お墓は何人まで入れる?納骨室がいっぱいになったときの対処法を解説します

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先祖代々受け継がれてきたお墓を継承した際、あと何人入れるか考えたことはありませんか。

納骨室(カロート)のスペースは限られているため、いざというときに納骨できないと困ってしまうでしょう。

 

この記事ではお墓は何人まで入れるのかを解説します。納骨室がいっぱいになったときの対処法も合わせて紹介するので、参考にしてください。

お墓に入れる人数

一般的なお墓の納骨室の場合だと、6人〜8人分が入れる人数です。

納骨室はあらかじめスペースが決まっているので、遺骨のおさめ方次第で人数は前後します。

 

納骨室の種類

納骨室には大きく分けると以下の3種類あります。

 

・地下型

・地上型

・半地下型

 

納骨室の種類によって、遺骨をおさめられる人数が変わります。

納骨室が2段、3段と複数階の構造になっているものは、段数が多いほどお墓に入れる人数も増えるので、納骨室の種類もチェックしておくと目安になるでしょう。

お墓に入れる人数を決めた法律はない

お墓について定められた法律には『墓地、埋葬等に関する法律』があります。

ただ、この法律は埋葬や墓地に関して規定する内容であり、お墓に入れる人数についての記載はありません。

 

法律にのっとって判断するのであれば、納骨室に入れるだけ入っても問題がないと解釈できるのです。

 

実際にお墓に入っている人数はそれぞれ異なるので、継承されてきた期間が長いほど骨壺の数も多くなる傾向があります。

納骨室を開けてみて、どのくらいのスペースがあるのかが初めて分かるケースも珍しくありません。

納骨室がいっぱいになったときの対処法

納骨室がいっぱいになってしまったときの対処法を解説します。

対処法1.遺骨を土に還す

ほとんどの納骨室の地面が土になっていることを利用して、遺骨を土に還す方法です。

 

木綿のさらしやガーゼなどで作られた袋に遺骨を入れて土の上に置くと、少しずつ土に還っていきます。

また遺骨をそのまま土の上に置くこともできますが、土に還るのは時間がかかるため、小さく粉砕するケースもあります。

対処法2.遺骨を粉砕して小さな骨壺に移し替える

骨壺が大きくスペースをとってしまう場合は、小さな骨壺に移し替える方法も有効です。

 

「遺骨を砕くなんて罰当たりに思える」とちゅうちょする方もいるかもしれません。

もし自分でできないのであれば、遺骨を粉砕してくれる専門の業者がいるのでお願いしてください。

 

遺骨は砕くとパウダーのようにさらさらになり、面積が小さくなります。

粉砕の程度は選べるので、事前に決めておくと安心です。

対処法3.古い遺骨から順番に別の場所に移動する

三十三回忌や五十回忌をむかえた遺骨は、極楽浄土にたどり着いたと考えられます。

無事に成仏した魂は仏さまになり、ご先祖様の霊として奉られるのです。

 

この『弔い上げ』と呼ばれる最後の年忌法要を終えた遺骨を、別の場所にうつします。

 

遺骨を移す先は納骨堂や永代供養墓、合祀墓などです。

遺骨をほかの方と混ぜる埋葬方法の場合は、あとから取り出すことができなくなります。

 

移動先の埋葬方法はどのような内容なのかを把握した上で決めてください。

 

永代供養についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

永代供養とは?気になる費用やメリット・デメリットを紹介します

対処法4.納骨室をリフォームする

遺骨を置くスペースを増やす工事を行う方法です。

納骨室の上部にスペースがあれば棚の設置ができ、遺骨を置く数を増やせます。

対処法5.新しくお墓を建てる

納骨人数が多ければ、新たにお墓を建てなおす方法もあります。

今あるお墓から引っ越しすることを『改葬』といいます。

元のお墓はそのままにしておくこともできますが、年間管理費が負担に感じるのであれば墓じまいするのも一つの手段です。

 

改葬についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

改葬とは?必要な手続きと手順を解説します

誰が先祖代々のお墓に入れるのか

先祖代々継承されてきたお墓は誰が入れるのでしょうか。

継承者と墓地管理者から承認されれば誰でも入れる

継承者と墓地管理者から承認されれば誰でも入れます。

 

継承者はお墓の使用権を引き継いでいる人です。

墓地管理者は遺骨の埋葬に関する権限を所有しているので、許可をもらう必要があります。

慣習では長男と家族が入る

昔からの慣習では長男とその家族が入るのが一般的でした。

次男や三男以降は自分でお墓を建て、長女や次女以降は嫁ぎ先の家のお墓に入ります。

 

この慣習は明治時代にあった『家制度』が影響しています。

しかし、家制度が廃止された現在においては、お墓に誰が入るのかを定めている法律などはありません。

まとめ

お墓に入れる人数は一般的には6人〜8人分とされています。

お墓に入る人数を決めた法律はないため、納骨室に入れるお墓ごとの人数によって異なります。

 

もし納骨室がいっぱいになってしまったら、土に還したり小さな骨壺に移し替えたりする方法が有効です。

また、新たにお墓を建てて引っ越しをする方法も考えられます。

 

平成御廟では改葬のご相談にのらせていただきます。

 

実際に改葬された方の事例もあるので、具体的な内容のご提案が可能です。

こちらでいくつかの事例を紹介しています。

改葬する理由は?福岡県の霊園・油山平成御廟での事例を3つ紹介します

 

少しでも気になる点がありましたら、お気軽にご相談いただけますと幸いです。

お問い合わせはこちらからどうぞ。

この記事を監修した人

株式会社江戸や 福岡支社 営業部部長
大塚勝俊

2003年に株式会社江戸やに入社。以来、20年以上にわたり、霊園管理やご供養に関する深い知識と経験を積み重ね、多くの顧客から高い信頼を得ています。

伝統と格式を重んじながらも、供養する人もされる人も安心できる多様なサービスを提供し、現代のニーズに対応した新しい供養の形を追求しています。