お盆やお彼岸などのタイミングで、お墓参りに行く方は多いです。
しかし「お墓参りに適した服装が分からない」と悩んでいる方はいます。
そこで、この記事ではお墓参りの服装について解説していきます。
・お墓参りにふさわしい服装を知りたい
・お墓参りの目的別でおすすめの服装があれば知りたい
・男女別でどのような服装を選べばよいのか知りたい
上記の悩みを抱えている方に役立つ情報をまとめたので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
お墓参りの服装に決まりはあるのか
お墓参りをするときに、決められた服装はありません。
わざわざ礼服を着る必要がないので、普段着でも大丈夫です。
しかし、最低限気をつけておきたいマナーはあります。
そこで、おさえておきたい服装選びのマナーを見ていきましょう。
お墓参りの服装選びで知っておくべき4つのマナー
お墓参りにはほかの方も来ているため、不快な思いをさせたり、迷惑をかけたりしないようにしましょう。
そこで、お墓参りの服装選びで知っておくべき4つのマナーについて解説していきます。
・明るい色の服装は避ける
・肌の露出は最小限にしておく
・毛皮を使った服や小物類は身につけない
・きらびやかなアクセサリーは外す
お墓参りの服装選びで知っておくべきマナー1.明るい色の服装は避ける
赤色や黄色、オレンジ色のような明るい色の洋服は避けましょう。
黒色や灰色といった落ち着いた色が適しています。
また、アニマル柄や奇抜なデザイン、派手なプリントが目をひく服も選ばない方が無難です。
小さなワンポイントで目立たないものがよいでしょう。
お墓参りの服装選びで知っておくべきマナー2.肌の露出は最小限にしておく
暑い時期は涼しい服を選びたくなるものです。
しかしショートパンツやノースリーブ、タンクトップなど、肌の露出が多い服装は不適切です。
お墓がある場所によっては草木が生い茂っており、ケガをするおそれがあります。
また、蜂やアブなどの虫に刺されるかもしれません。
身を守るためにも長袖や長ズボン、カーディガンなどを着て身を守りましょう。
お墓参りの服装選びで知っておくべきマナー3.毛皮を使った服や小物類は身につけない
毛皮やファーを使った衣類は、生きものの命を奪って作られるものです。
仏教の戒律では、生きものの命を奪う殺生を最大の罪としており、強く禁じています。
毛皮を使った服や小物類は、身につけないでおきましょう。
また、見落としがちなのはフェイクファーです。
たとえフェイクファーの洋服や小物類だとしても、ほかの方には本物かどうかはわかりません。
ご自分の気がつかないところで使われている場合もあるので、注意してくださいね。
お墓参りの服装選びで知っておくべきマナー4.きらびやかなアクセサリーは外す
宝石が付いている豪華な指輪や、ゴールドのネックレスなどは、お墓参りには向いていません。
霊園や寺院墓地に入る前に外しておきましょう。
なお、真珠のネックレスは喪服と合わせても問題ありません。
白色や灰色のものを選びましょう。
ただし、二連や三連のネックレスは縁起が悪いとされているため、マナー違反となります。
お墓参りのマナーについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
お墓参りの目的別の服装
お墓参りに行く方の目的はさまざまです。
家の近くにお墓があり、習慣的にお墓参りに行く方もいれば、人生の節目の報告で行く方もいますよね。
お墓参りの目的によってふさわしい服装があるので、目的別に解説していきます。
・普段のお墓参り
・お墓掃除を入念におこないたいとき
・法事に参加するとき
・人生の節目の報告をするとき
お墓参りの目的別の服装1.普段のお墓参り
普段のお墓参りの服装は、普段着で問題ありません。
先述した服装選びのマナーを守り、適した服を着用しましょう。
お墓参りの目的別の服装2.お墓掃除を入念におこないたいとき
墓石やお墓周りの汚れや雑草などが目立ち、しっかりと掃除をしたいときは、動きやすい服装がおすすめです。
また、お墓掃除は水を使うため、汚れても構わない服装もよいでしょう。
念入りに掃除をすると汗をかくので、速乾性の高い服を着ると快適です。
夏の暑い時期などは熱中症対策として、帽子やネッククーラーなどを用意しておくと、長時間の掃除も楽になります。
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お墓参りの目的別の服装3.法事に参加するとき
法事でお墓参りをする際は、正喪服や準喪服を着用します。
喪服は『喪に服す』意味を持ち、故人を偲ぶ意味合いがあります。
喪主や親族の方は正喪服、そのほかの方は準喪服を着用しましょう。
準喪服とは男性はブラックスーツ、女性は黒のワンピースやスーツを指します。
誰がいつ亡くなるのかはわかりません。
いざというときに焦らないよう、日頃から準備をしておくとよいでしょう。
法事の服装については、こちらの記事で詳しく解説しています。
お墓参りの目的別の服装4.人生の節目の報告をするとき
成人式や就職など、人生の節目を故人やご先祖様に報告するときは、成長が一目でわかる服装がよいでしょう。
進学なら学校の制服、成人式なら振袖や袴、就職ならリクルートスーツなどです。
故人やご先祖様は成長した姿を見て、喜んでくれるでしょう。
振袖にファーが付いている場合は、事前に外しておきましょう。
また、墓地の足場が悪い場合は草履やブーツを履いていると、足をとられてしまい思わぬケガをするおそれがあります。
履きなれた靴に履き替えるか、足元に十分注意してお墓参りをしてくださいね。
男女別で見るお墓参りにふさわしい服装
お墓参りの服装選びは、性別によって若干異なります。
そこで、ここからは男女別でお墓参りにふさわしい服装を紹介していきます。
・男性
・女性
男女別で見るお墓参りにふさわしい服装1.男性
普段のお墓参りの服装は、普段着の着用で問題ありません。
黒色や灰色の落ち着いた色を選びましょう。
清潔感があれば、白いTシャツを着用してもかまいません。
ただし、柄シャツや派手なプリントのシャツなどは避けましょう。
法事でお墓に行く場合は、正喪服や準喪服を着用します。
黒色のスーツに白シャツ、黒色のネクタイを合わせましょう。
小物類も黒色で統一します。
光沢のある素材のものは選ばないように注意しましょう。
男女別で見るお墓参りにふさわしい服装2.女性
男性と同じように、普段のお墓参りは普段着で大丈夫です。
ただし、短すぎるスカートや露出度の高い服装は避けましょう。
また、化粧は濃くならないように注意が必要です。
法事でお墓に行く場合は、男性と同じく正喪服や準喪服を着用します。
黒色のスーツやアンサンブルなどが基本のスタイルです。
ストッキングは黒の薄手のものを選びましょう。
アクセサリーは真珠のネックレスを着用する方が多いです。
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まとめ
お墓参りをするときに決められた服装はありません。
しかし、肌の露出は極力避けて、黒色や紺色などの目立たない色の服装選びを心がけましょう。
普段のお墓参りは普段着でかまいません。
お墓掃除を入念にする際は、動きやすい服装がおすすめです。
節目のお墓参りの服装は、目的が一目でわかる服装がよいでしょう。
法事でのお墓参りは、喪服や準喪服を着用します。
お墓参りに来ているのは自分たちだけではありません。
周囲に不快感を与えないように、マナーを守ってお墓参りをしましょう。
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