夏のお墓参りのタイミングや注意点は?服装や熱中症対策についても解説します

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お墓参りは季節に関係なく行います。

季節の移ろいが楽しめる日本の夏は湿度が高く、体調を崩してしまう方も多いです。

 

そんな夏の時期にお墓参りを行う際は、気をつけておきたい点がいくつかあります。

そこで、この記事では夏のお墓参りのタイミングや注意点について解説します。

適切な服装や知っておきたい熱中症対策についても紹介するので、夏にお墓参りをする際の参考にしてください。

目次

夏のお墓参りに行くタイミング

夏の時期のお墓参りはお盆に合わせる方が多いです。

 

お盆の時期は、亡くなった方やご先祖様が現世に帰ってくるといわれています。

亡くなった方やご先祖様をお迎えするため、お盆の時期にお墓参りをするのです。

 

もちろんお盆にお墓参りをしなくても構いません。

自分や家族の都合に合わせてお墓参りに行くとよいでしょう。

 

お盆の日にちは地域によって異なります。

こちらの表を参考にしてください。

地域 日にち
日本全国の多く
  • 遅れ盆:8月13日~15日※
関東や東北、北陸の一部
  • 新盆:7月13日~15日※
沖縄や奄美地方
  • 旧暦盆:8月中旬~9月初旬 (毎年変わる)

※16日の地域もある

遅れ盆や新盆は現代のカレンダーに合わせているので、日にちは変わりません。

 

しかし旧暦盆は旧暦に合わせているため、現代のカレンダーに合わせると、毎年日にちが変わります。

だいたい8月中旬〜9月初旬の間に行われることが多いです。

 

お墓参りの時期については、こちらの記事で詳しく解説しています。

お墓参りの時期はいつ行けばよい?おすすめの時期6選

夏のお墓参りの注意点7選

夏にお墓参りをする際の注意点を7つ紹介します。

この注意点を意識すればより安心してお墓参りができるので、ぜひ確認してください。

夏のお墓参りの注意点1.熱中症

夏のお墓参りで最も注意すべきなのは熱中症です。

 

熱中症は体温が上昇することにより、体温調節機能が崩れることで、さまざまな体調変化を引き起こす症状のことです。

軽度なら立ちくらみや筋肉の痛みなどで済むものの、重症化すると入院して治療しなければならないほどの危険性をはらんでいます。

 

体調の変化を感じたら、すぐに涼しいところに移動して休むようにしてください。

夏のお墓参りの注意点2.虫刺され

夏は草木が生い茂る時期です。

久しぶりにお墓参りに行くと、雑草がたくさん生えている場面を見たことがある方も多いのではないでしょうか。

 

草木が生い茂っている場所には虫がたくさんいます。

夏の時期にはやぶ蚊をはじめ、アブや蜂、ブヨ(ブユ)などの虫が多く、刺されると痛みやかゆみを発症します。

 

できるだけ肌の露出が少ない服を着るか、虫よけスプレーなどでしっかりと対策をしておくとよいでしょう。



また、香水や整髪料をつけていると蜂が寄ってきてしまい危険です。

蜂は匂いに敏感なので、香水や整髪料をつけている方が刺されてしまう可能性が高くなります。

 

身だしなみとして香水や整髪料をつける方もいますが、お墓参りの際は極力つけないことをおすすめします。

夏のお墓参りの注意点3.急な天候の変化

夏は強い日差しによって、ぐんぐんと気温が上昇します。

地表を上空の温度差が大きくなると積乱雲が発生しやすくなり、雨を降らせます。

 

これはまだ比較的涼しい午前よりも、十分に気温が上昇した午後に起こりやすいです。

 

・空が急に暗くなる

・風が吹き出す

・温度が下がりはじめる

 

上記のような状況に変化すると、雨が降ってくることが予想されます。

傘やカッパなどを持参して、急な天候の変化に対応できるようにしておいてください。

 

また台風が日本列島に接近するシーズンでもあるため、お墓参りに行く前には天気予報をみておくとよいでしょう。

夏のお墓参りの注意点4.お供物は持ち帰る

基本的にお供え物は持ち帰るのがマナーです。

食べ物をそのままにしておくと猫やカラスなどに荒らされてしまい、お墓が汚れる原因になります。

さらに、周囲のお墓にも迷惑をかけてしまうかもしれないからです。

 

お供え物はその場で食べるか、持ち帰るかの選択をしますが、夏の時期は食べものが傷んでしまう可能性が高いです。

食中毒のリスクもあるため、心配ならば家で廃棄してください。

 

持ち帰るのは食べ物だけでなく、花も同じです。

自宅に飾るか、処分するかのどちらかにしましょう。

 

お供え物についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

お墓参りにもっていくお供え物は何がよい?タブーはあるの?

お墓参りの花は持ち帰りするべき?お供え物は花だけでもいいの?

