お墓の建て替え費用はいくらかかる?タイミングや流れ、注意点などについて解説します

屋外に建てられているお墓は徐々に劣化していきます。

何十年も前に建てられたお墓にヒビが入ってくると、お墓の建て替えを検討します。

ただ、お墓の建て替えを経験する方はほとんどいないでしょう。

 

そのため、お墓の建て替えについてよく分からず、困ってしまうケースも考えられます。

 

そこで、この記事ではお墓の建て替えについて解説します。

お墓の建て替えの費用やタイミング、流れなどについて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

お墓の建て替え費用はいくらかかる?

お墓の建て替えにかかる費用は、実施する内容によって大きく異なります。

 

ここからは、お墓を撤去する場合とお墓の一部を修繕する場合の2パターンを紹介します。

お墓を撤去する場合

お墓を撤去する場合は下記の費用がかかります。

 

・墓石撤去費用

・新しい墓石費用

・閉眼供養・開眼供養のお布施

 

それぞれ見ていきましょう。

墓石撤去費用

今あるお墓の墓石を撤去する費用です。

1㎡あたりおよそ10万円程度が相場とされています。

 

なお重機の入りにくい場所にお墓が位置していたり、特殊な構造のお墓だったりする場合は、費用がさらにかかる可能性があります。

新しい墓石費用

新しくお墓を建てる際にかかる費用です。

 

墓石にかかる平均購入価格は120万ほどです。

地域や選ぶ石材の種類、大きさなどによって左右されます。

 

工事費や付属品などを含めると、200万円近くかかるケースも珍しくありません。

 

新しい墓石にかかる費用は以下の内容があります。

 

・石材の産地や種類

・お墓の種類

・付属品の有無

・工事費用

 

墓石の購入価格については、こちらの記事も参考にしてください。

墓石の平均購入価格はいくら?墓石の購入方法も紹介します

閉眼供養・開眼供養のお布施

閉眼供養と開眼供養のお布施はともに1万円~5万円が目安です。

 

お墓を撤去する前には『閉眼供養』(へいがんくよう)を行います。

閉眼供養とは墓石に宿っている魂を抜く儀式のことです。

 

また、新しくお墓を建てた際は『開眼供養』(かいがんくよう)を行います。

開眼供養は新しい墓石に魂を宿す儀式のことです。

 

この2つの儀式を行うとき、僧侶にお布施を渡します。

お墓の一部を修繕する場合

お墓を新しく建てずに気になる部分だけを修繕する場合は、費用が安くなる傾向があります。

墓石クリーニング費用

墓石クリーニング費用の相場は5千円~2万円ほどです。

 

墓石クリーニングでは、自分で行うお墓掃除ではきれいにならない汚れを落としてもらいます。

墓石掃除は自分でも行えますが、気をつけなければ墓石を劣化させてしまうおそれがあります。

 

自分で墓石掃除を行うのが心配な方は、専門業者に依頼してください。

 

こちらの記事では墓石の手入れ方法を紹介しているので、参考にしてください。

墓石の手入れ方法を詳しく解説!汚れの原因や避けるべきことも紹介します

文字の塗り替え費用

文字の塗り替え費用は1万円~3万円程度です。

 

墓石に彫刻されている文字の色が薄くなった際に行います。

お墓を建て替えるタイミング

お墓を建て替える時期に決まりはありません。

墓石にヒビが見つかったり、汚れが落ちなくなったりした際は、お墓の建て替えのタイミングだと判断できます。

 

墓石に入っているのが小さなヒビだったとしても油断はできません。

このヒビに雨水が入ると、気がつかないうちに墓石の劣化がはじまるおそれがあります。

また、ゆがみが生じてしまえばお墓が倒壊してしまうことも考えられます。

 

素人が墓石の状態を判断することはむずかしいです。

墓石に気になる点が見つかった際は、石材店に相談してください。

お墓の建て替えの流れ

お墓の建て替えや修繕の流れは以下の手順で行います。

 

1.霊園や寺院に相談する

2.石材店に現地調査の依頼を行う

3.見積もりを取る

4.契約する

5.文字彫刻の打ち合わせをする

6.閉眼供養を行う

7.施工・引き渡し

8.開眼供養を行う



順番に解説していきます。

お墓の建て替えの流れ1.霊園や寺院に相談する

まずは霊園や寺院にお墓の建て替えを検討している旨を伝えます。

 

