故人が亡くなってから一年後におこなうのが一周忌法要です。
一周忌法要は年忌法要の中でも特に重要視されており、少しずつ準備しておく必要があります。
この記事では一周忌法要の挨拶やお供え、のしなどについて解説していきます。
目次
一周忌とは
『一周忌』とは故人が亡くなって満一年の祥月命日を指します。
祥月命日は故人が亡くなった月日のことで、一年に一度訪れます。
一周忌に関する下記の内容について見ていきましょう。
・一周忌法要とは
・一回忌との違い
一周忌法要とは
一周忌法要は故人が亡くなって満一年の祥月命日におこなう法要のことです。
一周忌をもって喪が明けます。
一周忌は大切な節目であるという認識から、親族や知人を招いて故人の冥福を祈ります。
そのため、一周忌法要は年忌法要の中でもっとも重要な法要とされているのです。
なお、年忌法要は一周忌から三回忌、五回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、三十三回忌までおこなうのが一般的です。
ただし、七回忌以降を省略する家族もいれば百回忌までおこなう家族もいるため、一概にはいえません。
年忌法要は家族の考え方や宗派、地域によって異なります。
一回忌との違い
一周忌と一回忌は似たような言葉ですが異なるものです。
『一回忌』は故人の命日を一回目の忌日としています。
一周忌は亡くなってから一年後なので、一回忌は二周忌であるともいえるでしょう。
一周忌法要のお供え
一周忌法要のお供えに適しているのはお菓子や飲み物、花などです。
持参したお供えは一周忌法要に分けられるケースが多いため、個包装のものが喜ばれます。
魚や肉などの生ものや、毒やトゲがある花はお供えに適していないので避けましょう。
お供えに関してはこちらの記事を参考にしてください。
一周忌法要ののし
一周忌法要のお供えにのしは必要です。
一周忌法要に参列してお供えを直接渡す際は外のしを選びましょう。
外のしは送り主が一目で分かるため多く使われています。
一周忌法要に参列しないでお供えを郵送する際は内のしを選択します。
一周忌法要の準備
一周忌法要の準備はこちらの流れでおこないます。
1.日程を決める
2.会場を決める
3.お寺と参列者に連絡する
4.食事の手配をする
5.お布施を用意する
6.引き出物を手配する
7.お供えを手配する
それぞれの準備の内容について解説していきます。
一周忌法要の準備1.日程を決める
まずは一周忌法要の日程を決めます。
本来の一周忌法要は命日におこなうものですが、参列者が参加しやすいように土日祝日を選ぶケースが多いです。
もし命日に一周忌法要をおこなえなければ、日程を前倒しします。
一周忌法要の準備2.会場を決める
日程が決まったあとは会場を決めます。
自宅やセレモニーホール、お寺などが選択肢としてあげられます。
一周忌法要のあとにお墓参りをするのが一般的な流れなので、お墓に近い会場を選ぶとよいでしょう。
一周忌法要の準備3.お寺と参列者に連絡する
菩提寺があれば菩提寺の僧侶に読経を依頼しましょう。
菩提寺がなければ葬儀でお世話になったお寺に相談することをおすすめします。
また、最近ではインターネットで僧侶を手配できるサービスが注目されています。
参列者には電話もしくは手紙のどちらかで連絡しましょう。
参列者が遺族や親族のみの小規模な一周忌法要であれば、電話連絡でも構いません。
ただし、仕事関係や知人などに連絡をする際は案内状を送ります。
返信までの期日の明記を忘れないようにしましょう。
一周忌法要の準備4.食事の手配をする
一周忌法要のあとはお斎(おとき)と呼ばれる会食が設けられるケースが多いです。
参列者が参加しやすい場所の料理店や料亭などに連絡をして予約します。
なお、食事の手配をするときは必ず一周忌法要であることを伝えてください。
おめでたい食材である伊勢海老や鯛が出ないように気をつけましょう。
一周忌法要の準備5.お布施を用意する
一周忌法要でお勤めいただく僧侶に渡すお布施を用意します。
お布施の金額相場は三万円~五万円程度です。
また、僧侶に出向いてもらった際に渡す御車代は五千円~一万円ほど包みます。
もしお斎を辞退されたときは、御膳料として五千円~一万円程度を用意しましょう。
お布施についてはこちらの記事を参考にしてください。
一周忌法要の準備6.引き出物を手配する
香典返しの引き出物を手配します。
引き出物は消え物と呼ばれる形が残らないものがおすすめです。
たとえばお茶やお菓子、洗剤などが選ばれています。
参列者が引き出物を持って帰る際、負担とならないものを手配するとよいでしょう。
一周忌法要の準備7.お供えを手配する
一周忌法要のお供えはお菓子や花、お酒などが手配されるケースが多いです。
先述したお供えの内容を参考に選んでみてください。
一周忌法要の流れ
一周忌法要の一般的な流れはこちらです。
1.僧侶の入場
2.施主による挨拶
3.僧侶による読経
4.焼香
5.僧侶による法話
6.お墓参り
7.会食(お斎)
8.施主による挨拶
一周忌法要の挨拶
一周忌法要では施主による挨拶が数回あります。
特にむずかしいものではありませんが、事前に挨拶の内容をまとめていなければ話せないかもしれません。
ここからは一周忌法要の開始時と終了時の挨拶の一例を紹介していきます。
・一周忌法要の開始時の挨拶
・一周忌法要の終了時の挨拶
一周忌法要の開始時の挨拶
「本日はお忙しい中お集まりいただきまして、誠にありがとうございました。
これより○○(故人の名前)の一周忌法要をはじめさせていただきます。
本日の法要は△△寺の僧侶である▲▲(僧侶の名前)様にお願いしております。
それでは▲▲様、よろしくお願いいたします。」
挨拶時の故人の呼び名は戒名が正しいのですが、近年では名前を用いるケースも増えてきました。
名前で呼んだとしてもマナー違反ではないので、宗派や地域の慣習などに応じて判断しましょう。
一周忌法要の終了時の挨拶
「本日はお忙しい中ご参列いただきまして、誠にありがとうございました。
おかげさまで一周忌法要を終えることができました。
これも皆さまのおかげであることと存じております。
このあとはささやかではございますが、お食事をご用意しております。
お時間の許す限り、お付き合いいただければと存じます。
本日は誠にありがとうございました。」
一周忌法要のあとにお斎がある場合は、終了時の挨拶にて案内をします。
まとめ
故人が亡くなって満一年の祥月命日が一周忌です。
一周忌におこなわれる一周忌法要は大切な節目だと考えられているため、事前準備が重要です。
この記事を参考にして、余裕を持ったスケジュールを組んでみてはいかがでしょうか。
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