永代供養は何種類ある?費用や供養方法、メリットについて解説

永代供養とは、霊園や寺院の管理者が遺族のかわりに遺骨の管理や供養をおこなうことです。
永代供養のお墓には多くのメリットがあり、検討する方が増えています。

しかし、永代供養の種類は多いため、どのようなタイプのお墓にすればよいのか迷ってしまいますよね。
この記事では永代供養の種類について解説していきます。

・永代供養の種類にはどのようなものがあるのか知りたい
・永代供養の費用はどれくらいかかるのか気になっている

上記の悩みを抱えている方に役立つ情報をまとめたので、ぜひ参考にしてくださいね。

目次

永代供養のお墓は6種類ある

永代供養のお墓は大きく分けると、下記の6種類に分けられます。

・個別安置墓
・集合安置墓
・合祀
・永代供養付きの一般墓
・樹木葬
・納骨堂

永代供養墓の考え方としては、納骨方法により分けられます。

・集合型:ほかの方と同じお墓に埋葬されるタイプ
・個別型:個人で埋葬されるタイプ

細分化したものがこちらです。

・集合型:集合安置墓、合祀、樹木葬
・個別型:個別安置墓、永代供養付きの一般墓、樹木葬、納骨堂

個別安置墓

『個別安置墓』とは、区画されたスペースに遺骨を安置するお墓のことです。
一般墓と同じ感覚でお供えやお参りができます

個別安置墓のメリット

遺骨をほかの方と一緒に混ぜられないため、途中で取り出したいときも対応可能です。
また、個別のスペースがあるので、故人やご先祖様と対面している感覚があります。

一般墓を購入する予定はないが、個別のスペースでお供えがしたい方や、一定期間だけ個別で遺骨を安置したい方におすすめです。

個別安置墓のデメリット

17回忌や33回忌など、個別で安置される期間が決まっています。
一定期間が過ぎたあとは合祀されるため、永久に個人のスペースを使えるわけではありません。

集合安置墓

『集合安置墓』とは、遺骨をほかの方と一緒に安置する納骨方法です。
集合安置墓は骨壺のままおさめるので、遺骨がほかの方と混ざってしまう心配はありません。

集合安置墓のメリット

合祀よりも費用が高くなりますが、骨壺のままおさめるのであとから取り出せます。
「永代供養を利用したいけど、遺骨を混ぜられたくない」と考える方におすすめです。

また、個別安置墓よりも費用をおさえられる点もメリットだといえます。

集合安置墓のデメリット

個別安置墓と同じく、契約期間が決められています。
契約期間後は合祀されるため、遺骨をまとめられたくないと考える方には不向きです。

また個別の墓石がないので、故人やご先祖様に会いにきた感覚がないと感じる方もいます。

合祀

『合祀』とは遺骨を骨壺から取り出して、ほかの方と混ぜた状態で供養する方法です。
別名『共同墓』とも呼ばれており、永代供養でよく見かけるお墓です。

合祀のメリット

合祀はほかの永代供養墓と比べて、費用がもっとも安いです。
5万円から納骨できる場合もあるので、利用しやすいでしょう。

また、お墓の管理を霊園や寺院に任せられるので、家族の負担も軽くなります。
身寄りのない方や独身の方も同じお墓に入るため、寂しさを感じにくいです。

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合祀のデメリット

合祀は遺骨をほかの方と混ぜてしまうため、あとから取り出すことはできません。
遺骨を改葬したくてもできない場合がほとんどです。

また、家族や親族が合祀をよしとしないケースもあります。
特にご高齢の方のお墓のイメージは、墓石を建てる従来の一般墓です。

合祀を選択するときは、家族や親族と相談してから決めるとトラブル防止につながります。

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永代供養付きの一般墓

『永代供養付きの一般墓』は、見た目は一般的なお墓と同じです。
お墓の継承者がいなくなってから一定期間後に、永代供養墓に遺骨がうつされます。

永代供養付きの一般墓のメリット

従来のお墓と同じようにお墓参りができるので、家族や親族の同意が得られやすいです。
また、故人やご先祖様に会いにきた感覚をもちやすいでしょう。

もしお墓の承継者が亡くなったとしても、霊園や寺院などの管理者が遺骨を改葬してくれるので、無縁仏となる心配もありません。

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永代供養付きの一般墓のデメリット

永代供養墓の中では、もっとも費用が高くなります。

一般のお墓を買うため、費用はおよそ70万円以上かかると考えておいた方がよいでしょう。
費用を安くおさえられる合祀は5万円からなので、比較すると金銭面で負担がかかります。

