お墓選びをしているとき、耳にする言葉のひとつに『納骨』があります。
言葉は聞いたことがあるものの、意外と知らない方も多いのではないでしょうか。
この記事では納骨について詳しく解説します。
・納骨とは何をすることなのか知りたい
・納骨するタイミングについて知りたい
・納骨することになったので、一連の流れを知りたい
上記の疑問を解決する情報をまとめたので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
納骨とは何をすることなのか
納骨とは、骨壺にある遺骨をお墓や納骨堂などにおさめることを意味します。
これまでは、一般墓のカロートに骨壺をおさめるのが一般的でした。
しかし、近年では樹木葬や納骨堂など、さまざまなお墓の種類が増えました。
選んだお墓の種類によって、遺骨のおさめ方は変わります。
なお、納骨と埋葬は同じような言葉として使われることも多いですが、厳密には意味が異なります。
納骨とは、骨壺のまま遺骨をおさめることです。
一方の埋葬とは骨壺から遺骨を取り出し、土の中に埋めることを意味します。
納骨する時期に決まりはあるのか
納骨をするタイミングについては、特に決まりはありません。
また、墓地や埋葬に関する法律である『墓地、埋葬等に関する法律』でも、納骨時期を指定していません。
そのため、納骨の時期は家ごとで異なります。
納骨に適したタイミング
納骨に適したタイミングは、お墓の完成時期や気持ちの整理がついたあとなど、家や遺族の状況によって異なります。
一般的には、下記のタイミングで納骨をするケースが多いです。
・四十九日法要
・百か日法要
・一周忌
・三回忌
納骨に適したタイミング1.四十九日法要
『四十九日法要』とは、故人の命日から数えて49日目に行う法要のことです。
故人の親族が集まり、無事に成仏できるよう願います。
四十九日は仏教において、極楽浄土に行く日とされているので、納骨するタイミングとして選ぶ方が多いです。
ただし、新たにお墓を建てる場合、まだ用意ができない場合もあります。
そのときは、四十九日法要以外のタイミングで納骨をおこないます。
関連記事はこちらです。
納骨に適したタイミング2.百か日法要
『百か日法要』（ひゃっかにちほうよう）とは、故人の命日から数えて100日目におこなう法要のことです。
百か日法要は悲しみに暮れる日々にいったん区切りをつけ、これまでの日常に戻る節目となります。
また、亡くなってから100日が経過しているので、お墓が完成している方も多いです。
そのため、納骨をおこなうタイミングとして候補にあがります。
納骨に適したタイミング3.一周忌
『一周忌』とは、故人の命日から満一年がたった日のことです。
一周忌までは喪に服す期間といわれています。
喪が明けるタイミングで納骨をおこなうことも、選択肢のひとつとして考えられます。
また一周忌は家族や親族、故人に所縁がある方などが集まるタイミングでもあり、一周忌を選ぶ方も多いです。
関連記事はこちらです。
納骨に適したタイミング4.三回忌
『三回忌』とは、故人の命日から満二年がたった日のことです。
三回忌は満三年だと誤解する方もいますが、満二年であることに注意しましょう。
三回忌も家族や親族などが集まるので、納骨をおこなうタイミングとして候補にあがります。
また、亡くなってから二年が経過したため、気持ちが整理がついた方が三回忌を選ぶ場合もあります。
関連記事はこちらです。
納骨の流れ
納骨の流れは下記のとおりです。
1.納骨方法を決める
2.お寺や霊園などに納骨と納骨式をおこなう旨を伝える
3.納骨式の時期を決める
4.納骨式の参列者を決める
5.必要書類を準備する
6.納骨式をおこなう
順番に見ていきましょう。
納骨の流れ1.納骨方法を決める
まずは、遺骨をどこに納骨するかを決めます。
先祖代々のお墓がある場合は、そのまま納骨することが多いです。
お墓がない場合は新しくお墓を建てるか、樹木葬や納骨堂などの中から選択しましょう。
お墓を建てるとなると、墓石費用や永代使用料などの支払いが発生します。
200万円近くの金額がかかることも珍しくありません。
できるだけ安くおさえたい方は、合祀墓や樹木葬などがおすすめです。
また、霊園やお寺などの管理者が供養する永代供養も人気が高まっています。
お墓の費用については、こちらの記事で詳しく解説しています。
納骨の流れ2.お寺や霊園などに納骨と納骨式をおこなう旨を伝える
納骨式では、僧侶に読経を唱えてもらいます。
一般的には、菩提寺の僧侶に法要をお願いすることが多いです。
納骨の流れ3.納骨式の時期を決める
納骨式は、下記のタイミングに合わせておこなうことが一般的です。
・四十九日法要
・百か日法要
・一周忌
・三回忌
法要の集中しやすい時期は土日祝日なので、早めに決めておくとよいでしょう。
納骨の流れ4.納骨式の参列者を決める
納骨式のあとは会食をおこなうため、参列者を決めておきます。
会場をおさえたり、料理を手配したりすることも、忘れずにおこないましょう。
納骨式の日取りが決まったら、参加者へ案内状を送付します。
遠方からくる方もいるので、時間に余裕をもって送付すると親切です。
納骨の流れ5.必要書類を準備する
納骨をおこなう際は『埋葬許可証』と『受入許可証』が必要です。
埋葬許可証は市町村役場に死亡届を提出する際『火葬許可証』を発行してもらいます。
火葬終了後に、火葬許可証に火葬が終了したことを証明する印が押されます。
これが埋葬許可証です。
受入許可証は新しい遺骨の受け入れ先が発行する書類なので、大切に保管してください。
納骨の流れ6.納骨式をおこなう
納骨式当日に納骨をおこないます。
納骨式の流れは以下のとおりです。
1.施主や遺族代表の挨拶
2.読経と焼香
3.納骨
4.会食
新しくお墓を建てた場合は、納骨の前に『開眼法要』をおこないます。
開眼法要とは、墓石に魂入れをおこなう法要のことです。
基本的に、納骨式と開眼法要は同じ日にちでおこないます。
なお、納骨式ではお勤めいただいた僧侶にお布施を渡します。
忘れずに準備しておきましょう。
関連記事はこちらです。
まとめ
納骨とは、骨壺に入れられた遺骨をお墓におさめることをさします。
納骨するタイミングの一例はこちらです。
・四十九日法要
・百か日法要
・一周忌
・三回忌
納骨は納骨式の中でおこなわれます。
遺骨をおさめるお墓や納骨式の手配、必要書類の準備など多忙になりがちです。
納骨をする際は何をすべきなのかを、あらかじめまとめておくと安心です。
福岡でお墓を探しているのなら油山平成御廟
納骨先を探しているとき、どのようなお墓にするのか悩んでしまいますよね。
遺骨をおさめるお墓が決まらなければ、納骨式の準備が滞ってしまいます。
当霊園は博多からのアクセスがよく、天神から車で30分と好立地にあります。
弊社では、一般墓や樹木葬などのご案内が可能です。
改葬先について悩まれている方は、スタッフまでお気軽にお問い合わせください。
