年忌法要の一つに7回忌があります。
7回忌にはお供えものを持参するのですが、何がよいのか分からない方も多いでしょう。
そこで、この記事では7回忌にふさわしいお供えものについて解説していきます。
また7回忌の準備や流れ、マナーについても詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
7回忌とは
7回忌(ななかいき)とは、故人が亡くなった6年目の祥月命日(しょうつきめいにち)を指します。
7という数字があるので故人が亡くなってから7年目が7回忌だと解釈する方もいますが、6年目である点に注意しましょう。
ここからは7回忌について解説していきます。
・7回忌法要の意味
・7回忌法要をおこなう時期
7回忌法要の意味
仏教ではお釈迦様が7歩歩いたことから、7という数字を大切しています。
また、7は輪廻転生する6つの世界とされている六道(りくどう)をこえる数字であり、特別視されているのです。
7回忌法要では家族や親族が集まり、故人を偲んで供養をします。
一周忌や3回忌よりも規模を縮小した法要がおこなわれるケースが多いです。
そのほかの法要についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
7回忌法要をおこなう時期
7回忌法要は故人が亡くなった6年目の祥月命日におこなう法要です。
たとえば2023年8月1日に亡くなった場合、7回忌法要をおこなうのは6年後の2029年8月1日となります。
亡くなった年に6を足すと分かりやすいでしょう。
7回忌法要の準備
7回忌法要は一周忌法要や3回忌法要よりも規模を小さくしておこなう場合が多いです。
しかし、3回忌法要から時間が経過しているため、どのように法要の準備をしたのか忘れている方も多いでしょう。
ここからは、7回忌法要の準備について見ていきましょう。
1.日程を決める
2.会場を決める
3.お寺と参列者に連絡する
4.会食の手配をする
5.お布施を包む
6.引き出物を手配する
7回忌法要の準備1.日程を決める
7回忌法要をいつにするのかを決めます。
7回忌法要は命日に執り行うのがよいとされています。
しかし、命日が平日の場合は参列者の都合が合わないことが予想されるため、土日祝日を選ぶとよいでしょう。
その場合は命日よりも前に7回忌法要を執り行うように調整します。
7回忌法要の準備2.会場を決める
日程を決めたあとは7回忌法要の会場を選定します。
会場が決まらないケースも考慮し、日程調整と平行して進めるとよいでしょう。
7回忌法要の準備3.お寺と参列者に連絡する
7回忌法要でも僧侶の読経があるため、お寺に連絡します。
7回忌法要では家族や親族のごく一部の限られた方のみが参列するケースが多いです。
そのため、一周忌法要や3回忌法要のように案内状を送らなくてもよいでしょう。
相手の都合を考えて早めに電話連絡してください。
7回忌法要の準備4.会食の手配をする
7回忌法要のあとには会食をします。
基本的には精進料理がよいとされています。
しかし、ごく一部の身内での会食であればそこまでこだわらなくても問題ないでしょう。
7回忌法要の準備5.お布施を準備する
読経をしてもらう僧侶には感謝の気持ちとしてお布施を渡します。
・お布施:1万円~5万円
・御車代:5千円~1万円
・御膳料:5千円~1万円
お布施の金額や入れ方などについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
7回忌法要の準備6.引き出物を手配する
香典返しとして引き出物を手配します。
引き出物はコーヒーや海苔、洗剤などの消え物がよいでしょう。
また、参列者が選べるカタログギフトもおすすめです。
7回忌法要の流れ
7回忌法要の当日の流れはこちらです。
1.参列者と僧侶の入場
2.施主による挨拶
3.僧侶による読経
4.焼香
5.僧侶による法話
6.僧侶の退場
7.施主による挨拶
8.会食(お斎)
順番に見ていきましょう。
7回忌法要の流れ1.参列者と僧侶の入場
まずは参列者が入場します。