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樹木葬

『樹木葬』は墓石代わりに樹木や草花を用いたお墓です。
近年注目されている供養方法のひとつであり、環境にも優しいことから、選ぶ方が増えています。

樹木葬には下記の3種類があります。

・合祀型
・集合型
・個別型

樹木葬のメリット

樹木葬は亡くなったあと、自然に還りたいと考える方の要望に応えられる埋葬方法です。
里山型の樹木葬は遺骨を土中に埋葬する場合が多いので、ゆっくりと自然の中に還っていきます。

また、自然が多い場所を立地に選ぶため、静かな場所で眠りたい方にもおすすめです。

樹木葬のデメリット

山の奥にある樹木葬は交通アクセスがよくないため、車がないと行きにくい場合があります。
また、天候によっては地面がぬかるんでしまい、歩きにくい状況となってしまうかもしれません。

自家用車がなくてもお墓参りに行けるのか、年齢を重ねても通える場所にあるのかなどを考えたうえで、どの場所に埋葬するのかを決めるとよいでしょう。

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納骨堂

屋内にある永代供養墓が『納骨堂』です。
納骨堂は屋内にあるスペースに遺骨をおさめます。

納骨堂にはロッカー式や仏壇式、自動搬送式などがあります。

納骨堂のメリット

納骨堂は屋内にあるので、天候に左右されずにお墓参りができます。
また通いやすい場所にある場合が多いため、自家用車やバス、徒歩など交通手段の選択肢が多いです。

さらに、個別でお墓参りできるスペースが設けられている場所もあり、従来のお墓と同じような感覚でお墓参りしたい方に向いています。

納骨堂のデメリット

合祀以外の納骨堂では、年間管理費がかかる場合が多いです。
年間管理費をおさえたい方は合祀を選ぶとよいでしょう。

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永代供養の種類別の費用

永代供養の種類別の費用は、こちらにまとめています。

永代供養墓の種類 費用相場 年間管理費
合祀墓 50,000円~300,000円
樹木葬(合祀型) 50,000円~200,000円
樹木葬(集合型) 200,000円~1,000,000円 5,000円~20,000円
樹木葬(個別型) 200,000円~1,500,000円 5,000円~20,000円
納骨堂(位牌式) 100,000円~200,000円 3,000円~10,000円
納骨堂(ロッカー式) 150,000円~1,000,000円 5,000円~10,000円
納骨堂(仏壇式) 500,000円~2,000,000円 10,000円~20,000円
納骨堂(自動搬送式) 500,000円~1,500,000円 10,000円~20,000円
納骨堂(墓石式) 1,000,000円~2,100,000円 10,000円前後
永代供養付きの一般墓 700,000円~2,100,000円

費用相場や年間管理費を把握しておき、ご自身に合った永代供養を選択するとよいでしょう。

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まとめ

永代供養墓は大きく分けると、下記の6種類です。

・個別安置墓
・集合安置墓
・合祀
・永代供養付きの一般墓
・樹木葬
・納骨堂

永代供養は一般墓と比べて、まだ歴史が浅いです。
ご高齢の方や従来のお墓しか知らない方などは、永代供養に理解を示しづらいかもしれません。

しかし、時代の流れとともにお墓の形も変わってきました。
少子高齢化が進む現代では、永代供養を利用する方が増えていくかもしれません。

家族や親族と相談したうえで、どのようなお墓を選ぶのかを判断するとよいのではないでしょうか。

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