「お彼岸にやってはいけないことはある?」
「お彼岸にすることは何?」
「お供え物は何にすればよいの?」
お彼岸にお墓参りをする方は多くいます。
しかし、お彼岸にやってはいけないことについて聞かれた際、はっきりと答えられる方は少ないでしょう。
この記事では、お彼岸にやってはいけないことについて解説していきます。
この記事を最後まで目を通せば、お彼岸にやってはいけないことやマナー、適切なお供えについて理解できるでしょう。
目次
お彼岸にやってはいけないこと
結論からお伝えすると、お彼岸にやってはいけないことはありません。
ただし、お彼岸に避けたほうがよい行事はあります。
お彼岸に避けたほうがよい行事
お彼岸に避けたほうがよい行事はこちらの5つです。
・結婚式
・引越し
・お見舞い
・納車
・お宮参り
それぞれの行事について、なぜ避けたほうがよいのかを説明していきます。
結婚式
お彼岸は喪の期間ではないので、結婚式をおこなっても問題はありません。
のちほど言及しますが、お彼岸ではお墓参りや仏壇の掃除などをおこなうため、慌ただしくなる家族がいることが予想されます。
慌ただしい時期の結婚式の参列に負担を感じる方もいるため、招待側が配慮する必要があります。
また、結婚式の招待状を送る際は、お彼岸の時期に到着しないように気をつけるとよいでしょう。
引越し
お彼岸の時期の引越しは禁止されていません。
新居に引っ越す時期がお彼岸と重なることもあるでしょう。
ただし、引越しを優先してしまいお墓参りができない場合、良い印象を持たれない可能性があります。
時期をずらせるのであれば、お彼岸の前後に引越しをおこなうことをおすすめします。
お見舞い
お彼岸はあの世である『彼岸』と、この世である『此岸』がもっとも近づく時期とされています。
お彼岸にお見舞いをすると「不謹慎だ」「常識がない」と捉えられてしまうことが考えられます。
もちろん、相手を心配してお見舞いをすることはよいのですが、お彼岸の時期は避けたほうが無難です。
納車
先述したように、お彼岸は喪の期間ではありません。
そのため、お彼岸に納車をしても特に問題はありません。
しかし、お彼岸に納車をすると、事故を起こすと考える方もいます。
もしお彼岸に納車することを良く思っていない方が周囲にいた場合、納車時期の変更を検討するとよいでしょう。
お宮参り
赤ちゃんが生まれた際、氏神様に報告をするために神社でお参りすることを『お宮参り』と呼びます。
お宮参りをする場合、お彼岸時期は避けたほうがよいと考えられています。
神事と仏事を同時におこなうことは、できるだけ避けたほうが無難です。
お彼岸にすること
お彼岸にすることは下記の4つです。
・お墓参りをする
・仏壇の掃除をする
・お供えをする
・彼岸会に参加する
お墓参り
お墓参りをするのにもっとも望ましい日は、春分の日と秋分の日です。
しかし、お彼岸の期間であればいつでも構いません。
お墓参りは以下の手順でおこないます。
1.お墓掃除をおこなう
2.お供えをする
3.合掌する
4.後片付けをする
まずは墓石やお墓の周辺をきれいにします。
墓石やお墓の周辺の掃除後はお供えをします。
合掌したあと、お供えを片付けて終了です。
お墓掃除はさまざまな持ち物が必要です。
お墓参りの持ち物はこちらにまとめました。
掃除する場所 | 道具 |
---|---|
敷地用 | ・ほうき、ちりとり ・鎌やはさみ ・ごみ袋 |
墓石用 | ・雑巾 ・スポンジ(柔らかい素材のもの) ・歯ブラシ ・手おけ※ ・ひしゃく※ ・墓石用洗剤(食器用洗剤はNG) ・柄付きスポンジ※霊園や寺院墓地で借りられる場合もあり |
その他あると便利なもの | ・軍手 ・ゴム手袋 ・虫よけ※ ・日よけ道具※ ※夏にあると便利なもの |
お墓掃除に必要な持ち物は多いです。
ひしゃくや手おけなどを借りると持ち物を減らせます。
また、夏のお墓掃除では暑さや虫対策も重要です。
虫よけや日よけ道具を持参するとよいでしょう。
こちらの関連記事を参考にしてください。
仏壇の掃除をする
自宅に仏壇があれば掃除をしましょう。
仏壇を掃除する流れはこちらです。
1.仏具を移動する前に写真を撮っておく
2.仏具を移動する
3.仏壇のほこりを払う
4.柔らかい布で拭く
5.写真を参考にして、仏具を元に戻す
関連記事はこちらです。
お供えをする
仏壇がきれいになったあとに、お供えをします。
お彼岸のお供え物の一例はこちらです。
・はおはぎやぼたもち
・果物
・精進料理
・そば・うどん
・赤飯
・団子
・寿司
・花
春のお彼岸にはぼたもち、秋のお彼岸にはおはぎをお供えします。
また、寿司とありますが、まぐろや鯛などの生ものは避けてください。
いなり寿司や五目寿司などの寿司が適しています。
そのほかには、故人が好きだった食べ物や飲み物、花などをお供えするとよいでしょう。
お彼岸のお供えに関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。
お彼岸には「おはぎ」か「ぼたもち」?春・秋のお彼岸にお供えする食べ物を解説
彼岸会に参加する
『彼岸会』(ひがんえ)とは、お彼岸の時期におこなわれる法要のことです。
菩提寺で彼岸会がある際は、参加するとよいでしょう。
彼岸会に参加するときの服装は、黒色や紺色などの落ち着いた服装を選んでください。
喪服を着る必要はありません。
彼岸会に参加するときは、お布施を用意します。
お布施の相場は3千円から1万円ほどです。
お彼岸のお布施に関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。
お彼岸の期間
お彼岸の期間は、春分の日と秋分の日と前後3日間の、合計7日間です。
春分の日と秋分の日は太陽の動きを判断したのち、毎年2月1日に発表されます。
何日もずれることはありませんが、お彼岸の期間を間違えないためにも、事前にチェックしておきましょう。
2024年のお彼岸の期間
2024年のお彼岸はこちらの7日間です。
・春のお彼岸:3月17日(日)~3月23日(土)
・秋のお彼岸:9月19日(木)~9月25日(水)
お彼岸は春と秋の2回あります。
お彼岸の時期は毎年ほぼ同じです。
変更がある場合でも、1日程度しか変わりません。
お彼岸の時期については、こちらの記事で詳しく解説しています。
今年のお彼岸はいつ?2024年度の春と秋のお彼岸の期間・時期やおこなうこと、お盆との違いについて解説
まとめ
お彼岸にやってはいけないことは特にありません。
ただし、結婚式や引越しなどの行事は、お彼岸の時期を避けて実施したほうがよいでしょう。
お彼岸で大切なのは、故人やご先祖様を偲ぶ気持ちです。
周囲の方々や故人、ご先祖様のことを考えた行動をしてみてはいかがでしょうか。
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