故人と血縁関係の近い方から順番に座りましょう。
続いて僧侶が入場します。
7回忌法要の流れ2.施主による挨拶
施主が開会の挨拶をします。
7回忌法要の流れ3.僧侶による読経
僧侶による読経がはじまります。
7回忌法要の流れ4.焼香
参列者は僧侶が読経している間に焼香をします。
施主から順番に焼香をします。
7回忌法要の流れ5.僧侶による法話
僧侶による法話があります。
仏教に基づいた教えを分かりやすいように話してくれます。
7回忌法要の流れ6.僧侶の退場
法話が終わると僧侶が退場します。
7回忌法要の流れ7.施主による挨拶
施主による挨拶があります。
会食があれば案内がありますので、聞いておきましょう。
7回忌法要の流れ8.会食(お斎)
最後に会食があります。
会食後に引き出物を渡して、7回忌法要は終了となります。
7回忌法要のマナー
7回忌法要にはさまざまなマナーがあります。
ここからは、7回忌法要に関する下記のマナーについて解説していきます。
・7回忌法要の服装のマナー
・7回忌法要の香典のマナー
・7回忌法要の出欠のマナー
7回忌法要の服装のマナー
7回忌法要の服装は平服で構いません。
平服は略喪服を指します。
男性と女性、子どもの服装について見ていきましょう。
・7回忌法要の男性の服装
・7回忌法要の女性の服装
・7回忌法要の子どもの服装
7回忌法要の男性の服装
男性は黒色や紺色のスーツを着用します。
無地の白シャツに黒色のネクタイを合わせます。
靴と革靴も黒色で統一するとよいでしょう。
靴は装飾品がないシンプルな革靴を選びます。
7回忌法要の女性の服装
女性は黒色や紺色などのアンサンブルやワンピース、スーツを着用します。
夏場でもできるだけ肌の露出は避けましょう。
ストッキングは黒色のものを選んでください。
靴は黒色や紺色などの装飾のないパンプスが一般的です。
装飾品は結婚指輪とパールのものは着けても問題ありません。
パールのネックレスは一連にしましょう。
7回忌法要の子どもの服装
幼稚園や小学校などで着ている制服があれば着用します。
制服がなければ落ち着いた色の服を選びます。
乳幼児は落ち着いた色の服がないことも考えられるので、普段着でも構いません。
普段着を選ぶ際はキャラクターのないシンプルな服装にしましょう。
男の子はジャケットにパンツ、女の子はワンピースがおすすめです。
こちらも黒色や紺色の落ち着いた色の服を選びます。
7回忌法要の香典のマナー
7回忌法要の香典のマナーについて一つずつ解説していきます。
・7回忌法要の香典の金額
・7回忌法要の香典の包み方
・7回忌法要の香典の書き方
7回忌法要の香典の金額
7回忌法要の香典は5千円~3万円程度です。
親族では1万円~3万円、友人や知人であれば5千円~1万円が目安です。
7回忌法要の香典の包み方
7回忌法要の香典は白黒の結び切りの香典袋を使用します。
7回忌法要の香典の書き方
香典の表書きは宗教により異なります。
こちらを参考にしてください。
宗教 | 表書き |
---|---|
仏教 | ・御佛前 ・御仏前 |
神道 | ・御榊料 ・御神前 ・御玉串料 |
キリスト教(カトリック) | ・御花料 ・御ミサ料 |
キリスト教(プロテスタント) | ・御花料 ・忌慰料 |
水引きの下半分に香典を渡す方の氏名を書きます。
中袋の表面は包んだ金額、裏面は住所と氏名を書きましょう。
包んだ金額は漢数字の旧字体で書く点に注意してください。
7回忌法要の出欠のマナー
7回忌法要の連絡を受けた際は、できるだけ早めに返答してください。
施主は会食や引き出物の手配をおこないます。
参列者の人数をある程度把握しなければ、7回忌法要の準備が滞ってしまう可能性があります。
まとめ
7回忌にふさわしいお供えものはお菓子や花、線香などです。
花を持参する際はトゲや毒のあるものは避けましょう。
7回忌は一周忌や3回忌よりも規模を縮小して法要を執り行うケースが多いです。
この記事の内容を参考にして、7回忌法要の準備をするとよいでしょう。
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