お墓の主な構成と付属品について

お墓は主に外柵、石碑、納骨室(カロート)の3つで構成されています。

その他の付属品として水鉢、花立、香炉、墓誌、灯籠などがありますので、墓所の広さやご予算に応じて選ぶと良いでしょう。

1. 外柵

墓域は仏国土(浄土)であるとした考えから外柵を廻らせたのが始まりです。
外柵の造り方は地域や各霊園によって様々な様式があります。

2. 石碑

大きく分けて和型と洋型の2種類があります。

和型は中国の位牌型のものが起源とされており、江戸時代後期から主流になったとされています
また加工機械の発達がそれに拍車をかけています。

洋型は明治維新以降に外国人が多く滞在するようになってから造られたものです。
公園墓地の開設に伴いその数も増えてきました。
掃除がしやすく地震にも強いという点も支持される要因でしょう。

3. 納骨室(カロート)

納骨室は墓地の中で、もっとも大切な場所です。

材質は御影石やコンクリートが一般的です。
形状は墓地の広さや形によって変わってきます。

現在では地面より上に設置する地上式や半地下式が多く遺骨を納める場所としての意味と同時に、その上の石碑を支える基礎としての構造的な役割も果たしています。

4. 水鉢・花立

一体型と独立型の2種類があります。

現在では水鉢の前面に家紋を彫刻することが多いです。
花立には花筒がついており、ステンレス製やプラスチック製があります。

5. 香炉

お線香に火をつけてお供えする物で様々な型があります。
最近ではお線香を横に寝かせて置くタイプも多くあります。

6. 墓誌

故人の戒名・俗名・没年月日・没年齢などを彫刻するため、石碑の横に設置されるものです。
宗教や宗派によっても違いがあります。

7. 灯籠

灯籠は元々、宗教的なものとして生まれてきたもので、故人の供養や邪気を払うという意味合いもあります。
丸型と角型があり墓所の入口に一対で設置するのが一般的です。