お墓は購入して終わりではありません。
購入したお墓と敷地内の管理は自分で行う必要があります。
ではお墓の管理は何をすればよいのでしょうか。
この記事ではお墓の管理は何をすればよいのか、また自分でできないときの対処法をご紹介します。
● 生前中にお墓を買った場合、どのように管理すればよいのか知りたい
● 自分や配偶者が亡くなったあと、お墓の管理はどうすればよいのか知りたい
● 親が遠方に住んでいるため、お墓の管理ができるか不安
などでお悩みの方に役立つ情報をまとめましたので参考にしてください。
お墓の管理ですること
お墓を購入すると寺院や霊園に管理費を払います。
この管理費を支払えば、お墓周りのことをすべてしてくれるわけではありません。
お墓の管理には2種類あります。
● 霊園や寺院が行う管理
● 遺族やお墓の購入者が行う管理
それぞれ解説します。
霊園や寺院が行う管理
敷地内を清掃したり、共有部分を修繕したりするのは霊園や寺院などの管理者です。
お墓の購入者は設備や共有部分の管理を霊園や寺院にお願いするために、管理費を支払います。
管理費を支払うことにより、遺族やお墓の購入者はいつでも快適な状態で施設を利用できます。
遺族やお墓の購入者が行う管理
お墓の清掃やお墓周りの草むしりなどは、遺族やお墓の購入者が行います。
墓石の清掃は頻繁に行う必要はないものの、お墓参りの際には綺麗にしてあげるとよいでしょう。
また、お墓周りは草が生えるとみすぼらしく見えてしまい、大事にされていないように見えてしまいます。
草むしりや落ち葉の除去なども行ってください。
お墓の管理を自分でできない場合
遺族が遠方に住んでいる場合や、高齢になって身体の自由がきかなくなってきた場合など、お墓の管理を自分でできない方もいらっしゃいます。
お墓の管理が難しい場合、以下の解決策を検討してください。
●お墓の近くに住む親戚にお願いする
●お墓参り代行サービスを利用する
●お墓を移動する
それぞれ見ていきましょう。
お墓の近くに住む親戚にお願いする
お墓の近隣に親戚が住んでいればお願いしてみましょう。
事情を話せば協力してくれるかもしれません。
しかし負担をかけてしまうため、理解を得られなければ別の方法を考えましょう。
お墓参り代行サービスを利用する
お墓参り代行とはお墓の掃除やお参りなどを代わりに行ってくれるサービスのことです。
お墓の管理のほかに、お墓参りも行ってくれます。
お墓参りの代行は『代参』といって、古くから行われていました。
『代参』はご先祖様にとって失礼だと思われるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
真摯に対応してくれる業者を選んで、お墓を管理しましょう。
一般的な内容としては
●お墓に行き手を合わせる代参を行う
●お線香や故人の好きだったものなどをお供えする
●墓石の清掃
●お墓周りの掃除
などがあります。
清掃などの作業終了後の報告は写真を付けてくれます。
メールや封書での送付など、ご希望の報告方法を選択してください。
お墓参り代行を行う業者は
●お墓参り代行の専門業者
●清掃業者
●石材店
●便利屋
などが行っています。
最近ではふるさと納税の返礼品として、お墓の清掃やお墓参りの代行を行っている市町村もありますので、探してみてはいかがでしょうか。
お墓を移動する
お墓が遠くにあるのであれば、お墓の引っ越しをして近くに移動するのもひとつの手段です。
お墓の引っ越しのことを『改葬』といいます。
厚生労働省の衛生行政報告例によりますと、直近の3年間の改葬数は以下のとおりです。
● 2019年:124,346件
● 2018年:115,384件
● 2017年:104,493件
改装は増加傾向にあり、まだまだ増えていくかもしれません。
改装が増えている背景のひとつには少子高齢化が関係しています。
若いころには問題なく遠方に出かけられたのが、年齢を重ねるにつれて難しくなるケース。
また、お墓を継承してくれる子どもがいないので、年齢を重ねたときのことを考えて近隣に改装するケースが考えられます。
改葬を行い近場にお墓があれば、お墓参りの機会が増えるでしょう。
お墓の清掃やお墓周りの草むしりなどを行い、きれいな状態を保つことも容易になります。
ただし、改葬は手続きが必要です。
また費用もかかるので、十分に納得した上で決めるとよいでしょう。
まとめ
お墓の管理は
● 霊園や寺院が行う管理
● 遺族やお墓の購入者が行う管理
の2種類があります。
お墓参りの際に墓石を磨いたり、落ち葉や雑草の処理などは個人で行ってください。
もしお墓の管理を自分でするのが難しい場合は、
● お墓の近くに住む親戚にお願いする
● お墓参り代行サービスを利用する
● お墓を移動する
などを検討されるとよいでしょう。
お墓の管理はすべて自分で行う必要はありません。
無理のないお墓の管理方法を選ばれてはいかがでしょうか。