夏のお墓参りの注意点5.一人で行かない

お墓参りの人数には決まりはないため、何人で行っても構いません。

「それなら一人で行ってもよいのではないか」と思う方もいると思いますが、夏に限っては異なります。

 

夏は先述しているように熱中症や虫刺されなどのリスクがあります。

熱中症で倒れたり、スズメバチに刺されてアナフィラキシーショックを起こしたりすれば一大事です。

 

誰かと一緒にお墓参りをしていれば助けてもらえますが、一人では対処ができない可能性が高くなります。

 

安全面を考えて、夏のお墓参りは複数人で行くことをおすすめします。

夏のお墓参りの注意点6.歩きやすい靴を履く

一年を通して、夏は雑草の成長スピードが早い時期です。

普段は足元が見えるお墓周りも、夏場では見えにくくなっていることが考えられます。

 

ヒールなどの靴を履いていると、ちょっとした段差で足をくじいてしまうかもしれません。

普段から履きなれている靴や、歩きやすい靴を履いてくると安心です。

夏のお墓参りの注意点7.暑い時間帯は避ける

夏は基本的に暑いため、できるだけ気温が上昇していない時間帯にお墓参りをするのがおすすめです。

 

夏場の午後になると気温が40度をこえる地域もあり、熱中症のリスクが高まります。

また気温の上昇にともなって大気が不安定になりやすく、突然の夕立にあうかもしれません。

 

気温がまだ低い午前中にお墓参りをするとよいでしょう。

夏のお墓参りの服装

夏にお墓参りをする際の服装について解説します。

基本的には普段着でよい

普段のお墓参りは普段着ている服で構いません。

 

ただし、お墓参りでは肌の露出は避けた方がよいとされています。

ノースリーブやタンクトップを着たいのであれば、一枚羽織れるものを着用したうえでお墓参りをしてください。

法要や法事は喪服

法要や法事がある際は、喪服を着用します。

 

夏場に喪服を着ると暑いので、夏用の喪服を用意しておくとよいでしょう。

お墓掃除を念入りにしたいときは動きやすい服装

普段忙しい方は、お盆に合わせてお墓参りをするケースが多いです。

しっかりとお墓掃除をしたいときは、動きやすい服装がよいでしょう。

 

お墓掃除は水を使うので、汚れても構わない服装もおすすめです。

たくさん動くと汗をかくので、速乾性の高い服を選ぶと快適ですよ。

 

草むらには虫がたくさんいるかもしれません。

長袖と長ズボンを着用すると、虫刺され対策にもなります。



お墓参りの服装については、こちらの記事で詳しく解説しています。

お墓参りに行くときの服装は?目的別や男女別でふさわしい服装を紹介します



夏のお墓参りの熱中症対策

夏のお墓参りは熱中症にかかるリスクが高まります。

適切な熱中症対策をしておきましょう。

夏のお墓参りの熱中症対策1.日傘や帽子を着用する

日光に直接あたると体力が低下します。

さらに体温の上昇にもつながり、熱中症にかかりやすくなります。

 

日傘や帽子を着用するとよいでしょう。

 

ちなみに雨傘でも日傘の代用になります。

黒色の雨傘は紫外線をカットする効果が期待できますし、UVコーティングされている傘であれば色の種類は問いません。

 

墓前で手を合わせる前に傘はたたみ、帽子はぬいでおきましょう。

夏のお墓参りの熱中症対策2.水分と塩分を補給する

熱中症対策として水分をとる方は多いですが、見落としがちなのが塩分補給です。

汗と同時に塩分も流れてしまうので、塩分も忘れずに補給しましょう。

 

塩飴を用意したり、普段の飲み物に塩をひとさじ入れたりすると効果的です。

夏のお墓参りの熱中症対策3.通気性のよい素材を使った服を着用する

衣類に熱がこもると体温の上昇につながります。

 

リネンやコットンなどの素材は通気性に優れているので、夏のお墓参りに最適です。

また通気性のよい素材を選べば、長袖や長ズボンでも暑さを感じにくいです。

 

お墓参り用の服を選ぶ際は、通気性のよい素材に注目することをおすすめします。

まとめ

夏のお墓参りはお盆に行う方が多いです。

お住まいの地域によってお盆の日にちが異なるので、事前に確認しておきましょう。

 

夏場のお墓は思っている以上に暑いです。

暑さ対策をしっかりしておかなければ熱中症になってしまいます。

 

この記事で紹介した注意点や服装などを参考にしてもらい、準備を万全にしてからお墓参りをしてくださいね。

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この記事を監修した人

株式会社江戸や 福岡支社 営業部部長
大塚勝俊

2003年に株式会社江戸やに入社。以来、20年以上にわたり、霊園管理やご供養に関する深い知識と経験を積み重ね、多くの顧客から高い信頼を得ています。

伝統と格式を重んじながらも、供養する人もされる人も安心できる多様なサービスを提供し、現代のニーズに対応した新しい供養の形を追求しています。