お墓参りでお供え物にしてはいけないものとは?お供えの基本やマナーを解説

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お墓参りに行く際、持っていくものにお供え物があります。
お供え物は故人やご先祖様をしのび、感謝の気持ちとしてお供えするものです。

しかし、お墓参りではお供え物にしてはいけないものがあります。
マナー違反とならないように、事前に確認しておくとよいでしょう。

この記事では、お墓参りでお供え物にしてはいけないものについて解説していきます。

・お墓参りでお供え物にしてはいけないものについて知りたい
・マナー違反は避けたい
・お墓参りのお供え物選びに困ってしまう

上記の悩みを抱える方に役立つ情報をまとめたので、ぜひ参考にしてくださいね。

目次

お墓参りでお供え物にしてはいけないもの

お墓参りでお供え物にしてはいけないものはこちらです。

・肉や魚
・五辛と呼ばれる食べ物
・香りの強い花
・毒やトゲのある花

上記のお供え物を持参すると恥をかいてしまうかもしれないので、注意しましょう。

お墓参りでお供え物にしてはいけないもの1.肉

肉や魚は殺生をイメージさせます。
仏教において殺生は強く禁じられているため、選ばない方が無難です。

また、カラスや猫に狙われる可能性もあります。
お墓を汚さないためにも、肉や魚のような生ものは避けましょう。

お墓参りでお供え物にしてはいけないもの2.五辛と呼ばれる食べ物

『五辛』(ごしん)とは、辛みのある食べ物のことです。
五辛は下記の5種類の農作物を指します。

・ねぎ
・にんにく
・にら
・らっきょう
・はじかみ(しょうが、さんしょう)

仏教の考えでは臭いがあり、辛みのある食べ物を避けるように教わってきました。
なお、たまねぎが追加される場合もあります。

お墓参りでお供え物にしてはいけないもの3.香りの強い花

香りの強い花はお供え物に向いていません。

ユリの花は香りが強いため、選ばない方がよいでしょう。
また、ユリの花粉は落ちにくいので、墓石についてしまうと掃除が大変です。

お墓参りでお供え物にしてはいけないもの4.毒やトゲのある花

毒やトゲのある花は、彼岸花やバラなどが該当します。

バラの見た目はきれいなのですが、トゲがあります。
トゲを触るとケガをしてしまうおそれがあり、お供え物には不向きです。

また、彼岸花も見た目はきれいですが、毒がある花です。
毒やトゲのある花は、お供え物にしてはいけないと覚えておきましょう。

関連記事はこちらです。

お墓に供えてはいけない花とは?お墓参りに供える花のタブーや選び方のコツを解説

お供え物は『五供』が理想的

仏教におけるお供え物の考え方は『五供』が基本とされています。

五供とは下記の5つからなるものです。

・香
・花
・灯燭
・浄水
・飲食

『香』とは香りがするものです。
おもに線香をさします。

お墓参りや仏壇に、線香をあげたことのある方は多いのではないでしょうか。

線香は、お供えをする人物の心身やその場を清める意味合いがあります。
ご自身を清めたうえで、故人やご先祖様にあいさつをしましょう。

また、香りは故人やご先祖様にとっての食事でもあります。

『花』はその名の通り花をさします。
仏壇やお墓に花を供えるときは、生花を選びましょう。

灯燭

『灯燭』(とうしょく)とはろうそくのことです。
ろうそくに灯る明かりは仏壇やお墓を照らすだけでなく、煩悩を捨て去り、迷いをなくす助けがあるといわれています。

ろうそくの火を消す際は、息を吹きかけて消すのではなく、手であおいで消しましょう。

浄水

『浄水』とは、水やお茶をお供えすることです。
浄水によって、私たちの心も洗われるという意味もあります。

水をお供えするときは一番水、お茶をお供えするときは一番茶を用意しましょう。

ただし、浄土真宗で浄水はおこないません。

飲食

『飲食』(おんじき)とは、私たちが普段食べているものをお墓や仏壇に供えます。
お墓に供えるときはお菓子やフルーツ、お酒などが一般的です。

お供えに関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。

お供え物は何がいい?お盆や一周忌、49日など最適なお供えものをご紹介

お供えにおすすめのお菓子は?饅頭、かご盛り、ゼリーなどもらって嬉しいお菓子を解説

お供え物の「のし」の書き方とは?のし紙の選び方や渡し方のマナーを解説します

故人が好んだものをお供えしてもよい

バラの花

お墓に何をお供えすればよいのか迷ったときは、故人の好きだったものを選びましょう。

たとえば、お酒が好きだった方にはお酒とおつまみ。
フルーツが好きだった方には、季節の果物などがよいでしょう。

線香は香り付きのものが売られています。
ヒノキの香りのものやフルーツの香りのものなど、さまざまな種類があります。
故人が生前好んでいた香りの線香を選ぶと、喜んでくれますよ。

お墓参りのお供え物のマナー

お墓参りのお供え物にはマナーがあります。
下記の2つのマナーについて知っておきましょう。

・お供え物をお墓に直接置かない
・飲食物は持ち帰るかその場で食べる

お墓参りのお供え物のマナー1.お供え物をお墓に直接置かない

お供え物をお墓に直接置いてしまうと、墓石が汚れてしまうおそれがあります。
お供え物の下に半紙を敷きましょう。

お墓参りのお供え物のマナー2.飲食物は持ち帰るかその場で食べる

飲食物は必ず持ち帰るか、食べてしまいましょう。

お供え物をそのままにしておくと、カラスや猫などに荒らされてしまう可能性があります。
また、食べられた飲食物が散ってしまうと汚れてしまうので、周囲のお墓に迷惑をかけてしまいます。

お墓の前で飲食をすることは供養にあたるため、失礼ではありません。
もしその場で食べられない物であれば、自宅に持ち帰りましょう。

まとめ

お墓参りでお供え物にしてはいけないものには、肉や魚、五辛と呼ばれる食べ物などがあります。

お供え物を選ぶときは、五供を基準に考えるとよいでしょう。
五供は線香や花などが該当します。

また、故人やご先祖様の好きだった食べ物や飲み物、花を選ぶのがおすすめです。

お供え物をしたあとは、お墓に置いておかずに持ち帰るのがマナーです。
飲食物を墓前で食べることは供養となるので、その場で食べてしまってもよいです。

故人やご先祖様に喜んでもらえそうなお供え物を選んでくださいね。

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この記事を監修した人

株式会社江戸や 福岡支社 営業部部長
大塚勝俊

2003年に株式会社江戸やに入社。以来、20年以上にわたり、霊園管理やご供養に関する深い知識と経験を積み重ね、多くの顧客から高い信頼を得ています。

伝統と格式を重んじながらも、供養する人もされる人も安心できる多様なサービスを提供し、現代のニーズに対応した新しい供養の形を追求しています。