お墓参りをしていると気になるのが墓石の汚れ。
定期的にお墓参りができれば手入れもできるものの、遠方に住んでいたり、仕事などで忙しかったりする方はなかなかできませんよね。
では、墓石の手入れはどうすればよいでしょうか?
この記事では墓石の手入れの方法を解説します。
墓石の汚れの原因や避けるべきことも合わせて解説しますので、参考にしてください。
墓石の汚れの原因
墓石の汚れの原因は以下の4つが考えられます。
・お供え物の放置
・墓石にジュースやお酒をかける
・鉄製のものを置く
・墓石専用以外のワックスを塗る
それぞれ見ていきましょう。
墓石の汚れの原因1.お供え物の放置
故人の好きだった食べ物や飲み物をお供えする方は多いでしょう。
しかし、持ち帰らずにそのままにしておくと、墓石の上で腐ってしまい、シミの原因になります。
また、カラスや猫、たぬきなどの野生動物を呼び寄せることにもつながりかねません。
墓石に尿や糞がかけられ、さらに墓石が汚れてしまいます。
墓石の汚れの原因2.墓石にジュースやお酒をかける
お供え物にジュースやお酒をもってきた方が、置くのではなく墓石にかけてしまうケースです。
ジュースやお酒はシミの原因になってしまいます。
さらにジュースに含まれる糖分はカビの繁殖を手助けしてしまい、墓石が汚れる原因になってしまうのです。
墓石の汚れの原因3.鉄製のものを置く
お供え物として缶ビールや缶ジュースなどを持ってきて、そのまま置いて帰るとサビが生じて墓石に移ってしまうおそれがあります。
また、鉄製の花立てなども錆びてしまうので、サビの原因になります。
墓石の汚れの原因4.墓石専用以外のワックスを塗る
墓石にワックスを塗ると汚れの防止になり、水を吸収しにくくなる効果が期待できます。
しかし、墓石に使用するのは専用の商品にしてください。
家にあるカーワックスを塗ってしまうと、墓石に油がしみ込んでしまいムラになってしまいます。
カーワックスは油分が多いため、墓石に塗るのは不適切です。
墓石の汚れの種類
墓石の汚れの種類はおもに以下の4種類があります。
・シミ
・サビ
・コケやカビ
・水アカ
墓石の汚れの種類1.シミ
墓石をよく見ると、一部分だけ変色している場所を見つけるかもしれません。
その変色部分がシミです。
お供え物の水分や落葉の腐食、動物の糞尿などによりシミになってしまいます。
一度つくと取りにくく、やっかいな汚れです。
墓石の汚れの種類2.サビ
墓石の一部が赤い場合は赤サビ、黒い場合は黒サビの可能性が高いです。
サビは鉄分が原因で生じます。
たとえば鉄製の花立てを墓石の置いたままにしておくと、次第に錆びていき赤サビの原因になります。
墓石の汚れの種類3.コケやカビ
コケは日当たりが悪く、温かく湿度の高い場所に生じやすいのがコケです。
墓石に緑色の部分が見つかったら、コケでしょう。
カビは食品に含まれる糖分などを栄養源として成長します。
両方とも墓石の凹凸がある部分に発生しやすく、そのまま放置していると墓石が傷む原因になります。
墓石の汚れの種類4.水アカや黒ずみ
墓石のつなぎ目やくぼみなどの水分がたまりやすい場所に発生するのが水アカです。
水分をふき取らないでおくと、水アカや黒ずみになりやすいです。
一度生じてしまうととなかなか落ちず、墓石の手入れ時も時間がかかります。
墓石の手入れの方法
墓石の手入れは、やわらかい布に水を含ませて洗うだけで十分です。
墓石の表面は磨かれており汚れがつきにくいため、ほとんどの汚れは落ちます。
墓石の彫刻部分は凹凸があるので、歯ブラシなどを利用すると便利です。
また歯ブラシは水アカ落としにも効果があるので、墓石の手入れの際は1本持っておくと役立つでしょう。
墓石の手入れに必要な持ち物は、こちらの2点です。
・やわらかい布(もしくはやわらかいスポンジ)
・歯ブラシ
荷物も少なくて楽ですね。
墓石の手入れで避けるべきこと
墓石の手入れで避けるべきことを紹介します。
具体的には以下の手入れは避けた方が無難です。
・たわしなどの固いものでこすらない
・墓石の手入れ専用以外の洗剤などを使わない
たわしなどの固いものでこすらない
墓石の汚れが気になるときは、ゴシゴシとこすればきれいになりそうですよね。
しかし、たわしやブラシなどの固いものでこすってしまうと、墓石表面のコーティングがはがれてしまったり、細かい傷ができてしまったりするおそれがあります。
墓石の手入れの方法でも紹介したとおり、やわらかい布に水を含ませて拭くだけで十分です。
墓石の手入れ専用以外の洗剤などを使わない
墓石についたガンコな汚れは、洗剤をしみ込ませた布で拭くときれいになります。
ただし、使用するときは墓石用の洗剤を使ってください。
家庭用の食器用洗剤は食品の油汚れがよく落ちるように開発されています。
しかし、墓石に使用するとシミや変色の原因になりかねません。
また塩素系洗剤や酸性洗剤も使わないでください。
墓石の手入れ専用商品を使う際も、まずは目立たない場所で試してから使うとよいでしょう。
いくら墓石用で販売されているとはいえ、墓石に合わない可能性もあるからです。
まとめ
墓石は水を含ませたやわらかい布で拭くだけでよいです。
彫刻部分などの細かい場所は歯ブラシを使えば、効率よく汚れが落とせます。
汚れが気になるからといって固い素材のたわしでこすったり、家庭用洗剤などで洗ったりすると、かえって墓石を傷める原因になりかねません。
正しい方法を守って、適切に墓石を手入れしてください。
「墓石の手入れの方法は分かったけど、お墓掃除はどうすればいいの?」と、疑問に思った方はこちらの記事がおすすめです。
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