お墓の外柵とは?リフォーム費用の目安や修理をするタイミング、種類を解説

お墓を囲うように設置されている石材を外柵(がいさく)と呼びます。
お墓の外柵は年月が経過することで、少しずつ劣化していきます。
そのまま放置していると、お墓全体が傷んでしまうことになりかねません。

そこで、お墓の外柵が傷んできたときは、リフォームの検討をおすすめします。
しかし、リフォーム費用や修理のタイミングが分からない方もいるでしょう。

この記事では、お墓の外柵の役割やリフォーム費用の目安、修理するタイミングについて解説していきます。

目次

お墓の外柵とは

お墓の周囲に設置されている石材が外柵です。

お墓の外柵は、周囲との境界をはっきりさせる役割を果たしています。
また、あの世とこの世を分ける境界線の役割があるとされています。

なお、お墓の外柵の設置は必須ではありません。
しかし、お墓を建てる多くの方は外柵を設置しています。

境界トラブルを避けたいのであれば、お墓の外柵を設置しておくと安心です。

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お墓の外柵の種類

お墓の外柵はデザインが豊富であり、さまざまな種類があります。
ここでは、お墓の外柵で代表的な2種類について見ていきましょう。

・関東型
・関西型

お墓の外柵の種類1.関東型

関東型は見た目の印象が豪華です。
標準型とも呼ばれていて、古くからあるのがこの関東型です。

入口部分には門柱と呼ばれる柱が立っています。
前面部分のみに御影石を使用しており、そのほかの部分はコンクリートで固めています。

お墓の外柵の種類2.関西型

関西型は関東型よりもシンプルな印象を与えます。
通し階段型とも呼ばれます。

門柱がなく広々としており、お墓参りがしやすいです。

お墓の外柵のリフォーム費用

外柵のリフォーム費用の目安はこちらです。

・2㎡:360,000円
・3㎡:560,000円
・4㎡:720,000円

リフォーム費用の内訳は、こちらの表を参考にしてください。

リフォーム費用の内訳 費用相場 備考
石材費 ・2㎡:150,000円
・3㎡:250,000円
・4㎡:350,000円
・使用する石材によって費用が変わる
・リフォーム費用の中でも高額となる部分
基礎工事費 ・2㎡:90,000円
・3㎡:110,000円
・4㎡:130,000円
・地盤を強化するためにおこなう
・工事内容によっては追加料金が発生する
外枠工事費 ・2m²:100,000円
・3m²:140,000円
・4m²:160,000円
使用する石材の量によって変動する
まき砂利費 1㎡あたり10,000円 ・墓石の周囲に小石をまく
・雑草が生えにくくなる効果が期待できる
・使用する砂利の種類によって費用が変わる
耐震金具費 20,000円~30,000円 ・外柵を金具で固定する
・地震対策としておこなう

お墓の外柵をリフォームするメリット・デメリット

お墓の外柵をリフォームするメリットとデメリットには、何があるのでしょうか。
メリットとデメリットの内容を比較して、お墓の外柵のリフォームをおこなうかどうかを判断しましょう。

・お墓の外柵をリフォームするメリット
・お墓の外柵をリフォームするデメリット

お墓の外柵をリフォームする2つのメリット

お墓の外柵をリフォームするメリットはこちらです。

・費用をおさえられる
・地震対策となる

お墓の外柵をリフォームするメリット1.費用をおさえられる

お墓を建て替えるとなると、多額の費用がかかります。
数百万円かかるケースも考えられるため、費用の負担が大きいでしょう。

しかし、外柵のリフォームは数十万円程度でおさまることも珍しくありません。
お墓に関する費用をおさえたいと考えている方は、外柵のリフォームの検討をおすすめします。

お墓の外柵をリフォームするメリット2.地震対策となる

日本は地震大国であり、お墓も影響を受けます。
地震による揺れによって外柵が壊れてしまうと、お墓に水が染み込んでしまいます。
水が染み込むことで、遺骨がカビてしまうかもしれません。

お墓の外柵をリフォームすれば、水が染み込んでしまう心配は少なくなります。
地震対策のため、耐震補強となる工事を検討するとよいでしょう。

お墓の外柵をリフォームするデメリット

お墓の外柵をリフォームするデメリットは、費用が高くなる可能性があることです。

お墓の外柵をリフォームする際、外柵以外の劣化が判明することがあります。
劣化具合によっては、外柵部分以外も修理する必要があるかもしれません。
結果として、お墓を建て替えたほうが安くなることが考えられます。

お墓の外柵をリフォームする前に、どのくらいの劣化があるのかを確認することが重要です。

お墓の外柵を修理するタイミング

お墓の外柵を修理するタイミングはこちらです。

・ひび割れがあるとき
・墓石が傾いているとき
・耐用年数が経過したとき

ひび割れや墓石の傾きがあった際は、お墓の外柵を修理するタイミングだといえます。
お墓参りのタイミングで、ひび割れや墓石の傾きなどを確認する習慣をつけておきましょう。

また、お墓の外柵の耐用年数は30年から50年といわれています。
外柵の耐用年数を意識しておけば、お墓を長く使えるでしょう。

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お墓の外柵をリフォームする手順

お墓の外柵をリフォームする手順はこちらです。

1.霊園やお寺にリフォーム工事の承諾を得る
2.施工業者に連絡する
3.見積もりを依頼する
4.契約を結ぶ
5.リフォームの実施

順番に解説していきます。

お墓の外柵をリフォームする手順1.霊園やお寺にリフォーム工事の承諾を得る

を得る
まずはお墓がある霊園やお寺に連絡して、リフォーム工事の相談をします。

外柵のデザインの指定がある霊園やお寺があるため、事前確認は必須です。

お墓の外柵をリフォームする手順2.施工業者に連絡する

お墓の外柵をリフォームするのは石材店です。

石材店に連絡をして、お墓の外柵のリフォームができるかどうかを確認しましょう。

お墓の外柵をリフォームする手順3.見積もりを依頼する

お墓の外柵をリフォームできる石材店が見つかったあとは、見積もりを依頼します。
見積もりで重要なのは、相見積もりをとることです。

複数の見積もりを比較することで、リフォーム費用が適切かどうかを判断できます。
ただし、石材店の指定がある場合は、相見積もりがとれません。

お墓の外柵をリフォームする手順4.契約を結ぶ

見積もりの内容に納得ができた場合は、石材店と契約を結びます。

リフォームの日程や工事内容などを確認しておきましょう。

お墓の外柵をリフォームする手順5.リフォームの実施

石材店によるリフォームがおこなわれます。

なお、リフォーム工事の立ち合いは不要です。

まとめ

お墓の外柵は境界をはっきりさせる、あの世とこの世を分ける役割があるとされています。

お墓の外柵の耐用年数は30年から50年です。
もし、ひび割れや墓石の傾きがあった際は、リフォームを検討するとよいでしょう。

お墓の外柵をリフォームするメリットには費用をおさえられる、地震対策となる点があります。
ただし、外柵以外にも劣化が認められた場合、多額の費用がかかる可能性があります。

相見積もりをとって、リフォーム費用が適切かどうかを確認することが重要です。

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