お墓参りは一人で行ってはいけないのか?気をつけたいマナーや作法についても解説

「お墓参りは一人で行ってはいけない」と言われた経験はありますか?
昔からお墓参りは一人で行ってはいけないという噂があるのですが、果たして本当なのでしょうか。

この記事ではお墓参りは一人で行ってはいけないのか、という噂について解説していきます。
またお墓参りの際に気をつけるべきマナーや作法についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

お墓参りは一人で行ってはいけないのか?

結論からお伝えすると、お墓参りは一人で行ってはいけないという決まりはありません。
お墓参りは一人で行っても問題ないので安心してください。

ただ、このような噂があることは事実です。

お墓参りは一人で行ってはいけないといわれる理由3選

お墓参りは一人で行ってはいけないといわれる理由は下記の3つです。

・霊に取り憑かれるから
・危険な場所があるから
・熱中症にかかる可能性があるから

順番に解説していきます。

お墓参りは一人で行ってはいけないといわれる理由1.霊に取り憑かれるから

お墓には霊がたくさんいる場所と信じられてきました。
そのため「悪い霊に取り憑かれてしまうから気をつけるべき」「霊を持ってくると悪いことが起こる」と考えられていたようです。

スピリチュアル的な考え方を信じるかどうかは人それぞれなので判断がむずかしいところですが、信じない方は気にしなくてもよいでしょう。
信じている方は、誰かとお墓参りに行くようにすれば問題ありません。

お墓参りは一人で行ってはいけないといわれる理由2.危険な場所があるから

かつてのお墓は山奥のように、人目のつかない場所にありました。
日中でも人が訪れないような場所にお墓があると、ケガをしたとしても助けがくる可能性は低いです。
男性ならまだしも、女性ならなおさら危険だといえるでしょう。

このように、昔の慣習が今も残っており「お墓参りは一人で行ってはいけない」と、言い伝えられているのです。

お墓参りは一人で行ってはいけないといわれる理由3.熱中症にかかる可能性があるから

日本の夏は非常に暑いです。
墓石は照り返しが強く、日陰も少ないことから熱中症にかかるリスクがあります。

もしお墓参りに一人で行った場合、熱中症で動けなくなってしまうと命にかかわる危険性をはらんでいます。
暑い日はお墓参りに行かない、すぐに連絡できるよう携帯電話を忘れずに所持しておくなど、リスクを下げる対策をしておくと安心です。

夏の時期にお墓参りをする際は、こちらの記事の内容を読んでからお出かけください。
夏のお墓参りのタイミングや注意点は?服装や熱中症対策についても解説します

お墓参りで気をつけたいマナー3選

お墓参りには気をつけておきたいマナーがあります。
お墓参りに行く前に目を通しておくとよいでしょう。

お墓参りで気をつけたいマナーはこちらです。

・お供えに適していない花は持っていかない
・墓石にお酒や飲み物をかけてはいけない
・ろうそくの火を息で吹き消す

お墓参りで気をつけたいマナー1.お供えに適していない花は持っていかない

お墓参りの際に花をお供えする方は多くいます。
注意点としては、お供えに適していない花は避けた方が無難です。

お供えに適していない花には、下記のような特徴があります。

・トゲのある花
・死を連想させる花
・花粉が落ちる花

具体的にはバラや彼岸花、キンモクセイなどです。

お墓参りでお供えする花で人気があるのは、菊やカーネーションです。
そのほかにはキンセンカやスターチスなどが選ばれています。

もしお墓参りで花を供えるときは、上記の花を選ぶとよいでしょう。

お墓に供えてはいけない花については、こちらの記事で詳しく解説しています。
お墓に供えてはいけない花とは?お墓参りに供える花のタブーや選び方のコツを解説

お墓参りで気をつけたいマナー2.墓石にお酒や飲み物をかけてはいけない

故人やご先祖様が好んでいたお酒や飲み物をお供えしたいと考える方はいます。
しかし、墓石にかけることは避けてください。
お酒や飲み物に含まれている成分によって、墓石の劣化につながります。

