永代供養墓の合祀とは?合葬との違いや合祀墓の埋葬方法について解説

永代供養墓でよく聞くワードのひとつに『合祀』があります。
永代供養を利用する際、合祀の内容を理解しておくことは重要です。

そこでこの記事では、永代供養墓の合祀について解説していきます。
合葬との違いや合祀墓の埋葬方法も紹介するので、永代供養墓を検討している方は、ぜひ参考にしてくださいね。

目次

永代供養墓の合祀とは

まずは合祀について理解を深めていきましょう。

合祀(ごうし)とは、合わせて祀るという意味があります。
合祀では遺骨を骨壺から取り出したのち、ほかの方と一緒に供養します。

合祀は永代供養です。
合祀を選択すると、遺骨の管理や供養は墓地の管理者がおこないます。

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合祀と合葬の違い

合祀と間違えやすいのが『合葬』(がっそう)です。
どちらもほとんど同じ意味合いを持ちますが、厳密には異なる言葉です。

合葬は遺骨を骨壺におさめたまま供養します。
一方の合祀は先述したように、遺骨を骨壺から取り出します。

合祀はほかの方と遺骨を混ぜてしまうため、あとから取り出せません。
しかし、合葬は骨壺のまま供養するので、取り出しが可能です。

合祀墓の埋葬方法

合祀墓と一口にいっても、多くの埋葬方法があります。

・自然葬型
・納骨堂型
・慰霊碑型
・個別集合型
・立体型
・区画型

それぞれ特徴が異なるので、ひとつずつ見ていきましょう。

合祀の埋葬方法1.自然葬型

自然葬型の合祀とは、樹木や草花を墓標とします。
一般的には『樹木葬』と呼ばれており、注目されているお墓のひとつです。
遺骨を土の中に埋葬するため、自然に還りたいと願う方に選ばれています。

樹木葬には合祀のほかに、集合型や個別型があります。

樹木葬については、こちらの記事で詳しく解説しています。

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合祀の埋葬方法2.納骨堂型

納骨堂型の合祀とは、納骨堂の中に合祀のスペースを設けている合祀墓のことです。
一般的な納骨堂では骨壺のまま安置されますが、このタイプでははじめから合祀されます。

納骨堂については、こちらの記事で詳しく解説しています。

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合祀の埋葬方法3.慰霊碑型

納骨スペースの上にモニュメントが建てられているのが、慰霊碑型の合祀墓です。
慰霊碑は、事故や戦争などで亡くなった方を追悼するために建てられます。

慰霊碑型は合祀墓としてもよく見られるお墓であり、一般墓のようにお参りができます。

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合祀の埋葬方法4.個別集合型

個別集合型には、大型墓石の周辺に遺骨をおさめるスペースがあります。
個別スペースに遺骨を安置したのち、一定期間後に合祀されます。

合祀の埋葬方法5.立体型

遺骨をおさめるスペースが上下に分かれているのが、立体型の合祀墓です。

立体型では、地上にある納骨スペースに骨壺のまま安置されます。
一定期間が過ぎたあとは、地下の合祀スペースに移動して供養されます。

合祀の埋葬方法6.区画型

区画型の合祀墓は名称にあるように、埋葬される個人ごとに納骨スペースが区画分けされています。

個人の納骨スペースに遺骨が安置されたのち、一定期間後に地下の合祀専用スペースにうつされます。

合祀墓が選ばれる理由3選

合祀墓が選ばれる理由は、下記の3つが考えられます。

・費用をかけないで永代供養を利用したい
・承継者がいない
・お墓のスペースがいっぱいになった

それぞれの理由について見ていきましょう。

合祀墓が選ばれる理由1.費用をかけないで永代供養を利用したい

合祀墓は費用をおさえやすい永代供養墓です。

たとえば個別型の樹木葬の場合、20万円から150万円程度の支払いが発生します。
さらに年間管理費として、5千円から2万円程度かかります。
一方で合祀型の樹木葬では、5万円からの利用が可能です。

費用をかけずに永代供養が利用できるため、合祀墓が選ばれるのです。

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合祀墓が選ばれる理由2.承継者がいない

合祀墓に限った話ではありませんが、永代供養墓は承継者が不要のお墓です。
「お墓の跡継ぎがいない」「承継者トラブルを避けたい」と考えている方に選ばれています。

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合祀墓が選ばれる理由3.お墓のスペースがいっぱいになった

先祖代々のお墓を承継していると、納骨スペース(カロート)に余裕がなくなるケースがあります。
納骨スペースがいっぱいになったときは、遺骨を粉砕したり、土に還したりする方法があります。
また、弔い上げとなる33回忌や50回忌を目安として、合祀墓にうつす方法も有効です。

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まとめ

合祀とは遺骨を骨壺から取り出して、ほかの方と合わせて供養することです。

合祀と似た供養方法である合葬は、遺骨を骨壺におさめたまま供養します。
合祀と合葬は似ている言葉ですが、厳密には異なります。

合祀墓には自然葬型や納骨堂型などがあり、種類が豊富です。
それぞれの特徴を把握して、ご自身が希望している供養方法を選択するとよいでしょう。

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