お墓の花立ての役割とは?種類やメンテナンス方法を解説

お墓に備え付けてある、筒状の仏具が花立てです。
花立ては花をお供えする際に使用します。

お墓の花立てには、種類や素材によって違いがあることをご存じでしょうか。
お墓の花立てを適切に使用するためにも、理解を深めることが重要です。

そこでこの記事では、お墓の花立ての役割や種類、メンテナンス方法などについて解説していきます。

目次

お墓の花立ての役割とは

『お墓の花立て』とは、花をお供えするために使われる仏具のことです。

家庭で花を生ける際は、花瓶を使います。
しかし、一般的なお墓は屋外にあり、風の影響を受けやすいです。
花瓶のままでは、倒れてしまうかもしれません。

そこで花立てを使えば、風の影響を受けずにお供えができるのです。

花をお墓にお供えする意味

花は『五供』(ごく、ごくう)のひとつであり、お墓にお供えするものとされています。
五供は下記の5つを指します。

・香
・花
・灯燭(とうしょく)
・浄水
・飲食(おんじき)

花をお墓にお供えすることで、供養をしている気持ちを表しています。

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お墓の花立ての種類

お墓の花立てには、さまざまな種類のものがあります。
お墓の花立ては墓石に設置します。
そのため、お墓の花立てを購入する前に、取付方法をチェックしておきましょう。

お墓の花立ての種類はこちらです。

・ネジ式
・落とし込み式
・接着式

お墓の花立ての種類1.ネジ式

ネジ式では墓石に花立ての台座を置き、ネジで固定します。
ネジ式は取り外しができるため、メンテナンスを容易におこなえます。

お墓の花立ての種類2.落とし込み式

墓石の花立ての部分にスペースが設けられているのが、落とし込み式です。
ネジ式と同様に、花立てを取り外しやすいメリットがあります。

お墓の花立ての種類3.接着式

接着剤を用いて、墓石と花立てを接着するタイプが接着式です。
ネジ式や落とし込み式のように取り外しはできませんが、花立てがずれることを防げます。

お墓の花立ての素材

お墓の花立ては、下記の素材がよく使われています。
素材によってそれぞれ特徴が異なるので、適したものを選びましょう。

・ステンレス
・プラスチック
・銅
・アルミ合金
・陶器

お墓の花立ての素材1.ステンレス

お墓の花立てでよく使われる素材はステンレスです。
ステンレスはサビに強く、耐久性の高さから人気があります。

さらに手入れもしやすいので、お墓の花立ての素材選びで迷った際は、ステンレス製のものを選ぶとよいでしょう。

ステンレス製の花立ての価格相場は3千円前後です。

お墓の花立ての素材2.プラスチック

プラスチック製の花立ては、比較的安く購入できるメリットがあります。
また軽量であることから、力の弱い方でも取り扱いやすいでしょう。

ただしプラスチックは耐久性が低く、劣化しやすいです。
プラスチック製の花立てをメンテナンスするときは、劣化していないかどうかを確認しましょう。

プラスチック製の花立ての価格相場は1千円前後です。

お墓の花立ての素材3.銅

重量感がある銅は、殺菌効果があるといわれています。
銅製の花立てを選べば、花が長持ちする効果が期待できます。

しかし、銅製の花立ては重いので、取り扱いには注意が必要です。

銅製の花立ての価格相場は1万円前後です。

お墓の花立ての素材4.アルミ合金

耐久性が高い特徴があるのがアルミ合金です。
従来では、このアルミ合金製の花立てがよく使われていました。

ただし、サビやすい点がデメリットです。

アルミ合金の花立ての価格相場は2千円前後と、プラスチック製のものよりは安価です。

お墓の花立ての素材5.陶器

古くからあるお墓で見られるのが、陶器製の花立てです。

陶器製の花立ては固定されているケースがあり、取り外してメンテナンスすることはむずかしいです。
また、破損しやすい特徴もあるため、丁寧な取り扱いが求められます。

陶器製の花立ての価格相場は、1千円から2千円程度です。

お墓の花立てのメンテナンス方法

お墓の花立ては時間が経つにつれて、少しずつ劣化していきます。
お手入れをしないまま使っていると、劣化を早めてしまうこととなります。

そこで、お墓の花立てを定期的にメンテナンスするとよいでしょう。
ここからは、お墓の花立てのメンテナンス方法について解説していきます。

1.台座から取り外す
2.ブラシでこする
3.サビを取る

お墓の花立てのメンテナンス方法1.台座から取り外す

まずは、台座に固定されている花立てを取り外します。
細かな部分にも汚れが付いているので、取り外してからお手入れをします。

 

お墓の花立てのメンテナンス方法2.ブラシでこする

お墓の花立てに付いている汚れをブラシでこすります。

できれば、花立専用のブラシを用意しておくことをおすすめします。
お墓の花立ては高さがあるため、一般的なブラシでは底まで届かない可能性があるからです。

お墓の花立てのメンテナンス方法3.サビを取る

お墓の花立てにサビが付いている場合は、サビ取り剤で取ります。
サビ取り剤を使用するときは、お墓の花立ての素材に適したものを選びましょう。

 

お墓の花立の購入方法3選

お墓の花立てを定期的にメンテナンスしたとしても、いつかは交換することとなります。
では、お墓の花立てはどのように購入すればよいのでしょうか。

お墓の花立てを購入する方法は、下記の3つです。

・石材店
・ホームセンター
・インターネット

順番に見ていきましょう。

お墓の花立ての購入方法1.石材店

石材店は、お墓に合う花立てを選んでくれます。
また、お墓に出向いて台座を固定してもらえるケースもあり、とても便利です。
さらに、石材店は花立て以外の相談にものってくれます。

花立てに関する困りごとがあれば、石材店に聞いてみるとよいでしょう。

お墓の花立ての購入方法2.ホームセンター

ホームセンターでは、ご自身で花立てを選ぶこととなります。
石材店よりも気軽に花立てを選べる点がメリットです。

ただ、花立てのサイズ確認や台座の固定は、ご自身でおこなうこととなります。

お墓の花立ての購入方法3.インターネット

インターネットを利用すれば、自宅にいながら気軽に花立てを選べます。
さまざまな種類の中から比較・検討ができるので、お気に入りの花立てを見つけたい方に適しています。

しかし、インターネットでは実際に現物を見られるわけではありません。
そのため、イメージと違うケースが考えられます。
また疑問点がある場合は、ご自身で問い合わせをする必要があります。

まとめ

お墓の花立てとは、故人やご先祖様に花をお供えするために使用する仏具です。

お墓の花立てには、ネジ式や落とし込み式などの種類があります。
取付方法に違いがあるので、購入前に確認しておくと安心です。

お墓の花立てを長く使用するために、定期的なメンテナンスをおすすめします。
お墓の花立てを取り外して、汚れをブラシでこすりましょう。
サビがあれば、サビ取り剤で除去します。

お墓の花立ての役割や種類などを理解して、適切に使用しましょう。

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