仏壇にお供えしてはいけないものとは?タブーな食べ物や花などもご紹介

仏壇にお供えすることは知っているものの、何を選べばよいのか迷ってしまう方は多いです。
仏壇のお供え物にはタブーがあり、知らずに選んでしまうと恥ずかしい思いをするかもしれません。

この記事では仏壇にお供えをしてはいけないものを解説していきます。
仏壇にお供えをする際は、この記事の内容を確認しておくとよいでしょう。

目次

仏壇にお供えしてはいけないもの5選

仏壇にお供えしてはいけないものは下記の5つです。

・魚や肉などの生もの
・五辛
・日持ちがしないもの
・毒やトゲのある花
・香りの強い花

それぞれ解説していきます。

仏壇にお供えしてはいけないもの1.魚や肉などの生もの

仏教では殺生が禁止されています。
すべての命は平等であり、人間の都合で殺生をしてはならないと考えられているからです。

魚や肉も命を宿すものとして、お供えしてはいけないとされています。

仏壇にお供えしてはいけないもの2.五辛

『五辛』(ごしん)とは5種類の辛みのある野菜のことです。
仏教では五辛を食べると色欲や憤怒が増長されると考えられているため、禁忌の食べ物とされています。

下記の野菜が五辛です。

・らっきょう
・にんにく
・にら
・ねぎ
・玉ねぎ(のびる)

道教での五辛は少し異なる野菜です。

・らっきょう
・にんにく
・にら
・あぶらな
・こすい

辛みや臭気のある食べ物は、仏壇のお供え物に向いていないと覚えておけばよいでしょう。

仏壇にお供えしてはいけないもの3.日持ちがしないもの

仏壇には冷蔵庫や冷凍庫はありません。
夏場の暑い時期に日持ちがしないものをお供えしてしまうと、傷んでしまうおそれがあります。
お供え物は仏壇に数日ほど供えておくケースが多いです。

お盆が終わったあとにお供え物を食べられるよう、日持ちがしないものは避けてください。

仏壇にお供えしてはいけないもの4.毒やトゲのある花

毒がある花は死を連想させるため、お供えに向いていません。
彼岸花やシャクナゲなどは毒があるので、選ばないように注意してください。

トゲがある花もお供えしてはいけないものです。
バラは見た目が華やかで人気がありますが、鋭いトゲで流血するおそれがあります。
仏教において血は穢れとされているので、流血の可能性があるバラは避けられています。

仏壇にお供えしてはいけないもの5.香りの強い花

香りが強い花は線香の妨げになると考えられており、お供え物に向いていません。
ユリやカサブランカなどが該当します。

しかし近年では考え方の変化によって、香りの強い花がお供えされるケースが増えてきました。
ただし、香りの強い花はお供えしてはいけないものと判断している方もいます。
故人が好きだった香りの強い花をお供えしたいのであれば、遺族に相談してから購入するとよいでしょう。

仏壇のお供えにふさわしいものは五供で考える

仏壇のお供えにふさわしいものは『五供』(ごくう)がよいとされています。

五供は下記の5つです。

・香
・花
・灯燭(とうしょく)
・浄水
・飲食(おんじき)

それぞれの内容と、なぜお供えものにふさわしいのかを解説していきます。

仏壇のお供えにふさわしいもの1.香

『香』は香りがするもので、線香のことです。
線香は仏様の食べ物とされており、仏壇にお供えすることで供養になると考えられています。

また、線香の香りは周囲や自身の身を清めるものだとされています。
身を清めた状態で手を合わせてください。

仏壇のお供えにふさわしいもの2.花

『花』は生花や造花を指します。
仏壇の両脇に花立てを置き、花をお供えしてください。

仏様は線香と同じように、花の香りを食べるものとされています。
そのため、お供えする花はできれば生花がよいでしょう。

水は毎日交換し、花が枯れないように注意深く見ておきましょう。

お供え物の花についてはこちらの記事を参考にしてください。

お供え物の花は何でもよい?避けた方がいい花の種類は?

