【例文付き】お供え物ののしの書き方|表書き・水引・名前・内のし外のしを法要別に解説

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お盆やお彼岸、法要などでお供え物を用意するとき、
「のし紙の種類が多くて選べない」「表書きや名前の書き方で失礼にならないか心配」
と迷う方は少なくありません。

親族のお宅へ伺う場面では、かしこまりすぎず、しかし失礼のない形に整えたいものです。

この記事では「お供え のし」「のし紙 書き方」でつまずきやすい点を、順番に整理します。
49日法要の前後やお盆で何が変わるのか、当日の渡し方、内のし/外のしの考え方までまとめました。

※地域や宗派、ご家庭の慣習で扱いが異なることがあります。迷ったときは、施主(案内元)や会場の方針に合わせるのが確実です。

お供え物 のしの基本|名前の書き方(連名・夫婦・会社名義)と注意点

お供え物ののしで最初に決めたいのは「名前(名入れ)」です。受け取る側が「誰からのお供え物か」を迷わず分かる書き方が基本になります。

弔事では、右上に飾り(熨斗)が付かない弔事用ののし紙(掛け紙)を使うのが一般的です。購入時は「仏事用の掛け紙でお願いします」と伝えると、適したものを案内してもらえます。

お供え物 のしの名前の書き方|個人・夫婦・連名・会社名義の例

下段(名入れ)は「読みやすさ」を優先します。詰め込みすぎると読みにくくなり、かえって印象が整いません。

  • 個人:下段の中央にフルネーム(姓+名)
  • 夫婦:右に夫のフルネーム、左に妻の名前(名のみ)が目安
  • 連名(2〜3名):右から順に。目上の方→目下の方が一般的な並び
  • 迷う場合:五十音順でも差し支えないことが多い
  • 4名以上:代表者のフルネーム+左側に「有志一同」「他一同」など

会社名義で出す場合は、「会社として」出すのか「担当者個人として」出すのかで表記を揃えるときれいです。
(会社名+部署名、会社名+代表者名など、社内の慣例があればそれに合わせます。)

文字は筆か筆ペンが基本です。ボールペンや鉛筆は避けましょう。書き損じが心配な場合は、掛け紙を予備で用意しておくと落ち着いて準備できます。

薄墨・濃墨の目安|四十九日(49日)の前後で迷わない考え方

墨の濃さは「いつの法要か」で判断すると、迷いが一気に減ります。一般的な目安は、四十九日前は薄墨、四十九日後は濃墨です。

    • 四十九日法要前(忌中の法要など):薄墨

    • 四十九日法要後(一周忌・三回忌など):濃墨

薄墨は「急なことで十分に準備できなかった気持ちを表す」と説明されることがあります。ただし地域や宗派、ご家庭の考え方で異なる場合もあるため、迷う時は確認が安全です。

「何となく」で決めると当日に不安が残りやすいため、まずは四十九日前後だけでも決めておくと、準備が進めやすくなります。

法要・お盆で変わる|お供え のし紙の選び方(表書き・水引 仏事)

次に整理したいのが「水引」と「表書き」です。お供え物 のしは、四十九日前後と、お盆(初盆を含む)で考え方が変わりやすい点が要注意です。

弔事の水引は「繰り返さない」意味合いから、結び切り、またはほどけにくい形のあわじ結びがよく選ばれます。全体像を先に確認すると、迷いが減ります。

場面表書きの目安(のし紙 表書き)水引の目安
四十九日法要前御供/御供物/御霊前黒白(結び切り)/双銀
四十九日法要後(例:一周忌)御供/御供物/御仏前黒白(結び切り)/黄白(結び切り)/双銀
お盆・初盆御供/御供物/御仏前黄白(結び切り)が多い

判断に迷う場合は、法要の案内元(施主)や会場に確認してから整えると安心です。油山平成御廟でも、供養や法要準備に関するご相談を承っています。

四十九日 お供え のし|御霊前・水引(黒白/双銀)の目安

四十九日法要前は、弔事の色合いが強い時期として扱われることが多く、表書きは「御霊前」を選ぶ場面が一般的です。

  • 水引:黒白の結び切り(または双銀)

  • 表書き:御供/御供物/御霊前

ただし宗派によっては、葬儀の時点から御仏前を用いる場合もあります。宗派が分からない、判断に自信がないという場合は「御供」を選ぶと無難です。

一周忌 お供え のし|御仏前・水引(黒白/黄白)の選び方

四十九日法要後は「御仏前」が目安になり、御霊前/御仏前で迷いやすい時期です。一周忌 お供え のしを含め、四十九日を過ぎた法要では御仏前が選ばれやすくなります。

  • 水引:黒白(結び切り)/黄白(結び切り)/双銀

  • 表書き:御供/御供物/御仏前

水引の色は地域差が出やすく、福岡近郊でもご家庭の慣習が優先されることがあります。
親族内で決まりがある場合はそれに合わせ、迷う時は施主に確認するのが確実です。

お盆・初盆 のし|表書き(御供 のし)と黄白水引の考え方

お盆は、法要とは別にお供えの機会が増える時期です。お盆 初盆 のしでは、黄白の水引が選ばれることが多い一方、地域差もあります。

  • 水引:黄白の結び切り(またはあわじ結び)

