永代供養の期間はいつまで?適しているタイミングや安置期間後の対応について解説

永代供養を検討している方から「永代供養の期間はいつまで?」という質問が寄せられることがあります。

墓地の管理者が遺骨の管理や供養をおこなう永代供養。
近年では認知度が高まり利用者も増えているのですが、永代供養の期間について分からない方は多くいます。

そこで、この記事では永代供養の期間について解説していきます。
また、永代供養が適しているタイミングや安置期間後の対応についても紹介していくので、永代供養を検討している方はぜひ参考にしてください。

目次

永代供養の期間はいつまでなのか

永代供養は期間が決められています。
一般的な霊園やお寺では17回忌や33回忌、50回忌を区切りとしているケースが多いです。
永代供養の契約時に安置期間はいつまでなのかを確認しておきましょう。

なお、永代供養の『永代』は『永久』ではありません。
永代とは長い年月を意味する言葉です。
永代の言葉の意味を知っておけば、永遠に供養されるわけではないことが分かるでしょう。

永代供養についてはこちらの記事を参考にしてください。

永代供養とは?わかりやすく解説します【メリット・デメリット・費用・種類など】

永代供養が適している3つのタイミング

永代供養を選択すれば、遺骨の管理や供養をお願いできるメリットがあります。
そのため、永代供養を選択したいと考えている方は多くいるのですが、どのようなタイミングが適しているのでしょうか。

永代供養が適しているタイミングは下記の3つです。

・生前に申込をしておく
・引越しをする
・墓じまいをする

それぞれのタイミングについて見ていきましょう。

永代供養が適しているタイミング1.生前に申込をしておく

生前に永代供養の申込をするケースです。
すでに永代供養を希望している方や、家族の負担を減らしたいと考えている方は、生前に申込をしておくとよいでしょう。

人生は予測ができない事態が起こる可能性があります。
ご自身が元気なうちに手続きを進めておくことが重要です。

永代供養が適しているタイミング2.引越しをする

引越しをして住居が変わるタイミングも、永代供養の申込をするのに適しています。

お墓が遠くなるとお墓参りがむずかしくなります。
お墓掃除ができなくなると雑草や木が生い茂ってしまい、付近のお墓に迷惑をかけてしまうかもしれません。

また、菩提寺との距離が離れることとなるので、檀家を辞めやすくなる点も理由の一つです。
引越しが理由で檀家を辞めるのであれば、菩提寺としても引き止めにくいでしょう。

しかし、檀家を辞める際はまず菩提寺に相談しましょう。
お寺側としては離檀してほしくないと考えており、強引に話を進めるとトラブルに発展する可能性があるからです。

関連記事はこちらです。

檀家とは何?わかりやすく解説します【メリットやデメリット・宗派別の違いなど】

永代供養が適しているタイミング3.墓じまいをする

『墓じまい』とは現在のお墓を撤去して更地にすることです。
墓地の使用権は管理者に返還します。

墓じまい後は遺骨の供養方法を選択する必要があります。
墓じまい後の遺骨は永代供養のほかに、手元供養や散骨などを選択して供養するケースが多いです。

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墓じまいとは?墓じまいの進め方や注意点を紹介します

墓じまい後の遺骨はどうすればよい?おすすめの供養方法4選を紹介します

分骨が良くないといわれる理由とは?分骨後の供養方法や費用を解説します

永代供養の安置期間後の対応

永代供養の安置期間が終了すると、合祀され供養が続けられます。
遺骨の供養は継続されるので安心しましょう。

合祀についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

合祀墓とは?特徴やメリット・デメリットを紹介します

合祀墓はどんな人におすすめ?費用やトラブル防止対策も紹介します

永代供養墓の6つの種類

永代供養のお墓には下記の6つの種類があります。

・個別安置墓
・集合安置墓
・合祀墓
・永代供養付きの一般墓
・樹木葬
・納骨堂

それぞれのお墓の種類について見ていきましょう。

永代供養墓の種類1.個別安置墓

『個別安置墓』は個別のスペースに遺骨を安置します。

遺骨をほかの方と一緒にしないため、一般墓と同じような感覚でお墓参りができます。
ただし、個別で安置される期間は決められており、最終的にはほかの永代供養墓と同じように合祀される点には注意が必要です。

永代供養墓の種類2.集合安置墓

『集合安置墓』とは、骨壺のままほかの方と同じスペースに安置するお墓を指します。

個別安置墓のように個別でお参りができるスペースはありませんが、あとから骨壺を取り出せます。
さらに個別安置墓よりも費用をおさえられる点がメリットです。
集合安置墓も決められた期間が過ぎたあとは合祀されます。

永代供養墓の種類3.合祀墓

『合祀墓』とは骨壺から遺骨を取り出して、ほかの方と同じスペースに埋葬するお墓のことです。

永代供養墓の中では費用をもっともおさえられるお墓です。
しかし、骨壺から遺骨を取り出して埋葬するため、あとから取り出すことはできません。
また家族や親族に相談しないで合祀すると、のちのちトラブルに発展する可能性があります。

関連記事はこちらです。

お墓の親族トラブルの内容と対処法を紹介します【墓じまい・永代供養・承継】

永代供養墓の種類4.永代供養付きの一般墓

一般墓に永代供養が付いたものが『永代供養付きの一般墓』です。
承継者が途絶えたタイミングで永代供養に移行する仕組みです。

永代供養付きの一般墓は、従来のお墓と同じようにお参りができます。
また、前払契約となるケースが多いため、残された家族に費用を負担させる心配がありません。

しかし、契約によっては使用期間が決められているケースもあります。
契約をする前に確認しておきましょう。

永代供養墓の種類5.樹木葬

『樹木葬』とは、墓石を使わずに樹木や草花を墓標とした自然葬の一種です。

「亡くなったあとは自然に還りたい」と考えている、自然志向の方に選ばれています。
樹木葬には郊外にある里山型と、霊園やお寺の一角を整備した公園型の2種類があります。

樹木葬によっては交通アクセスのよくない場所に立地しているため、年齢を重ねてもお墓参りに行けるのかを確認してから判断しましょう。

樹木葬に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。
樹木葬とは?埋葬方法や流れ・手順・費用、自然葬の種類も解説

永代供養墓の種類6.納骨堂

屋内にある永代供養墓が『納骨堂』です。

納骨堂は種類が多く、位牌式やロッカー式などがあります。
遺骨のおさめ方やスペースなどに違いがあるため、ご自身の希望に合った供養方法が見つかりやすいでしょう。

しかし、供養方法によっては費用が高額となるケースがあります。
それぞれの特徴や費用などを比較してから契約しましょう。

納骨堂に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。

納骨堂とは?納骨堂の種類と気になる費用を解説します

永代供養と納骨堂の違いは?それぞれどんな人におすすめなのかを解説

まとめ

永代供養の期間は17回忌や33回忌、50回忌を区切りとしているケースが多い傾向があります。
永代供養は永久ではない点に注意してください。

永代供養が適しているタイミングは、引越しや墓じまいをおこなうときです。
永代供養をおこなうタイミングに決まりはなく、生前申込をする方も多いです。

永代供養を検討している方は、家族や親族に相談してみましょう。
また、永代供養の取り扱いがある霊園やお寺に問い合わせをすると、的確なアドバイスがもらえますよ。

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