法要や法事では参列者に引き出物を渡します。
引き出物は参列者数に応じて用意をする必要がありますが、法要でお勤めいただく住職の分は必要でしょうか。
この記事では法要の引き出物は住職に渡すのか、という内容に回答していきます。
また引き出物におすすめの品物や金額、のしについても解説していくので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
法要の引き出物は住職にも渡すべきか
原則として、法要の引き出物は住職にも渡します。
参列者と同様の引き出物を、事前に用意しておきましょう。
ただ、法要の引き出物は香典に対するお礼の意味合いがあります。
住職用の引き出物は、お勤めいただいたお礼として渡します。
法要の引き出物を住職に渡さない3つのケース
法要の引き出物は、住職に渡すケースが一般的だと述べました。
ただ、下記の3つのケースでは、法要の引き出物は不要です。
・住職から引き出物は不要と伝えられている
・お布施に含まれている
・地域の慣習で決まっている
それぞれのケースについて、順番に見ていきましょう。
法要の引き出物を住職に渡さないケース1.住職から引き出物は不要と伝えられている
法要の前に住職から「引き出物は必要はありません。」と伝えられている場合は、引き出物を用意する必要はありません。
引き出物を受け取らないお寺があるので、その方針に合わせましょう。
法要の引き出物を住職に渡さないケース2.お布施に含まれている
法要の引き出物の代金を、お布施に含むケースです。
お布施に法要の引き出物の代金を合算して、僧侶に渡します。
法要の引き出物を住職に渡さないケース3.地域の慣習で決まっている
住職に引き出物を渡さない慣習があれば従います。
地域の慣習に詳しい方に教えてもらう場合が多いです。
法要の引き出物を住職に渡す3つのタイミング
法要の引き出物を住職に渡すタイミングは、下記の3つがあります。
・お斎のあと
・お見送りの際
・後日お寺に伺う
ひとつずつ解説していきます。
法要の引き出物を住職に渡すタイミング1.お斎のあと
法要後のお斎のあとが、引き出物を渡すタイミングとして最適です。
法要のあとは『お斎』と呼ばれる食事がセットとなるケースが一般的です。
お斎のあとに「本日は心のこもったお勤めをしていただき、誠にありがとうございました。」とお礼の言葉を伝えて、引き出物を渡しましょう。
お斎については、こちらの記事で詳しく解説しています。
法要の引き出物を住職に渡すタイミング2.お見送りの際
お斎をしない場合は、住職をお見送りするときに引き出物を渡します。
なお、お斎をしなければ『御膳料』(おぜんりょう)も用意しておきます。
御膳料とは、お斎をしないときに僧侶に渡すお礼のことです。
御膳料はお布施やお車代とは別に用意しておく必要があるので、忘れないように覚えておきましょう。
御膳料については、こちらの記事で詳しく解説しています。
法要の引き出物を住職に渡すタイミング3.後日お寺に伺う
もし、引き出物を渡すタイミングを逃してしまった場合は、後日お寺にあいさつに伺います。
御膳料とお布施、お車代を持参しましょう。
お布施については、こちらの記事で詳しく解説しています。
お布施の意味・金額の相場とは?渡すタイミングや包んではいけない金額を解説します
法要の引き出物でおすすめの品物
法要の引き出物でおすすめの品物は『消え物』です。
消え物とは消耗品のことで、使用したあとに残らないものを指します。
消え物の一例はこちらです。
・お菓子
・タオル
・洗剤
また、近年ではカタログギフトも人気があります。
カタログギフトであればかさばらないので、持ち帰りの負担が少ないです。
なお、住職に引き出物を用意する際は、特別な物を用意する必要はありません。
ほかの参列者と同じ引き出物を用意しましょう。
法要の引き出物の金額
法要の引き出物の金額は、3千円から5千円程度が相場です。
住職に渡す引き出物も同様に、3千円から5千円で用意しておきましょう。
引き出物ののしの選び方
住職に渡す引き出物には掛け紙(のし紙)をつけます。
掛け紙は宗教や地域によって違いがあります。
掛け紙の種類 | 地域や宗教 |
---|---|
蓮の花が描かれているもの | 仏教 |
蓮の花がないもの | 問わない |
黄白の結び切り | 関西地方や一部の山陰地方、北陸地方 |
参列者に渡す引き出物の表書きは『志』が一般的です。
ただ先述したように、住職に渡す引き出物は、お勤めいただいたお礼の意味合いがあります。
表書きは何も書かないでおくか『御礼』と書きましょう。
水引は黒白か黄白の結び切り、下部には喪家の姓もしくは○○家と書きます。
関連記事はこちらです。
まとめ
法要の引き出物は住職にも渡すのが一般的です。
ただ、用意する引き出物はほかの参列者と同じものを用意しましょう。
法要の引き出物を渡すタイミングは、お斎のあとが最適です。
もしお斎をしなければ、法要後のお見送りの際に渡しましょう。
引き出物の金額の相場は、3千円から5千円程度です。
のし(掛け紙)は宗教や地域によって選び方が異なるので、事前に確認しておきましょう。
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