的。 |
注意:上記はあくまで目安。地域・宗派・家の方針を最優先してください。
場面別の装い—屋外/納骨堂/会食の有無
屋外は足元(防水・滑り止め)と防寒・雨天対策が最重要。
納骨堂は温度差や歩行動線を想定し、軽量アウターや履き替えを用意。会食ありの場合は、着席姿勢や食事動作を考慮して袖丈・アクセ・バッグサイズを調整します。控えめでも“整った印象”が安心です。
屋外(足元・防寒・雨天対策)
- 防水パンプス/滑り止めソール、黒傘、レインコート、携帯用シューカバー。
納骨堂(動きやすさ・温度差配慮)
- 軽羽織り、コンパクトバッグ、薄手ストール。
納骨堂(動きやすさ・温度差配慮)
- あり:袖が食事に触れない丈、最小限アクセ。なし:防寒・雨具を優先。
よくあるNGと回避法
派手色・大きな装飾・強い光沢・露出・毛皮(ファー)・大きなロゴ/柄、香水の強い香りは避けます。靴はピンヒールや厚底のコツコツ音にも注意。
迷ったら「黒/濃紺/グレー」「無地」「マット」「肌の露出控えめ」をキーワードに選べば安心です。
福岡で納骨・法要のご相談は油山平成御廟へ
油山平成御廟では、納骨の段取り、会場(屋外・納骨堂)のご案内、服装マナーのご相談まで一貫してサポートします。
福岡市中心部からのアクセスや駐車場の有無は内部ページで確認可能。まずは資料で全体像、見学で当日の雰囲気を把握しましょう。
専門スタッフによるサポート内容(相談〜当日まで)
- 服装・持ち物チェック、僧侶ご導師との段取り、雨天時動線のご案内。
アクセス・見学の流れ(要予約の目安・当日持参物)
- 見学は事前予約制。筆記具・質問リスト・当日の服装案をお持ちいただくと効率的。
納骨式に関するよくある質問(FAQ)
Q. 平服って普段着ですか? 略式喪服とは?
A. 平服は“普段着”ではなく、喪服より格式を一段下げた礼を失しない装い(略式喪服)です。黒・濃紺・グレーの無地を基本に、男性はダークスーツ+白ワイシャツ+地味なネクタイ、女性は落ち着いた色のワンピース/セットアップにカーディガンなどが目安です。
Q. 四十九日前/後で服装はどう変わりますか?
A. 目安は、四十九日前=喪服、四十九日後=平服(略式喪服)。ただし家の方針や宗派で変わるため、施主に事前確認が安心です。
Q. 夏/冬の注意点は?
A. 夏は半袖可・男性は原則ネクタイ着用、女性は羽織りを。冬は黒やグレー基調で防寒を優先しつつ、毛皮・ファーはNG。ブーツはシンプルで屋内は履き替えが無難です。
Q. 子どもの服装は? 制服は可?
A. 制服があれば制服が最適。なければ黒・紺・グレーなど落ち着いた色で、ロゴや派手色は避けます。靴はローファーや黒スニーカーなど控えめなものを。
Q. アクセサリーやメイクのマナーは?
A. アクセは最小限で、パールは一連までが無難。多連や大粒、強い光沢は避けます。メイクはナチュラルに、ネイルはクリアまたはオフを。
Q. 持ち物・香典の相場や表書きは?
A. 数珠・袱紗・ハンカチ・予備ストッキングなどを。香典は「御霊前/御仏前」を宗派により使い分け、相場は家族のみならやや控えめのことも。迷えば施主へ確認しましょう。
まとめ
家族のみの納骨式では、「四十九日前=喪服、四十九日後=平服(略式喪服)」を基本に、黒・濃紺・グレーの無地で統一すると迷いません。
季節・天候に合わせて、夏は半袖+羽織り、冬は防寒を優先しつつ毛皮や強い光沢は避けるのが安心。屋外や納骨堂、会食の有無により足元や小物を調整し、子どもは制服または落ち着いた色を基準に。アクセはパール一連まで、メイクは控えめに整えましょう。
持ち物は数珠・袱紗・香典・予備ストッキングなどを事前にチェック。最終的には施主・寺院の意向を確認し、家族間で合意形成を。
