仏壇の置き場所はどこがよい?宗派ごとの方角と向きについて解説

仏壇をはじめて購入した際、置き場所をどこにすればよいのか迷ってしまうかもしれません。

この記事では仏壇の置き場所はどこがよいのか解説していきます。
宗派ごとの方角や向きについて説明していくので、仏壇の置き場所に迷っている方はぜひ最後まで目を通してくださいね。

目次

仏壇の置き場所はどこがよいのか

仏壇の置き場所に明確な決まりはありません。
ただ、仏壇の置き場所としてふさわしいのは下記の3つです。

・和室
・リビング
・寝室

それぞれの置き場所について見ていきましょう。

仏壇の置き場所1.和室

仏壇の置き場所として最適なのが仏間です。
仏間は仏像や位牌を置くための場所です。

また、和室には床の間が設けられていることがあります。
床の間は一段高くなっており、格式がある場所とされているため、仏壇の置き場所としておすすめです。

もし仏間や床の間がなくても、和室がよいでしょう。

仏壇の置き場所2.リビング

近年では和室がなく洋室のみの家も増えてきました。
そのため、リビングに仏壇を置くケースが増えています。

家族が集まるリビングに仏壇を置けば手を合わせやすいです。
また、リビングに合わせやすいモダンな仏壇も販売されています。

ご自宅のリビングに合った仏壇を選択するとよいでしょう。

仏壇の置き場所3.寝室

寝室は一日の締めくくりとして睡眠をとる場所です。
静かで落ち着いた場所なので、仏壇の置き場所に適しています。

慌ただしかった一日を終え、仏壇に手を合わせて故人や仏様と向き合ってみてはいかがでしょうか。

ただし、仏壇に足を向けないように設置しましょう。

避けるべき5つの仏壇の置き場所

仏壇の置き場所には明確な決まりはないと説明しました。
しかし、避けるべき仏壇の置き場所はあります。
下記の場所には仏壇を置かないようにしましょう。

・神棚と向かい合わせもしくは下
・床の間と向かい合わせ
・直射日光が当たる
・湿気が多い
・床が傾いている

避けるべき仏壇の置き場所1.神棚と向かい合わせもしくは下

神棚と向かい合わせにして仏壇を置くと、お参りしている間は片方に背を向けてしまいます。
神棚と仏壇が向かい合わせとなる置き方を『対立祀り』と呼びます。
対立祀りは家相的に凶とされているので避けましょう。

また、神棚の下に仏壇を置くこともよくありません。
お参りをしている際、どちらに手を合わせているのかが分かりづらいためです。

避けるべき仏壇の置き場所2.床の間と向かい合わせ

床の間の前方は上座とされています。
床の間と向かい合わせの場所は下座であるため、仏壇の置き場所としては不適切です。

なお、床の間に仏壇を置く分には問題はありません。

避けるべき仏壇の置き場所3.直射日光が当たる

直射日光は仏壇を傷める原因となります。
仏壇の多くは木材なので、日焼けや乾燥の影響を受ける可能性があります。

避けるべき仏壇の置き場所4.湿気が多い

木材でできている仏壇にとって、湿気は大敵といえます。
仏壇の劣化となるリスクとなるので避けましょう。

風通しのよい場所を探してみてくださいね。

避けるべき仏壇の置き場所5.床が傾いている

床が傾いている場所に仏壇を置いた場合、仏壇が歪む原因となります。

また扉の開閉が困難となる可能性もあるため、避けた方が無難です。

仏壇の宗派ごとの方角と向き

仏壇の向きは宗派によって違いがあります。
ここからは、仏壇の宗派ごとの方角と向きについて解説していきます。

・曹洞宗と臨済宗
・浄土真宗と浄土宗、天台宗
・真言宗
・日蓮宗

仏壇の宗派ごとの方角と向き1.曹洞宗と臨済宗

曹洞宗と臨済宗は、仏壇が南向きになるように置きます。
かつての中国では、位の高い人は南向きに座る慣習がありました。
またお釈迦様が説法をする際、南向きに座っていたことから、仏壇も南向きがよいとされています。

これを『南面北座説』(なんめんほくざせつ)と呼びます。

仏壇の宗派ごとの方角と向き2.浄土真宗と浄土宗、天台宗

浄土真宗と浄土宗、天台宗では仏壇を東向きに設置します。

インドでは、日が昇る東側は立身出世する方角とされています。
縁起がよい東側に仏壇を置き、お参りする側は西側を向くという考え方です。
これが『東面西座説』(とうめんせいざせつ)です。

また、極楽浄土は西方にあると信じられており、西側を向いてお参りをします。
仏壇は東向きに設置し、お参りするときに自分は西向きとなります。
これは西方浄土説(さいほうじょうどせつ)という考え方です。

仏壇の宗派ごとの方角と向き3.真言宗

真言宗では、仏壇が宗派の総本山の方向を向くように設置します。
住む場所によって、仏壇を置く方角や向きが変わることが特徴です。

この考え方を『本山中心説』(ほんざんちゅうしんせつ)といいます。

仏壇の宗派ごとの方角と向き4.日蓮宗

日蓮宗には方角や向きの決まりはありません。
先述した、避けるべき仏壇の5つの置き場所を避けて設置しましょう。

まとめ

仏壇を置く場所に決まりはありません。
ただし、神棚や床の間と向かい合わせにしたり、床が傾いていたりする場所は避けましょう。

仏壇を置く場所のおすすめは仏間と床の間です。
もしなければ和室やリビング、寝室がよいでしょう。

家族が手を合わせやすい場所を選んで、仏壇を設置してみてはいかがでしょうか。

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