家族のように大切にしていたペットが亡くなると、深い悲しみに暮れます。
「できればそばにいてほしい」と考え、自宅に埋葬したいと考える飼い主は多くいます。
ただ、ペットの埋葬方法を詳しく知っている方はあまりいません。
そこで、この記事では正しいペットの埋葬方法を解説していきます。
大切な犬や猫、ハムスターなどのペットのためにも、埋葬の種類や費用について知っておきましょう。
ペットの埋葬とは
目次
ペットの埋葬とは犬や猫、ハムスターなどを土の中に埋めることです。
ペットが亡くなると一般廃棄物扱いとなります。
一般廃棄物とは家庭や事業により排出される廃棄物を指します。
一般廃棄物は適切に処理される必要があり、ペットも例外ではありません。
ペットを私有地以外に埋葬すると不法投棄となるため、注意が必要です。
ただ、ペットを私有地に埋葬することは問題ありませんので、家族と相談して判断するとよいでしょう。
ペットの埋葬の種類
ペットの埋葬の種類は下記の4つです。
・土葬
・納骨
・埋骨
・埋葬
どのような特徴があるのか見ていきましょう。
ペットの埋葬の種類1.土葬
土葬はペットの遺体をそのまま土の中に埋めて供養する方法です。
かつての日本では土葬が一般的な埋葬方法でした。
ペットの埋葬の種類2.納骨
ペットの遺体を火葬して、ペット霊園や納骨堂などに遺骨をおさめる方法が納骨です。
近年ではペット可のお墓が増加しており、納骨をするケースが増えてきました。
今後も納骨を選ぶ飼い主が増えていくことが予想されます。
ペットの埋葬の種類3.埋骨
ペットの遺体を火葬したのち、遺骨を土の中に埋める方法です。
自然葬である樹木葬が注目されています。
ペットの埋葬の種類4.埋葬
埋骨と同様に、ペットの遺体を火葬してから遺骨を土に埋めて弔うことが埋葬です。
ペットの埋葬方法
ペットを自宅に埋葬する際は、土葬か埋骨のどちらかを選ぶケースが多いです。
ここからは、それぞれの埋葬方法について解説していきます。
・土葬
・埋骨
ペットの埋葬方法1.土葬
土葬は火葬をしないで土の中にペットの遺体を埋めます。
土葬に向いているペットはハムスターや小鳥のような小動物です。
犬や猫などを土葬すると、異臭や掘り起こしなどが発生する可能性があります。
犬や猫などは火葬してから埋葬しましょう。
土葬の手順
土葬の手順はこちらを参考にしてください。
1.ペットが十分おさまるくらいの穴を掘る。できれば1メートル以上掘ることが望ましい
2.石灰や段ボールなど、腐食しやすいものを敷く
3.天然素材の布に包んだペットを寝かせる
4.土をかぶせる
5.モニュメントとして、石を置いたり植物を植えたりする
ペットの埋葬方法2.埋骨
埋骨は火葬したペットの遺骨を土の中に埋めるため、異臭や掘り起こしの心配はありません。
犬や猫などは埋骨がおすすめです。
埋骨の手順
埋骨の手順はこちらです。
1.ペットの遺骨もしくは骨壺が十分おさまるくらいの穴を掘る
2.遺骨もしくは骨壺を掘った穴に入れる
3.土をかぶせる
4.モニュメントとして、石を置いたり植物を植えたりする
ペットを自宅に埋葬する際の2つの注意点
先述したように、私有地にペットを埋葬しても法律的な問題はありません。
そのため、自宅にペットを埋葬したいと考える方も多くいますが、下記の2つの注意点を確認したうえで判断することをおすすめします。
・腐食しにくいものは一緒に入れない
・引っ越しをしない
ペットを自宅に埋葬する際の注意点1.腐食しにくいものは一緒に入れない
ペットが愛用していたものを一緒に埋葬したい気持ちは分かります。
しかし、腐食しにくいものは何年も土に還らないため、環境によくありません。
プラスチックやステンレス、アルミなどは腐食しにくいものなので、一緒に入れないようにしましょう。
ペットを自宅に埋葬する際の注意点2.引っ越しをしない
ペットを私有地に埋葬するのは問題ないと説明しました。
しかし、引っ越しをして所有権の変更があると話は変わります。
中古物件として売り出された不動産を、ほかの方が購入したとします。
不動産の新たな所有者が動物の遺骨を見つけた場合は、トラブルに発展する可能性があるのです。
また、ペットの遺骨を掘り返すことも大変です。
埋葬した場所を覚えていたとしても、すべてのペットの遺骨を掘り返せるとは限りません。
引っ越しをする可能性がある場合は、自宅に埋葬せずにそのほかの方法を選択するとよいでしょう。
ペットの埋葬に必要な費用
ペットを埋葬するためには火葬をしたのち、お墓や樹木葬などに遺骨をおさめます。
ここからはペットの埋葬に必要な費用について解説していきます。
・火葬
・樹木葬
・ペットと一緒に入るお墓
ペットの埋葬に必要な費用1.火葬
ペットを埋葬するためには火葬します。
ペット火葬はペットの体重や火葬の種類によって費用が異なります。
こちらの表を参考にしてください。
火葬の種類 | 特徴 | 費用 |
---|---|---|
合同火葬 | ・ほかのペットと一緒に火葬する ・返骨はなし |
8,000円~60,000円 |
一任火葬 | ・専門業者にペットの遺体を預けて火葬を依頼する ・個別の場合は返骨されるが、合同での返骨はなし |
10,000円~70,000円 |
個別火葬 | ・ペットの遺体を個別で火葬する ・お骨上げや読経供養などのサービスもあり |
15,000円~70,000円 |
自治体による引き取り | ・ペットとしての火葬は期待できない ・返骨はなし |
0円~30,000円 |
ペットの埋葬に必要な費用2.樹木葬
ペットの樹木葬は人間と同じように合祀型と個別型があります。
合祀型は20万円~50万円、個別型は40万円~150万円程度かかります。
ペットの埋葬に必要な費用3.ペットと一緒に入るお墓
ペットと一緒に入るお墓は注目されており、人気が高まっています。
費用は70万円~250万円程度とされています。
まとめ
ペットを埋葬するには土葬や納骨などの方法があります。
ハムスターのような小動物であれば土葬でも構いませんが、犬や猫などは火葬をしてから埋葬することをおすすめします。
ペットを自宅に埋葬しても問題はありません。
ただし、腐食しにくいものを一緒に入れないことや、引っ越しをしないことが条件となります。
大切なペットと別れるのは寂しいですが、この記事の内容を参考にして、正しく埋葬してあげましょう。
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