檀家とは何?わかりやすく解説します【メリットやデメリット・宗派別の違いなど】

お墓をどこに建てるのかを考える際、寺院墓地にしようか検討する方も多いでしょう。

そこで『檀家』という言葉を聞くことになります。

しかし、檀家という言葉は聞いたことがあっても、どのような内容なのかを知っている方は少ないのではないでしょうか。

 

そこで、この記事では檀家についてわかりやすく解説します。

気になるメリットやデメリット、宗派別の違いなどにも触れていきますので、ぜひ参考にしてください。

檀家とは

檀家とは特定の寺院に所属して、お寺を支援する家という意味です。

現在における檀家制度は、江戸時代ころからはじまりました。

 

自分の家が檀家に入っているのかが分からない方は、お墓がどの墓地にあるのかで判断ができます。

霊園にお墓があれば、檀家になっていない可能性が高いです。

寺院墓地にお墓があれば、檀家になっているかもしれません。

 

お墓を建てるのであれば、自分の家がどこかの檀家になっているのかを確認しておくとよいでしょう。

檀家になるメリット

檀家になるメリットを解説します。

檀家になるメリット1.忙しい時期でも優先的に法事や法要を行ってくれる

お盆やお彼岸などはお寺の繁忙期です。

法要が多く依頼される時期ですが、檀家は優先的に対応してもらえるケースが多いです。

檀家になるメリット2.仏事で分からないことがあれば相談できる

法事や法要はそう何度も行うことではありません。

はじめてのことだと、どうすればよいのか分からない方も多いです。

 

しかし檀家になっておけば、どのように対応すればよいのかをアドバイスしてくれます。

自分が法事や法要を取り仕切ることになっても、安心して進められるでしょう。

檀家になるメリット3.お墓の管理を任せられる

毎日お墓参りに足を運べる方は多くありません。

仕事をしていたり、遠方に住んでいたりすればなおさらでしょう。

 

しかし、檀家になればお寺にお墓の管理をお任せできます。

檀家になるデメリット

檀家になるデメリットも解説します。

檀家になるデメリット1.費用がかかる

檀家でいるには費用がかかります。

檀家にかかる費用としては、以下の内容が考えられます。

 

・入檀料:檀家になる際に発生する費用

・寄付:お寺の修理や維持管理などにかかる費用

・お布施:法事や法要にかかる費用



檀家になるデメリット2.お寺の手伝いを依頼されることがある

檀家として、お寺に関わる行事のお手伝いを依頼されることも考えられます。

たとえば檀家としての行事の準備や運営、参加などです。

 

普段から忙しい方は檀家として活動する時間も考える必要が生じるため、負担に感じてしまいます。



檀家になるデメリット3.ほかのお寺に法事や法要の依頼ができない

檀家になるということは、特定のお寺に所属する意味があります。

そのため、法事や法要は菩提寺で行うのが基本です。

 

困りごとがあれば相談できるのが檀家のメリットですが、裏を返せば制約されている状態であるとも判断できます。

檀家になる方法

檀家になるには入檀料がかかります。

また檀家契約書や墓地契約書を取り交わすお寺もあれば、契約書の記入が必要ないお寺もあります。

 

檀家になりたいお寺によって方法はさまざまです。

事前に確認しておくとよいでしょう。

檀家は辞められるのか

檀家は辞められます。

檀家を辞めることを離檀とよびます。

 

離檀する際は菩提寺に相談してください。

いきなり離檀すると伝えない方がよいでしょう。

 

なぜなら離檀されてしまうと、お寺がこれまで受け取っていたお布施や寄付がなくなってしまうからです。

経営に直接関係する部分なので、お寺側としても離檀してほしくないと考えています。

 

また離檀はトラブルが起きやすいため、慎重に行動してください。

 

お寺によっては離檀届の提出を求められる場合もあります。

速やかに記入して、提出してください。

 

離檀するとお墓の引っ越し(改葬)か閉墓を行うことになります。

閉墓とは墓じまいのことで、お墓を引き上げることです。

 

どちらも手続きが必要なので、日にちに余裕をもって進めてください。



改葬や墓じまいについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

改葬とは?必要な手続きと手順を解説します

墓じまいとは?墓じまいの進め方や注意点を紹介します

檀家の宗派別の違い

檀家は宗派によっても違いがあります。

いくつかの宗派の檀家について解説します。

檀家の宗派別の違い1.真言宗

真言宗の檀家になると、焼香の回数の違いに注意してください。

一般的な焼香の回数は1〜2回行います。

しかし真言宗の焼香の回数は3回です。

 

また数珠の持ち方にも違いがあります。

まずは数珠を擦りながら音を立ててから、両手の中指に数珠をかけます。

次に手のひら部分に数珠の玉をおさめるように持つのが、真言宗の数珠の持ち方です。

檀家の宗派別の違い2.日蓮宗

日蓮宗の焼香の回数は1回です。

抹香をつまんだ後はほかの宗派と同じように額にもっていくのではなく、そのまま香炉に持っていきます。

 

日蓮宗で使われる数珠は、2本の房と3本の房が1つずつついています。

2本の房がある方を右手の指にかけて、3本の房は左手の指にかけてください。

 

日蓮宗は『南無妙法蓮華経』を唱えることが重要だとされているので、覚えておきましょう。

まとめ

檀家とは特定の寺院に所属して、お寺を支援する家という意味があります。

 

檀家になると仏事の相談にのってもらったり、優先的に法事や法要の日取りを優先してもらったりするメリットがあります。

しかし費用がかかる点や、ほかのお寺に法事や法要の依頼ができない点などには注意が必要です。

 

檀家になると宗派によっても違いがあります。

焼香の回数や数珠の持ち方など、戸惑ってしまうことがあるかもしれません。

事前に自分の宗派を確認しておくとよいでしょう。

 

檀家になるかどうかを判断したうえで、お墓選びをしてはいかがでしょうか。

 

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