お墓や仏壇に花をお供えする方は多いでしょう。
花は仏教におけるお供え物の考え方『五供』のひとつです。
故人が好きだった花を供えて、喜んでもらいたいですよね。
しかし、お墓や仏壇のお供え物に適している花の種類は、何がよいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、お墓や仏壇にお供えする花について解説します。
・お墓や仏壇のお供え物に適した花の種類を知りたい
・避けた方がよい花の種類があれば知りたい
・花を供えるときのポイントがあれば知りたい
上記の内容を深掘りしていくので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
お供え物におすすめの花の種類7選
故人の好きだった花を選んでもよいですし、お墓参りをする方の好みでも構いません。
お供え物に適した花は長持ちしやすく、枯れても花びらが散りにくいものを選ぶとよいでしょう。
お供え物におすすめの花の種類は、下記の7つです。
・菊
・カーネーション
・キンセンカ
・スターチス
・トルコキキョウ
・アルストロメリア
・榊
順番に見ていきましょう。
お供え物におすすめの花の種類1.菊
お供え物として選ばれる代表的な花は菊です。
菊は一年中手に入りやすいため、季節を問わずに購入できます。
日持ちがよく、枯れたあとも花びらが散りにくいので、お供え物の花としておすすめします。
菊は白色以外にも、赤色や黄色など色の種類が豊富です。
故人の好きだった色を選ぶとよいでしょう。
菊の花言葉は「高貴」や「高潔」などです。
お供え物におすすめの花の種類2.カーネーション
カーネーションも菊と同様に、季節を問わずに購入しやすい花です。
日持ちもよく、お墓や仏壇のお供え物に向いています。
赤いカーネーションを母の日に贈る習慣がありますが、お墓参りには白色を選びましょう。
白いカーネーションの花言葉は「尊敬」や「亡き母をしのぶ」といった意味があります。
お供え物におすすめの花の種類3.キンセンカ
キンセンカはキク科の花で、オレンジ色や黄色の明るい色が特徴です。
日持ちするため、お供え物に選ぶ花としておすすめします。
キンセンカの花言葉は「別れの悲しみ」や「寂しさ」などの意味があります。
お供え物におすすめの花の種類4.スターチス
スターチスは日持ちがよく、ドライフラワーによく使われる花です。
見ごろは5月から7月頃で、春から初夏にかけて開花します。
花の色は白色や黄色、ピンク色など、色の種類が豊富です。
まとまって咲くため見栄えがよく、ボリュームがあります。
スターチスの花言葉は「途絶えぬ記憶」や「変わらない誓い」などです。
お供え物におすすめの花の種類5.トルコキキョウ
トルコキキョウも日持ちがよく、一年中手に入りやすい花です。
枝数が多く、花がたくさん咲きます。
白色や紫色、赤色に黄色など、色彩豊富な特徴があります。
暑さに強く、6月から8月が見ごろの花なので、お盆の時期におすすめです。
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お供え物におすすめの花の種類6.アルストロメリア
アルストロメリアはユリの形に似ている花です。
切り花としても利用されます。
白色やピンク色、オレンジ色などの色があり、花束にするときれいです。
お供え物におすすめの花の種類7.榊
榊は花ではありませんが、お墓が神道であれば榊をお供えします。
木に神と書いて榊と書くように、榊は神様とつながりのある植物と考えられています。
花ではありませんが、知っておくとよいでしょう。
お供え物に避けた方がよい花の種類3選
毒やトゲがあり、香りの強い花はお供え物に向いていません。
お供え物に避けたほうがよい具体的な花の種類を、3つ解説します。
・バラ
・ユリ
・彼岸花
お供え物に避けた方がよい花の種類1.バラ
バラの花にはトゲがあります。
取り扱いに注意しないとけがをするおそれがあり、お墓や仏壇のお供え物には向いていません。
ただ、最近では故人がバラの花を好きだった場合、お供えしてもよいとされています。
お供えをする前にトゲを取り除けば、ケガの心配はありません。
念のため、バラをお供えする際は、事前に相談しておくことをおすすめします。
お供え物に避けた方がよい花の種類2.ユリ
ユリの花は、お供え物に選ばれる機会が多い花のひとつです。
白い花弁はお墓参りの花にピッタリだと思いますよね。
ユリがおすすめできない理由は、花粉が墓石についてしまうとなかなか取れないからです。
もし、お墓や仏壇にお供えしたいのであれば、事前に花粉をしっかりと取っておきましょう。
なお、売店などで売られているユリは、花粉が取られている場合が多いです。
お供え物に避けた方がよい花の種類3.彼岸花
秋のお彼岸の時期になると見かけるようになる彼岸花も、お供え物に向いていません。
彼岸花には毒があるため、お供えには不適切です。
また、別名『シビトバナ』と呼ばれることもあり、縁起が悪い花とされています。
お墓参りに行くと彼岸花を見かける機会も多いですが、お供えは避けましょう。
造花でも問題ないのか
お墓参りに供える花は生花が理想とされています。
ただ、厳密な決まりはないため、造花を選んでも問題ありません。
造花は枯れないので後片付けの手間や、ほかのお墓を汚してしまう心配もないので、造花を供えたい方もいるでしょう。
ただし、お墓のある地域や同行する方の年代によっては、造花を好まない考え方もあります。
心配であれば、事前に確認しておくと安心です。
お墓に花をお供えするときのポイント3選
お墓参り用の花を選んだあとは、お墓にお供えしましょう。
お墓に花を供えるときのポイントは、下記の3つです。
・左右対称になるように供える
・花の本数は奇数でそろえる
・故人の亡くなった日によって花の色を変える
お墓に花をお供えするときのポイント1.左右対称になるように供える
お墓には左右に花立てが用意されているので、左右対称になるように花をお供えしましょう。
花立てに入る花の本数はさほど多くありません。
事前に、どれくらいの花が入るのかを確認しておくと確実です。
お墓に花をお供えするときのポイント2.花の本数は奇数でそろえる
花の本数は3・5・7と、奇数でそろえるのが基本です。
偶数は中国における陰陽道では弔事とされているため、好ましくありません。
お墓に花をお供えするときのポイント3.故人の亡くなった日によって花の色を変える
お供えする花は白色や赤色、黄色に紫色などの色がよく使われます。
色の組み合わせも花の本数と同じように、奇数でそろえるようにしましょう。
ただし、故人が亡くなって日が浅い場合は、白色や紫色を基調とした淡い色を選んでください。
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まとめ
お供え物として選ばれる花の種類はこちらです。
・菊
・カーネーション
・キンセンカ
・スターチス
・トルコキキョウ
・アルストロメリア
神道の場合は花ではありませんが、榊が一般的です。
毒やトゲのある花はお供え物として不適切なので、避けた方がよいでしょう。
ただし、最近では故人の好きだった花を選んでもよい風潮もあります。
同行する方との気持ちや、周囲との考え方に乖離がないよう気をつけましょう。
故人やご先祖様を偲ぶ気持ちを忘れずに、お墓参りの花を選べばきっと喜んでくれるでしょう。
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