仏壇のお供えにふさわしいもの3.灯燭

『灯燭』(とうしょく)はろうそくのことです。
ろうそくの灯を照らせば煩悩が消え去るとされています。
またろうそくは暗闇を照らす灯りと考えられており、尊いものだと考えられています。

ろうそくに火を付ける際はマッチやライターを使用してください。
ろうそくの火を消すときは手であおぎます。
人間の息は不浄のものとされているためタブーです。

仏壇のお供えにふさわしいもの4.浄水

浄水は水やお茶のことです。
仏様の喉が渇かないように水やお茶をお供えしてください。

なお、浄土真宗では水やお茶は不要です。

仏壇のお供えにふさわしいもの5.飲食

飲食(おんじき)は炊きたてのご飯や果物などを指します。
炊きたてのご飯を用意する理由は、仏様は湯気を食べるものだと考えられているからです。
自分たちが食事をする前に、仏壇に供えてください。

ご飯をお供えすることを『仏飯』(ぶっぱん)といいます。
仏飯だけでなく、おかずもお供えしたいときは『御霊供膳』(ごりょうぐぜん)を使用してください。
おかずは禁忌とされている魚や肉は避け、野菜や穀物を用意します。

御霊供膳の配膳には決まりがあります。
下記の配膳が基本です。

・ご飯の飯椀:左下
・汁ものの汁椀:右下
・煮物の平皿:左奥
・和え物やおひたしなどの壺椀:中央
・漬物の高皿:右奥

何をお供えすればよいのか迷ったときは、こちらの記事を参考にしてください。

お供え物は何がいい?お盆や一周忌、49日など最適なお供えものをご紹介

お供えにおすすめのお菓子は?饅頭、かご盛り、ゼリーなどもらって嬉しいお菓子を解説

仏壇にお供えをする際の注意点

仏壇にお供えをする際は下記のポイントに注意してください。

・お供え物にはのしをつける
・お供え物を持参した際は遺族に手渡しする
・お供え物は仏壇の中段に置く
・食べ物をお皿の上に直接置かない
・お供え物の向きに気をつける

一つずつ見ていきましょう。

仏壇にお供えをする際の注意点1.お供え物にはのし紙をつける

お供え物を持参するときはのし紙を付けてください。
のし紙はお供え物を購入する際に付けられます。

お供え物ののしについてはこちらの記事で解説しています。

お供え物の「のし」の書き方とは?のし紙の選び方や渡し方のマナーを解説します

仏壇にお供えをする際の注意点2.お供え物を持参した際は遺族に手渡しする

お供え物を持参した際、仏壇に直接置くのはマナー違反です。
風呂敷や紙袋から取り出して「お仏壇にお供えください」と伝えてから遺族に手渡しします。

もし遺族から「ぜひお供えしてください」と促されたときは、仏壇の前に座り、一礼してから供物台の上に置きます。
もし紙袋を持参していたときは、お供え物の下に敷いてください。

仏壇にお供えをする際の注意点3.お供え物は仏壇の中段に置く

仏壇は上段、中段、下段の3つに分かれています。
お供え物は仏壇の中段に置いてください。

仏壇にお供えをする際の注意点4.食べ物をお皿の上に直接置かない

包装されていない果物や箱から出したお菓子などは、お皿の上に置いてお供えします。
お皿の上に置く際は、半紙を敷いてからお供えしてください。

仏壇にお供えをする際の注意点5.お供え物の向きに気をつける

仏壇にお菓子や果物をお供えする際は、お供え物の正面が自分に向くように意識してください。
なお、仏飯をお供えする際は正面が仏様を向くようにします。

向きが反対側にならないように注意してください。

まとめ

仏壇にお供えしてはいけない物は五辛と呼ばれる野菜や生ものなどです。
また、トゲや毒のある花も仏壇のお供えには適していません。

仏壇のお供えにふさわしいものは五供です。
ろうそくや線香、ご飯などが適しています。

仏壇にお供えするときのマナーをしっかりとおさえておけば、失礼にあたりません。
タブーである食べ物や花を確認して、お供えに適したものを選んでください。

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