お供えする際は、墓石にかけずにコップに注いでからお供えしてください。
お墓参り後は忘れずに持ち帰りましょう。

お墓参りで気をつけたいマナー3.ろうそくの火を息で吹き消す

仏教において人間の息は穢れであるとされています。
そのため、ろうそくの火を息で吹き消すことはマナー違反とされています。

ろうそくの火を消すときは手であおいでください。

お墓参りの作法

お墓参りにはさまざまな作法があります。
いくつかの項目に分けて解説していくので、ぜひ参考にしてください。

お墓参りの作法1.服装

お墓参りの服装に決まりはありません。
ただしおさえておきたいポイントはあるので、事前に確認しておくとよいでしょう。

お墓参りの際は下記のポイントをおさえて服装選びをしてください。

・明るい色や派手な色の服装は避ける
・肌は極力出さない
・ファーを使った服や小物に注意
・きらびやかなアクセサリー類の着用は避ける

お墓参りの服装はこちらの記事で詳しく解説しています。
お墓参りに行くときの服装は?目的別や男女別でふさわしい服装を紹介します

お墓参りの作法2.持ち物

お墓参りで持参すると便利な持ち物はこちらです。

・線香
・お供え物
・半紙
・お花
・ライター※
・ろうそく※

※お墓近くの売店で売られている場合もあるが、持参しておくと安心

また、お墓参りの際にお墓掃除をおこなう方も多いです。
お墓掃除をするときはこちらの持ち物があると便利です。

掃除する場所 道具
敷地 ・ほうき、ちりとり
・鎌やはさみ
・ごみ袋
墓石 ・雑巾
・スポンジ(柔らかい素材のもの)
・歯ブラシ
・墓石用洗剤
・柄付きスポンジ
・手おけ※
・ひしゃく※
※霊園や寺院墓地で借りられる場合もあり
その他あると便利なもの ・軍手
・ゴム手袋
・虫よけ※
・日よけ道具※
※夏のお墓掃除にあると便利

お墓参りの作法3.時間

お墓参りの時間はいつでも構いません。

日中の明るい時間なら、足元を確認しやすいためおすすめです。
またケガをしたときや熱中症で倒れたときなど、誰かに助けてもらえる可能性が高まります。
ご先祖様を後回しにすることはよくないとの考え方もあるので、午前中を選ぶとよいでしょう。

ただし、霊園や寺院墓地には開閉時間が決まっていることが多いため、間に合うように時間を調整してください。

お墓参りの作法4.タイミング

お墓参りに行くタイミングに決まりはありません。
ただ、多くの方がお墓参りをするタイミングはあります。

・お盆
・お彼岸
・年末年始
・祥月命日(故人が亡くなった月日)
・月命日(故人が亡くなった日)
・報告したいことがあるとき(就職や結婚、出産など)

お墓参りに行く期間についてはこちらの記事を参考にしてください。
お墓参りの基本とは?期間や持ち物、マナーなどを解説【お墓掃除や服装】

お墓参りの作法5.手順

お墓参りの基本的な流れはこちらです。

1.お墓掃除をおこなう
2.お供えをする
3.合掌する
4.後片付けをする

お供え物は忘れずに持ち帰ってください。
お供え物をそのままにしておくとカラスなどに荒らされてしまい、周囲のお墓に迷惑をかけてしまうかもしれません。

お墓掃除で雑草対策をしておくと、あとが楽になります。
こちらの記事で対策方法を紹介しているので、ぜひ実践してみてください。
お墓の雑草対策に有効な方法7選!雑草対策におすすめの時期や注意点も解説します

まとめ

「お墓参りは一人で行ってはいけないのか?」という噂がありますが、結論としては一人で行っても構いません。
ただし、安全面に十分配慮したうえでお墓参りをしてください。

お墓参りをする際はマナーや作法を知っておくことが重要です。
もし分からなければ、この記事を参考にしてお墓参りをしてみてはいかがでしょうか。

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この記事を監修した人

株式会社江戸や 福岡支社 営業部部長
大塚勝俊

2003年に株式会社江戸やに入社。以来、20年以上にわたり、霊園管理やご供養に関する深い知識と経験を積み重ね、多くの顧客から高い信頼を得ています。

伝統と格式を重んじながらも、供養する人もされる人も安心できる多様なサービスを提供し、現代のニーズに対応した新しい供養の形を追求しています。