法要の案内状の例文を紹介!送る時期やマナー、書き方を解説

法要を執り行う際は、参列者に案内状を送ります。
しかし法要の案内状を書く機会は、それほど多くはないでしょう。
そのため「法要の案内状の書き方が分からない」と悩むケースはよくあります。

そこでこの記事では、法要の案内状の例文を紹介していきます。
また、法要の案内状を送る時期やマナー、書き方も解説していくので、ぜひ参考にしてくださいね。

目次

法要の案内状に記載すべき5つの内容

法要の案内状に記載する内容は、下記の5つです。

・誰の何の法要なのか
・法要の日時と場所
・法要後の会食の有無
・差出人の住所や氏名など
・案内状の返信先と出欠確認

それぞれの内容について、順番に解説していきます。

法要の案内状に記載すべき内容1.誰の何の法要なのか

誰の何の法要を執り行うのかを明確にします。
注意点としては、回忌の数を間違えないようにしましょう。

故人が亡くなってから1年目は一周忌です。
2年目は二回忌としがちですが、三回忌となります。

三回忌以降は、亡くなった年数に1を足すと覚えやすいです。
たとえば七回忌の場合は、祥月命日から6年目におこなわれます。

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また、こちらに法要早見表を作成しているので、参考にしてくださいね。

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法要の案内状に記載すべき内容2.法要の日時と場所

法要の日時と場所を正確に記載します。
法要の場所が分からない方もいるので、正確な住所を記載するようにしましょう。

また、何かあったときのために、法要を執り行う場所の電話番号を記載しておくと親切です。

法要の案内状に記載すべき内容3.法要後の会食の有無

一般的に、法要後には『お斎』と呼ばれる会食があります。
会食と法要の場所が異なる場合は、会場の住所を記載しておきます。

なお、会食がない場合の案内は不要です。

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法要の食事の代わりとなるものは何?お斎の必要性と御膳料について解説

法要の案内状に記載すべき内容4.差出人の住所や氏名など

差出人の住所と氏名、連絡先を明記します。
氏名は施主の名前を記載するのが一般的です。

連絡先は、電話番号のほかにメールアドレスを記載しておくと、連絡を取りやすいです。

法要の案内状に記載すべき内容5.案内状の返信先と出欠確認

法要の案内状の最後に、返信先と出欠確認の依頼を記載します。
出欠確認は返信期限を明記しておきましょう。

メールや電話での出欠確認も可能ですが、往復はがきを用いるケースが一般的です。
往復はがきを忘れずに同封しておきましょう。

法要の案内状の書き方

法要の案内状を書く際は、下記のポイントをおさえておきましょう。

・縦書きが基本
・頭語と結語を使用する
・時候の挨拶を忘れない
・先方を気遣う
・忌み言葉を避ける
・句読点を使用しない

順番に解説していきます。

法要の案内状の書き方1.縦書きが基本

法要の案内状は縦書きが基本です。
縦書きは冠婚葬祭やビジネスシーンなど、儀礼的な文書で用いられます。

法要の案内状の書き方2.頭語と結語を使用する

法要の案内状は頭語からはじまり、結語で終わります。

『頭語』(とうご)とは「こんにちは」にあたる挨拶の言葉です。
『結語』(けつご)とは「さようなら」にあたります。

頭語と結語の組み合わせは決まっています。

法要の案内状では『謹啓・謹白』(きんけい・きんぱく)と『拝啓・敬具』(はいけい・けいぐ)が最適です。
『拝啓・敬具』よりも『謹啓・謹白』の方が丁寧な印象を与えます。

どちらを記載すればよいのか迷った際は『謹啓・謹白』を選びましょう。

法要の案内状の書き方3.時候の挨拶を忘れない

『時候の挨拶』とは、頭語に続いて書く季節の言葉です。

たとえば3月上旬に法要の案内状を送る際は『謹啓 早春の候』となります。
ただ、時候の挨拶はさまざまな種類があるため、覚えるのは大変です。

下記に一例を紹介するので、法要の案内状を送る季節に応じて選択してくださいね。

上旬 中旬 下旬
1月 新春の候 寒風の候 厳寒の候
2月 晩冬の候 余寒の候 春寒の候
3月 早春の候 仲春の候 春分の候
4月 桜花の候 陽春の候 晩春の候
5月 新緑の候 新緑の候 薫風の候
6月 初夏の候 深緑の候 梅雨の候
7月 盛夏の候 暑中の候 大暑の候
8月 立秋の候 晩夏の候 残暑の候
9月 新涼の候 涼風の候 秋色の候
10月 秋晴の候 秋麗の候 秋冷の候
11月 晩秋の候 落葉の候 霜秋の候
12月 初冬の候 師走の候 寒冷の候

