法要や法事のあとは、食事が用意されていることが多くあります。
この食事は必須ではないのですが、施主は代わりとなるものを用意する必要があります。
もし、食事の代わりとなるものを用意していなければ、僧侶や参列者に不愉快な思いをさせてしまうかもしれません。
そこでこの記事では、法要の食事の代わりとなるものについて解説していきます。
法要後の食事を実施しない方は、ぜひ最後まで目を通してみてくださいね。
目次
法要のあとは食事をするケースが一般的
法事では、法要のあとに食事をする流れが一般的となります。
法要後の食事は『お斎』と呼ばれています。
まずは、お斎の内容や必要性について見ていきましょう。
・お斎とは
・お斎の必要性
お斎とは
法要後に施主が設ける会食がお斎です。
お斎は単なる会食ではなく、故人を偲び、思い出話をする大切な行事です。
また、施主が僧侶や参列者に対して、感謝の気持ちを食事で表したものがお斎となります。
お斎の必要性
お斎は故人を偲ぶ大切な行事ですが、必須ではありません。
近年では社会情勢や考え方の変化などにより、お斎をしないケースが増えています。
ただ、従来の慣習通り、お斎は必要だと考えている方もいます。
お斎をしないときは、実施しない理由を説明できるようにしておきましょう。
法要の食事の代わりとなるもの
法要後に食事をしなければ、代わりのものを用意しておく必要があります。
法要の食事の代わりとなるものは、下記の2つです。
・仕出し弁当
・返礼品
順番に解説していきます。
法要の食事の代わりとなるもの1.仕出し弁当
食事の代わりとなるものは仕出し弁当です。
飲食店に「法事用のお弁当をお願いします」と依頼すれば、用意してもらえます。
仕出し弁当の予算は、香典の金額を考慮して決めましょう。
香典には食事の代金も含まれています。
仕出し弁当の予算は、食事をするときと同程度に設定しておきましょう。
法要の食事の代わりとなるもの2.返礼品
返礼品も食事の代わりのものとして選ばれています。
カタログギフトや『消え物』と呼ばれる食品、洗剤などがおすすめです。
また、夏の暑い時期は仕出し弁当の傷みが気になる方も多いでしょう。
そこで夏場は仕出し弁当ではなく、返礼品を選ぶとよいでしょう。
法要後に食事をしない場合のマナー4選
法要後の食事は必須ではありません。
さまざまな事情により、食事をしないケースが考えられます。
しかし「法要後に食事がないのはマナー違反だ」と考える方がいるかもしれません。
法要後に食事をしない場合は、下記の4つのマナーについて覚えておくとよいでしょう。
・案内状で事前にお知らせする
・香典の受け取りを辞退する
・法要後のあいさつで伝える
・僧侶に御膳料を渡す
それぞれのマナーの内容を解説していきます。
法要後に食事をしない場合のマナー1.案内状で事前にお知らせする
法要後に食事をしないことは、案内状を送る前に決まっていることでしょう。
案内状に食事がない旨を記載しておけば、個別で案内する必要がありません。
もし食事をしない場合は、案内状に下記の文言を記載しておきましょう。
「法要後の食事の席は設けておりませんが、ささやかながら折詰を用意しております。」
法要後に食事をしない場合のマナー2.香典の受け取りを辞退する
香典には食事の代金が含まれているケースがほとんどです。
食事をしないのであれば、香典の受け取りの辞退を考えておきましょう。
香典を受け取らない場合は、案内状にその旨を記載しておきます。
「法要後の食事の席をご用意しておりません。お香典も辞退させていただきます。」
関連記事はこちらです。
49日(四十九日)法要の香典の金額相場は?香典のマナーや表書きの書き方もご紹介
法要後に食事をしない場合のマナー3.法要後のあいさつで伝える
法要後に食事をしない場合のマナー4.僧侶に御膳料を渡す
法要後の食事には、お勤めいただいた僧侶も参加します。
食事をしなければ、お礼として御膳料(おぜんりょう)を渡します。
御膳料の金額相場は5,000円から10,000円程度です。
手渡しはせずに、下記のどちらかの方法で渡しましょう。
・切手盆に乗せて渡す
・袱紗に包んで渡す
御膳料については、こちらの記事で詳しく解説しています。
法要後の食事の断り方
法要後に食事の席が設けられている場合、参加することが原則です。
しかし、事情によっては参加できないケースも考えられます。
ここからは、法要後の食事の断り方について見ていきましょう。
・予定が分かっている場合
・予定が分かっていない場合
法要後の食事の断り方1.予定が分かっている場合
法要後の食事を断る際は、案内状のはがきに「食事は辞退させていただきます」と書きましょう。
ただ、食事を辞退する旨のみを記載するだけでは、配慮に欠けた印象を与えてしまいます。
そこで、参加できずに残念といった言葉も添えておきます。
施主を気遣った対応を心がけましょう。
法要後の食事の断り方2.予定が分かっていない場合
予定が分かっていないときは、欠席を選んでおくことをおすすめします。
法要後の食事は、事前に手配をしておく必要があります。
あいまいな返事をしてしまうと、施主側としても戸惑ってしまうからです。
まとめ
法要後に食事をしないのであれば、仕出し弁当か返礼品を用意しておきましょう。
また、案内状で事前にお知らせをしたり、香典の受け取りを辞退したりすることも大切です。
お勤めいただいた僧侶には御膳料を渡します。
包む金額は5,000円から10,000円くらいが目安となります。
法要の食事の代わりとなるものを用意しておき、僧侶や参列者に失礼のないように配慮しましょう。
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