永代供養の位牌はどうする?扱い方や手放す際の費用について解説

永代供養を選択すると、位牌の扱い方に迷ってしまうかもしれません。

この記事では「永代供養の位牌はどうする?」という質問に回答していきます。
また永代供養の位牌の扱い方や手放す際の費用についても解説していくので、ぜひ参考にしてください。

目次

永代供養に位牌は必要か

永代供養の位牌は必需品ではありません。
また、仏壇がなくても問題はありません。

家族が位牌や仏壇に向かって手を合わせたいのであれば、処分せずに自宅保管しておくとよいでしょう。

永代供養の位牌の扱い方4選

永代供養を選択する際、位牌の扱い方には下記の4つの方法があります。

・自宅で保管する
・永代供養する
・一時預かりを依頼する
・お焚き上げをする

それぞれの扱い方について見ていきましょう。

永代供養の位牌の扱い方1.自宅で保管する

お墓を永代供養にしたからといって、位牌を処分する必要はありません。
自宅で供養をしたいのであれば、位牌を保管しておくとよいでしょう。

永代供養の位牌の扱い方2.永代供養する

位牌はお墓と同じように永代供養が可能です。

永代供養を依頼すると、契約期間までは位牌堂などに安置されます。
その後、17回忌や33回忌を目安としてお焚き上げされます。

永代供養の契約期間は霊園やお寺によって異なるので、事前に確認しておきましょう。

永代供養の位牌の扱い方3.一時預かりを依頼する

位牌の一時預かりに対応しているお寺があります。
位牌の扱い方が決まらない方は、一時預かりを利用すれば数か月から数年程度、考える時間ができます。

一時預かりが気になる方は、菩提寺や新しい永代供養先のお寺に相談してみましょう。

永代供養の位牌の扱い方4.お焚き上げをする

『お焚き上げ』とは、神仏に関係する品物をお寺や神社に依頼して焼却することです。

お焚き上げをする前に閉眼供養をおこないます。
閉眼供養をおこなうことで、供養の対象だった位牌をただの物に戻します。

お焚き上げは位牌のほかに仏壇などにも対応しているので、同じタイミングで依頼してもよいでしょう。

関連記事はこちらです。

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位牌を手放す際の費用

位牌を手放す費用はこちらです。

・永代供養:10万円~30万円
・お焚き上げ:1万円
・閉眼供養のお布施:1万円~5万円
・一時預かり:年間1万円~3万円

お布施に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。

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墓じまい後に位牌と遺骨を永代供養する流れ

墓じまい後に位牌と遺骨を永代供養する流れは以下のとおりです。

1.家族や親族に相談する
2.墓地管理者に相談する
3.永代供養先を決める
4.改葬手続きをする
5.閉眼供養をする
6.遺骨を取り出して墓石を撤去する
7.位牌と遺骨を新しい納骨先におさめる

順番に解説していきます。

墓じまい後に永代供養する流れ1.家族や親族に相談する

墓じまいをする前に、まずは家族や親族に相談します。
墓じまいをめぐる親族間のトラブルは発生しやすいです。

お墓の関係者が納得できるように話を進めていきましょう。

お墓のトラブルに関してはこちらの記事で詳しく解説しています。

お墓の親族トラブルの内容と対処法を紹介します【墓じまい・永代供養・承継】

墓じまい後に永代供養する流れ2.墓地管理者に相談する

墓地管理者に墓じまいの話をする際は相談しましょう。
今までお墓の管理をしていた墓地管理者に、いきなり墓じまいの話をするのは失礼です。

感謝の気持ちを伝えたうえで「墓じまいを検討しています」と話を切り出してみましょう。

墓じまい後に永代供養する流れ3.永代供養先を決める

菩提寺で永代供養ができない場合は、永代供養先を探します。
遺骨とともに位牌も永代供養したい旨を伝えるとよいでしょう。

墓じまい後に永代供養する流れ4.改葬手続きをする

『改葬』とは遺骨を別の場所に移して供養することです。

改葬するには書類の手続きが必要です。
改葬に必要な書類を用意しましょう。

・改葬許可申請書:現在のお墓がある市町村の担当課に提出する
・埋葬証明書:現在のお墓の管理者に発行を依頼する
・受入許可証:新しい供養先が発行する

上記の3つの書類をそろえて、現在のお墓がある市町村の担当課に申請すると『改葬許可証』が発行されます。

墓じまい後に永代供養する流れ5.閉眼供養をする

墓石には魂が宿っているため、閉眼供養をおこないます。
僧侶に読経してもらうことで普通の石に戻ります。

僧侶に渡すお布施を忘れずに用意しておきましょう。

墓じまい後に永代供養する流れ6.遺骨を取り出して墓石を撤去する

閉眼供養後は遺骨の取り出しが可能です。

遺骨を取り出したあとは、墓石を撤去して墓地を更地にします。
墓地の使用権を管理者に返還しましょう。

改葬に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。

改葬とは?必要な手続きと手順を解説します

改葬にかかる費用はいくら?メリットとデメリットを解説します

改葬時に気をつけておくべきトラブルとは?対処法も紹介します

 

墓じまい後に永代供養する流れ7.位牌と遺骨を新しい納骨先におさめる

お墓から取り出した遺骨を新しい納骨先におさめます。
位牌も同じ場所だとスムースです。

永代供養の納骨先に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。

永代供養とは?わかりやすく解説します【メリット・デメリット・費用・種類など】

まとめ

永代供養を選択したあと、位牌はそのまま自宅で保管しても問題はありません。
もしいらないと判断した場合は、永代供養やお焚き上げなどを検討するとよいでしょう。
もしすぐに決断ができなければ、一時預かりの検討もおすすめします。

位牌を処分する際は、家族や親族に相談することが重要です。
ご自身や家族が納得できるように、永代供養後の位牌について話し合ってみてはいかがでしょうか。

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