法要の案内状の書き方4.先方を気遣う

時候の挨拶の後に記載するのは、先方を気遣う文言です。
文言の一例はこちらです。

・皆様におかれましてはご清祥のことと存じます
・皆様におかれましてはご清祥のことと拝察いたします

法要の案内状の書き方5.忌み言葉を避ける

『忌み言葉』とは、不幸が続くことを連想させる言葉を指します。
忌み言葉には日常的に使っている言葉も含まれているので、十分注意しましょう。

忌み言葉の一例はこちらです。

・たびたび
・いよいよ
・追って
・ますます
・続いて

法要の案内状の書き方6.句読点を使用しない

法要の案内状で句読点は使用しません。
文が長くなってしまい、読みづらさを感じる際は、1文字分のスペースを空けましょう。

法要の案内状の例文

法要の案内状の例文を紹介していきます。
法要案内状は、法要の種類や会食の有無などにより、書き方が異なります。

いくつかの例文を紹介するので、状況に応じて内容を変更してみてくださいね。

・四十九日法要
・一周忌
・三回忌

法要の案内状の例文1.四十九日法要

四十九日法要の案内状の例文です。
ここでは、会食をしない例文となっています。

謹啓 ○○の候 皆様におかれましてはご清祥のことと存じます
さて来たる○月○日は 亡○○(間柄) ○○(故人の名前)の七七日にあたります
つきましては左記のとおり四十九日法要を営みたく存じます
ご多用の中恐縮ではございますがご出席くださいますようお願い申し上げます
謹白

日時令和○年○月○日(○曜日)午前○時より
場所○○
電話○○

施主○○
住所○○
連絡先○○

法要の案内状の例文2.一周忌

一周忌の案内状の例文です。
法要後に会食あり、要返信となっているパターンです。

謹啓 ○○の候 皆様におかれましてはご清祥のことと存じます
さて来たる○月○日は 亡○○(間柄) ○○(故人の名前)の一周忌にあたります
つきましては左記のとおり法要を相営みたく存じます
ご多用の中恐縮ではございますがご出席くださいますようお願い申し上げます
法要後は供養のしるしとして粗宴を差し上げたく存じます
その折には亡○○の思い出話などをお聞かせいただけますと幸いでございます
お手数ですが○月○日までに同封のはがきにてご返信ください
謹白

日時令和○年○月○日(○曜日)午前○時より
場所○○
電話○○

施主○○
住所○○
連絡先○○

法要の案内状の例文3.三回忌

三回忌の案内状の例文です。
法要後に会食あり、要返信となっているパターンです。

謹啓 ○○の候 皆様におかれましてはご清祥のことと存じます
さて来たる○月○日は 亡○○(間柄) ○○(故人の名前)の三回忌にあたります
つきましては左記のとおり法要を相営みたく存じます
ご多用の折りとは存じますがご出席くださいますようお願い申し上げます
法要後は供養のしるしとして粗宴を差し上げたく存じますので○月○日までに同封のはがきにてご返信をお願い申し上げます
謹白

日時令和○年○月○日(○曜日)午前○時より
場所○○
電話○○

施主○○
住所○○
連絡先○○

法要の案内状を送る時期

法要の案内状は、1か月前に届くようにしましょう。
法要を執り行う日にちと案内状が到着した日にちが近いと、スケジュール調整がむずかしくなる可能性が高まります。

また、返信用はがきで出席の有無を確認する際は、法要を執り行う日にちの2週間前までに分かるようにしておきましょう。

法要の案内状のマナー

法要の案内状のマナーには、下記の3つがあります。

・弔事用の切手を貼る
・メールや電話での連絡は状況に応じて使い分ける
・二重封筒は使わない

どれも知っておくべきマナーとなっているので、この機会に確認しておきましょう。

法要の案内状のマナー1.弔事用の切手を貼る

法要の案内状には弔事用の切手を貼りましょう。
弔事用の切手は全国の郵便局で販売されているので、購入しておきましょう。

法要の案内状のマナー2.メールや電話での連絡は状況に応じて使い分ける

法要の案内状を送らずに、メールや電話で連絡しても問題はありません。
ただ、メールや電話での連絡は家族や親族などに限ります。

法要の案内状を送る方法が一般的なので、状況に応じて使い分けをしましょう。

法要の案内状のマナー3.二重封筒は使わない

法要の案内状を送るときは、二重封筒を使わないように気を付けましょう。
二重封筒は忌み言葉でも説明したように、不幸が重なることを連想させてしまいます。

封筒は一重のものを使用しましょう。

まとめ

法要の案内状は書き方がある程度決まっています。
記載する内容を確認しておけば、そこまでむずかしくはないでしょう。

ただ、法要の案内状にはマナーや送る時期など、気をつけるべき点がいくつかあります。
この記事で紹介した例文を参考にして、法要の案内状を書いてみてはいかがでしょうか。

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