遺骨のペンダント・アクセサリーは本当はよくない?持ち歩くことがよくないといわれる理由をご紹介

遺骨の一部をペンダントやネックレスなどのアクセサリーに加工する『手元供養』が注目されています。
しかし、故人やペットを身近に感じられると評価されている一方で「遺骨のペンダントやアクセサリーはよくないもの?」と疑問を抱いている方も少なくありません。

そこで、この記事では遺骨のペンダントやアクセサリーはよくないものなのかを解説していきます。
遺骨のペンダントやアクセサリーに興味を持っている方は、ぜひ最後まで目を通してください。

目次

遺骨のペンダントやアクセサリーはよくないものなのか

遺骨のペンダントやアクセサリーの人気は高まっています。
おしゃれなデザインが多く、普段から身につけていても違和感がありません。

しかし、遺骨のペンダントやアクセサリーはよくないものといわれることがあります。
遺骨のペンダントやアクセサリーはよくないものなのでしょうか。

遺骨のペンダントやアクセサリーはよくないものではない

結論からお伝えすると、遺骨のペンダントやアクセサリーはよくないものではありません。

遺骨のペンダントやアクセサリーの持ち歩きを禁止する法律や条例などは存在しないため、安心して身につけてくださいね。

遺骨のペンダントやアクセサリーは分骨の一種

『分骨』とは遺骨を2か所以上の場所に分けて納骨・供養する方法です。

ペンダントやアクセサリーに入れる遺骨は一部分であり、大部分はお墓に埋葬されているケースが多いです。
分骨をする理由としては遺骨をペンダントやアクセサリーにする手元供養のほかに、散骨や本山納骨をおこなうなどがあげられます。

分骨についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

分骨とは?分骨する理由や方法、注意点を解説します【手元供養・散骨】

分骨が良くないといわれる理由とは?分骨後の供養方法や費用を解説します

遺骨のペンダントやアクセサリーを持ち歩くことがよくないといわれる理由

遺骨のペンダントやアクセサリーを持ち歩くことがよくないといわれる理由は、こちらの5つです。

・遺骨はお墓に埋葬するものだと考えられている
・遺骨を身につけることで、よくないことが起こると思われている
・遺骨の加工が違法だと思われている
・故人が成仏できないと考えられている
・そもそも手元供養に納得していない

一つずつ解説していきます。

理由1.遺骨はお墓に埋葬するものだと考えられている

遺骨は持ち歩くものではなく、お墓に埋葬するものだと考えている方がいます。
確かにお墓という遺骨を埋葬する場所がある以上、手元に置くものではないと考えるのも無理はありません。

『墓地、埋葬等に関する法律』では、墓地として認められている区域以外に遺骨を埋葬してはならないと定めています。
しかし、遺骨はお墓におさめるといった内容を定めていません。

法律的には何ら問題がないため、分骨してペンダントやアクセサリーに加工しても問題はないのです。

理由2.遺骨を身につけることで、よくないことが起こると思われている

遺骨のペンダントやアクセサリーを身につけていると「何か悪いことが起こるのではないか」と心配しているケースです。

もちろん、遺骨を身につけていたとしてもよくないことは起こりません。
思い込みで心配しているのかもしれないので、特に気にしなくてもよいでしょう。

もしご自身が遺骨を身につけることに抵抗があるのであれば、ほかの供養方法の選択をおすすめします。

理由3.遺骨の加工が違法だと思われている

遺骨をペンダントやアクセサリーにする際は、粉骨をして粉末状にします。
この粉骨をする行為が違法だと思われているようです。

遺骨の損壊は刑法第190条で禁止されていますが、供養を目的としている粉骨であれば問題ありません。
正当性が認められる行為なので、安心して粉骨ができます。

理由4.故人が成仏できないと考えられている

遺骨には魂が宿っていると考えており「遺骨が手元にあると、故人がいつまでも成仏できないのではないか」と考えられています。

しかし仏教では49日を過ぎると、魂は仏様のもとに向かうとされています。
そのため、49日以降の遺骨には魂が宿っていない状態だといえるのです。

故人は49日以降は成仏するので、遺骨をペンダントやアクセサリーにしても問題ありません。

理由5.そもそも手元供養に納得していない

手元供養に馴染みのない方は、これまでの慣習を重視したいと考えています。
手元供養そのものに納得しておらず、やめさせたいがためによくないと言っているケースです。

手元供養に納得してもらえるよう、下記のポイントを伝えるとよいでしょう。

・法律や宗教に関わる問題はない
・手元供養はしっかりとした供養方法である
・故人やペットを側に感じていたいほど大切に思っている

遺骨のペンダントやアクセサリーの注意点3選

「遺骨をペンダントやアクセサリーにして持ち歩きたい」と考える方はいます。
故人やペットが側にいる安心感を覚えられる点などはよいのですが、注意点にも目を向けてください。

遺骨のペンダントやアクセサリーの注意点はこちらの3つです。

・紛失しないように気をつける
・自分の意見を押し通さない
・納骨までに遺骨を分けておく

遺骨のペンダントやアクセサリーの注意点1.紛失しないように気をつける

遺骨のペンダントやアクセサリーはコンパクトなサイズが多いです。
外したときに紛失しないように注意してください。

遺骨のペンダントやアクセサリーの注意点2.自分の意見を押し通さない

遺骨を加工することに対して、納得がいかない方がいる可能性があります。
反対意見がある場合は自分の意見を押し通さず、納得してもらった上で話を進めてください。

遺骨のペンダントやアクセサリーの注意点3.納骨までに遺骨を分けておく

火葬をおこなったあとは骨壺に遺骨をおさめます。
あらかじめ分骨を希望しているのであれば、火葬場の担当者に分骨したい旨を伝えておきましょう。

分骨をすると、火葬場から故人の氏名や住所などが記載された分骨証明書が発行されます。
分骨証明書はお墓に納骨する際に必要な書類です。
無くさないように保管しておいてください。

なお紛失してしまった際は、火葬場がある市区町村の役場に再発行の依頼をしてください。

納骨についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

納骨とは?納骨のタイミングと流れを解説します

納骨にかかる費用の内訳を解説。安くする方法も紹介します

まとめ

「遺骨のペンダントやアクセサリーはよくない」という話は気にしなくても問題ありません。
法律や条例に違反する内容ではないため、安心して身につけられます。

ただし、遺骨のペンダントやアクセサリーを持ち歩くことに抵抗感を持っている方もいます。
親族に反対している方がいれば、事前に相談しておくとトラブルの防止につながるでしょう。

故人やペットといつも一緒にいたいと希望している方は、遺骨をペンダントやアクセサリーに加工してみてはいかがでしょうか。

遺骨のペンダントやアクセサリーに関するご不明点があれば福岡の油山平成御廟へ

福岡市内からのアクセスが便利な油山平成御廟では、専門知識の豊富なスタッフがさまざまなお困りごとに対応させていただきます。

お墓のことはもちろん、遺骨のペンダントやアクセサリーに関するご相談や悩みごとなどがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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この記事を監修した人

株式会社江戸や 福岡支社 営業部部長
大塚勝俊

2003年に株式会社江戸やに入社。以来、20年以上にわたり、霊園管理やご供養に関する深い知識と経験を積み重ね、多くの顧客から高い信頼を得ています。

伝統と格式を重んじながらも、供養する人もされる人も安心できる多様なサービスを提供し、現代のニーズに対応した新しい供養の形を追求しています。