  • 表書き:御供/御供物/御仏前

同じ地域・親族内で揃っていると、受け取る側も扱いやすくなります。不安が残る場合は、伺う先のご家庭やお寺に確認してから準備すると安心です。

お供え物 のしの渡し方|持参・供物台・郵送のマナー

渡し方は、形式を完璧にするよりも「相手が受け取りやすい配慮」を意識すると整います。

押さえておくと安心なのは、むき出しで持たない、渡す直前に袋から出す、郵送は前日着です。

当日あわてないために、次の3点を覚えておくと十分です。不安が残る場合は、法要の会場(お寺・霊園)に確認すると安心です。

持参時の基本|風呂敷・紙袋に包み、渡す直前に取り出す

お供え物は、のし紙が汚れないよう風呂敷か紙袋に包んで持参します。手渡しの直前に取り出し、「お仏壇にお供えください」と一言添えると丁寧です。

品物は両手で渡し、相手が受け取りやすい向きに整えると落ち着いた印象になります。分からない時は周囲の方の動きに合わせると、失礼になりにくいです。

供物台に置く時|紙袋は下に敷くのが目安

施主が直接受け取らず「お供えしてください」と促された場合は、一礼してから供物台に置く流れになります。

紙袋を持参している場合は、お供え物の下に敷くのが一般的です。袋のまま置くのではなく、袋を敷いて上に品物を置くと見た目も整います。

郵送する場合|法要前日までの到着を目安にする

法要に参加できない時は、郵送しても差し支えないことが多いです。当日は慌ただしいため、前日までに届くよう手配すると安心です。

送付先が自宅ではなく、親族宅や会場指定になる場合もあります。誰の法要か、喪主(施主)は誰かを整理し、宛先と日時を確認してから発送します。

内のし/外のし|お供え物 のしで迷った時の決め方

内のし外のしは、どちらを選んでも必ず失礼になるとは限りません。迷った時は「分かりやすさ」と「控えめさ」のどちらを優先するかで整理できます。

  • 外のし:表書きと名前が見えるため、法要で品物が多い時に分かりやすい

  • 内のし:包装の内側に掛けるため控えめな印象になり、配送時の汚れも避けやすい

香典返しは内のしが選ばれやすい傾向がありますが、状況によって変わります。判断に迷う場合は、施主の意向や会場の案内に合わせるのが安全です。

不安が残る場合は、事前確認で迷いを減らせます。油山平成御廟でも、内のし外のしのご相談を承っています。

お供え物に選ばれやすい品|避けたい品もあわせて確認

お供え物は、受け取った側が扱いやすい品を選ぶと気持ちが伝わります。目安は「日持ちする」「分けやすい」「においが強すぎない」です。

選ばれやすいものは、お菓子、飲み物、お花などです。食べ物は小分けできて常温で日持ちするものが喜ばれやすい傾向があります。

避けたいものは、生もの(魚・肉など)や、扱いに注意が必要なものです。お花も、毒やトゲがあるものは避けるのが無難で、強い香りや花粉は相手の事情に配慮します。

何を選ぶべきか迷う場合は、施主に「決まりはありますか」と確認すると確実です。

油山平成御廟でも、供養の場に合わせたお供え物の考え方をご相談いただけます。

まとめ|お供え のしで迷う点を一枚で整理(表書き・水引・名前)

最後に「ここだけ押さえれば大きく失敗しにくい」要点をまとめます。お供え物 のしは、次の4点を整理すると不安がかなり減ります。

  • 名前:下段にフルネーム。夫婦・連名・会社名義は読みやすさ優先

  • 墨:四十九日法要前は薄墨、四十九日法要後は濃墨が目安

  • 表書き:迷う時は御供が無難。御霊前/御仏前は四十九日前後が一つの判断軸

  • 水引:弔事は結び切り(黒白・双銀など)。お盆は黄白が多いが地域差あり

水引や表書きは、地域・宗派・ご家庭の慣習で異なることがあります。「判断に自信がない」と感じた時は、確認してから整える方が当日も落ち着いて渡せます。

お供え物の「のし」に関してご不明点があれば福岡の油山平成御廟へ

地域の慣習や宗派、ご家庭の決まりが絡むと、のしの判断はどうしても迷いやすくなります。
「これで合っているか心配」「福岡での慣習もふまえて確認したい」といった場合は、供養に詳しい窓口に相談して確かめるのが確実です。

福岡市内からのアクセスが便利な油山平成御廟では、専門知識の豊富なスタッフがさまざまなお困りごとに対応させていただきます。
お墓はもちろん、お供え物ののしに関するご不明点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちらからどうぞ。

この記事を監修した人

株式会社江戸や 福岡支社 営業部部長
大塚勝俊

2003年に株式会社江戸やに入社。以来、20年以上にわたり、霊園管理やご供養に関する深い知識と経験を積み重ね、多くの顧客から高い信頼を得ています。

伝統と格式を重んじながらも、供養する人もされる人も安心できる多様なサービスを提供し、現代のニーズに対応した新しい供養の形を追求しています。