また、お墓の建て替えに必要な書類はお墓の管理者が管理しています。

必要書類についても確認しておきましょう。

お墓の建て替えの流れ2.石材店に現地調査の依頼を行う

霊園や寺院の許可が得られたあとは、石材店に現地調査の依頼を行います。

 

気になる点を確認してもらいましょう。

お墓の建て替えの流れ3.見積もりを取る

お墓の建て替えもしくは修繕が必要であれば、見積もりを取ります。

石材店によって費用が異なるケースが多いため、複数の見積もりを取るとよいでしょう。

 

ただし、霊園や寺院によっては石材店が指定されていることもあります。

お墓の建て替えの流れ4.契約する

見積もりの内容に納得ができれば契約を結びます。

 

費用の支払いについて話を進めていきます。

もし墓石費用が高額で支払えない場合は、ローンを利用する手段もあるので確認してください。

 

お墓のローンについてはこちらの記事も参考にしてください。

お墓はローン払いできる!ローン払いの種類やメリット・デメリットを解説します

お墓の建て替えの流れ5.文字彫刻の打ち合わせをする

お墓の建て替えを行う際は、墓石に彫る文字の打ち合わせを行います。

 

彫り直しが起きないように、打ち合わせ内容を文章に残していつでも確認できるようにしておきましょう。

お墓の建て替えの流れ6.閉眼供養を行う

墓石の撤去工事を行う前に、閉眼供養を行います。

 

僧侶に読経してもらったあとは、お布施を渡してください。

お墓の建て替えの流れ7.施工・引き渡し

閉眼供養が終われば工事に取りかかります。

 

工事が終了したあとに引き渡しが行われます。

お墓の建て替えの流れ8.開眼供養を行う

新しい墓石が建ったあとは開眼供養を行います。

 

最後に納骨を行うと終了です。



お墓の建て替えの注意点

お墓の建て替えを行う際に確認しておくべき注意点は、こちらの3つです。

 

・費用は誰が払うのかを決めておく

・お墓の建て替えの必要性を明確にしておく

・お墓の管理者に相談をしておく

 

それぞれ解説していきます。

お墓の建て替えの注意点1.費用は誰が払うのかを決めておく

お墓の建て替えには費用がかかります。

内容によっては200万円程度かかるケースも考えられるので、金銭的な負担が生じます。

 

お墓の建て替えの費用は誰が払うのかを決めておかないと、トラブルに発展するかもしれません。

たとえ数十万円程度の費用だったとしても、あいまいにせずしっかりと決めておきましょう。

お墓の建て替えの注意点2.お墓の建て替えの必要性を明確にしておく

お墓の建て替えには費用はもちろん、時間や手間もかかります。

親族によっては「なぜお墓の建て替えをしないといけないのか」と疑問に感じる方がいるかもしれません。

 

また注意点1.で説明したように、費用がかかります。

 

「墓石に小さなヒビが入っていて、今建て替えをしなければお墓が倒壊するおそれがある。だからお墓の建て替えが必要」などのように、お墓を建て替える必要性を明確にしておくとよいでしょう。

お墓の建て替えの注意点3.お墓の管理者に相談をしておく

お墓の管理者には建て替えを決める前に相談しておきましょう。

 

相談なしにお墓の建て替えの話を進めてしまうと、トラブルの原因になるので注意してください。

まとめ

お墓を建て替えると120万円~200万円程度かかります。

この金額は墓石の種類や大きさ、付属品の有無などによって大きく異なるため、あくまでも参考程度にとどめておいてください。

 

また建て替えをせずに修繕のみの場合は、さらに費用をおさえられます。

素人判断はむずかしいので、石材店に確認してもらいましょう。

 

お墓の建て替えは安くはない費用がかかります。

誰が負担するのか、お墓の建て替えは必要なのかなどを事前に決めておいてください。

 

お墓の建て替えは何度も経験することではありません。

納得ができるように家族や親族などと相談しつつ、後悔のないように進めてください。

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