以前はお墓といえば、墓石を建てて先祖代々継承していく一般墓が選ばれていました。
しかし、現在はお墓に対する考え方や、ライフスタイルの変化などで、お墓に対する考え方が変わってきています。
お墓の中でも、近年注目されているのが『納骨堂』です。
この記事では納骨堂はどんなお墓なのか解説します。
・納骨堂について知りたい
・納骨堂には種類があるの?
・納骨堂を選んだら、どのくらいの費用がかかるのだろう
などを解決する情報をまとめたので、参考にしてください。
納骨堂とは
納骨堂とは、屋内に遺骨を収蔵するスペースを備えた施設のことです。
一般墓や樹木葬などは屋外にあるお墓ですが、納骨堂は屋内にあります。
天候に左右されずにお墓参りができる点が好評です。
一般墓は先祖代々受け継がれていくものですが、納骨堂は契約期間が決められています。
契約期間が過ぎてしまうと、納骨スペースから遺骨が取り出され、ほかの人の遺骨と混ぜられて供養されることが多いです。
契約期間は33年を目安にしている納骨堂が多くあります。
納骨堂を利用する際は、契約期間を把握しておかないと、後々トラブルに発展するおそれがあるので確認しておきましょう。
納骨堂の種類
納骨堂には
・位牌式
・ロッカー式
・仏壇式
・自動搬送式納骨堂
・墓石式
と、5種類あります。
それぞれ見ていきましょう。
位牌式
位牌式とは、お参りするスペースに位牌が並べられているタイプです。
位牌を並べるスペースしかないため、写真や思い出の品などを一緒に並べられません。
位牌式には遺骨のおさめ方の違いがあり、
・遺骨の収蔵スペースが別に設けられているタイプ
・位牌に遺骨を収蔵するタイプ
の2種類に分けられます。
位牌式の納骨堂は他のタイプと比べると、スペースをとらずにすむため、比較的費用が安価です。
しかし、個別スペースがない場合は、位牌がたくさん並べられた中でお墓参りをするため、お墓参りをしている感覚があまりないかもしれません。
ロッカー式
ロッカー式は扉が付けられた棚に、遺骨や位牌などをおさめるタイプです。
納骨堂といえば、ロッカー式を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
ロッカーといっても、装飾が施されており安っぽさは感じられません。
広さにもよりますが、一般的には1人から4人くらいまでの遺骨をおさめます。
想定よりも収蔵する遺骨が増えそうな場合は、選ばない方が無難でしょう。
仏壇式
仏壇式は各家ごとに仏壇が並べられており、上段に位牌、下段に遺骨をおさめるタイプです。
家に置く仏壇と同じように利用できるため、自宅に仏壇を置くスペースがない人に向いています。
また、位牌式やロッカー式よりもスペースが広いため、遺骨を多く収蔵したい人におすすめです。
目安としては、10人分の遺骨をおさめる場所を検討しているのであれば、仏壇式も選択肢のひとつとして考えられます。
ただし、位牌式やロッカー式と比べると、費用は高くなる傾向があります。
自動搬送式納骨堂
自動搬送式納骨堂とは、参拝する場所に機械が遺骨を運んでくれるタイプです。
お墓を建てられる土地が少ない都心を中心に増えています。
遺骨は厨子(ずし)と呼ばれる入れ物におさめられ、施設にもよりますが8人ほどの遺骨が収蔵できます。
都心や市街地などの立地がよい場所に建てられている場合が多いため、交通アクセスが便利です。
一方で機械を使って制御しているため、急なメンテナンスが必要な場合は、お参りができない場合もあります。
墓石式
墓石式とは、屋内に一般墓と同じような墓石を使ったお墓を建てるタイプです。
別名『屋内墓地』と呼ばれることもあります。
屋外にあるお墓と同じように、お線香をあげられる場所もあるので、お墓参りをしている気分を最も感じやすいタイプといえるでしょう。
しかし、費用は納骨堂の中でも、最も高価になります。
納骨堂の費用
納骨堂にかかる費用はおもに
・永代供養料
・納骨堂使用料
・管理費
の3種類です。
そのほかには
・戒名、刻字料
・法要料
などがかかる場合もあります。
納骨堂によって費用の内訳が異なるため、見積もりの際は、どの費用がいくらなのかを確認しておくとよいでしょう。
納骨堂の種類別費用相場
ここからは納骨堂の種類別に費用を紹介します。
前述のとおり、納骨堂によっては含まれる費用が異なることをご承知おきください。
納骨堂の種類 | 永代供養料、納骨堂使用料 | 年間管理費 |
位牌式 | 10~20万円 | 3,000円~1万円 |
ロッカー式 | 15~100万円 | 5,000円~1万円 |
仏壇式 | 50~200万円 | 1万円~2万円 |
自動搬送式 | 50~150万円 | 1万円~2万円 |
墓石式 | 100~210万円 | 1万円前後 |
位牌式が10~20万円と最も費用をおさえられるタイプです。
年間管理費も3,000円からと、ほかの種類に比べても安い傾向があります。
一方で、最も高額になるのは墓石式です。
永代供養料や納骨堂使用料を合計すると、200万円をこえる場合があります。
200万円は一般墓を購入する金額とほとんど変わりません。
しかし、お墓を継承できたり、お供え物ができたりと、ほかのタイプに比べてできることも多いです。
まとめ
納骨堂は屋内に遺骨をおさめるスペースを設けている施設です。
一般的なお墓とは異なり、契約期間が定められている場合があります。
契約期間を過ぎたあとは、ほかの人の遺骨と一緒に混ぜられ、合祀墓に移されるのが一般的です。
納骨堂には位牌式やロッカー式、仏壇式など5種類あります。
費用や供養方法などを比較した上で、どのタイプの納骨堂にするのか決めるとよいでしょう。
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お墓は今回紹介した納骨堂のほかに、一般墓や樹木葬など、多くの種類があります。
お墓は納骨の方法が異なれば、費用にも差が生じるため、どうやって選べばよいのか分からなくなってしまいますよね。
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